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公開番号2024099236
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-25
出願番号2023003034
出願日2023-01-12
発明の名称ハンドル装置
出願人タキゲン製造株式会社
代理人フェリシテ弁理士法人
主分類E05B 83/16 20140101AFI20240718BHJP(錠;鍵;窓または戸の付属品;金庫)
要約【課題】扉側のロックプレートをボックス側の受け部に確実に係合離脱させ、施解錠する。
【解決手段】本装置Hは、ハンドル3をベース1に押し戻すワンアクションにより、ロックプレート9が受け部に対して締め付け係合されるとともに、この締め付け係合がハンドル3側のロック爪とベース側のロック爪係合部との弾性係合によりロックされ、このロックは、アクチュエーター7の施錠動作によりストッパー6がハンドル3側のロック爪に係合して、施錠され、アクチュエーター7の解錠動作により、解錠される。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
蓋、扉のパネルの正面に固定される固定台座、及び前記固定台座から前記パネルの背面方向に延びる軸筒部を有するベースと、
前記固定台座から前記軸筒部に進退可能にかつ回転可能に挿通され、かつ第1のばね手段により常態として扉パネルの背面方向に後退付勢される施錠軸と、
一端を前記施錠軸に回動軸を介して前記ベースに対して起伏回動可能に取り付けられるハンドルと、
前記ハンドルの他端側で前記ベースの前記軸筒部の周囲に凹部及び凸部からなり、当該凹部と当該凸部との間に前記軸筒部に向けて延びるロック爪係合部と、
前記ハンドルの他端側に前記ロック爪係合部に向けて回動可能に軸支され、前記ロック爪係合部に係脱可能に取り付けられるロック爪、及び前記ハンドルの他端側に設けられて前記ロック爪に作動連結され、前記ロック爪を前記ロック爪係合部に対して離脱方向に回動するロック爪解除操作部と、
前記ロック爪を前記ロック爪係合部に向けて回動付勢し、常態として前記ロック爪を前記ロック爪係合部に係合させる第2のばね手段と、
前記ロック爪係合部の近傍で前記ロック爪係合部に係合状態の前記ロック爪に係脱可能に配置され、前記ロック爪の回動を規制、規制解除するストッパーと、
前記ストッパーに作動連結され、前記ストッパーを前記ロック爪に係合させる施錠動作と前記ストッパーを前記ロック爪から離脱させる解錠動作とを実行するアクチュエーターと、
を備え、
前記施錠軸の前記パネルの背面側の端部にロックプレートが蓋、扉により開閉される筐体に設けられる受け部に対して係脱可能に取り付けられて、
前記ハンドルを前記ロック爪解除操作部の操作とともに前記ベースから引き起こすワンアクションにより、前記ロック爪と前記ロック爪係合部との弾性係合が外れてロック解除されるとともに、前記ロックプレートと前記受け部との締め付け係合が解除され、反対に、前記ハンドルを前記ベースに押し戻すワンアクションにより、前記ロックプレートが前記受け部に対して締め付け係合されるとともに、当該締め付け係合が、前記ロック爪と前記ロック爪係合部との弾性係合により、ロックされ、
前記ロック爪と前記ロック爪係合部とのロックは、前記アクチュエーターの施錠動作により、前記ストッパーが前記ロック爪に係合して、施錠され、前記アクチュエーターの解錠動作により、解錠される、
ことを特徴とするハンドル装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
固定台座は、全体が正面部に開口及び開口周縁に沿ってフランジを有するケース状に形成され、前記固定台座の上面部と背面部との間で、前記上面部中央から連続して断面円弧状に延びる一対の曲面部と、これら曲面部の下端から下面部に向けて略垂直に延びる一対の平面部とからなる一対のハンドルガイド部が設けられて、軸筒部が、前記固定台座の上面部と背面部との間で前記背面部から、一端側が前記一対のハンドルガイド部の各曲面部間に筒状に突出され、他端側を前記固定台座の背面部から外部に筒状に突出されて、当該軸筒部に施錠軸がコイルスプリングを介して挿通され、ハンドルは、逆T字形に形成されて、前記固定台座の開口内に前記一対のハンドルガイド部の下方に嵌合配置可能に横方向に延びるハンドルグリップと、前記固定台座の開口内の前記一対のハンドルガイド部間に嵌合配置可能に前記ハンドルグリップの長さ方向中央から縦方向に延びるハンドルレバーとを有してなり、前記ハンドルレバーが前記施錠軸の一端に連結される請求項1に記載のハンドル装置。
【請求項3】
固定台座の一対のハンドルガイド部の各平面部間にロック爪係合部取付部がブロック状に突出され、当該ロック爪係合部取付部に、薄形のブロックからなるロック爪係合部が取り付けられて、前記ロック爪係合部の下部が前記ロック爪係合部取付部の下部から下方に突出されて凸部となし、前記ロック爪係合部と前記固定台座の背面部との間にロック爪を嵌合係止可能に凹部となし、これら凹部と凸部との間に前記ロック爪係合部の背面が軸筒部に向けて延び、前記ロック爪の係止面をなし、ロック爪解除操作部は、ハンドルレバーに回動軸を介して取り付けられて、ハンドルグリップの内面と前記ロック爪係合部との間に回動可能に配置され、ロック爪は、前記ロック爪解除操作部の中央から後方に向けて断面略L字形に突出され、後端に上方に向けて凸の爪部を有し、前記ロック爪解除操作部と前記ハンドルグリップの内面との間に第2のばね手段としてコイルスプリングを介装されて、常態として前記ロック爪解除操作部が前記ロック爪とともに前記ハンドルグリップの内面から前記ロック爪係合部に向けて回動付勢される請求項2に記載のハンドル措置。
【請求項4】
ストッパーは、一端側が半円柱形をなすロック爪ロック部と、前記ロック爪ロック部の他端から同心的に延びる回動軸部と、前記回動軸部の外周面から当該回動軸部の軸心に対して直角に延びる作動レバー部と、前記作動レバー部の頂部で前記ロック爪ロック部とは反対側の面に前記ロック爪ロック部とは反対方向に延びるアクチュエーター係合部とを有してなり、前記固定台座の背面部の下部中央にストッパー取付部が設けられて、当該ストッパー取付部に回動可能に取り付けられ、前記ロック爪ロック部の半円柱形の一端側が前記固定台座の背面部の内側に配置され、他端側の前記アクチュエーター係合部が前記固定台座の背面部の外側に配置され、アクチュエーターは電動式で正転方向又は逆転方向に回動可能な回動軸を有し、前記ストッパーのアクチュエーター係合部と前記アクチュエーターの回動軸がリンク機構を介して作動連結される請求項1に記載のハンドル装置。
【請求項5】
アクチュエーターは、固定台座の背面部に固定され、前記固定台座の一側に延びるジョイントプレートに取り付けられて、前記固定台座の一側に水平方向に並列に配置される請求項1に記載のハンドル装置。
【請求項6】
固定台座に、アクチュエーターの動作に連動してアクチュエーターのロック動作又はロック解除動作又はその両方を表示する表示部が装着される請求項1に記載のハンドル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、工具箱、荷箱を含む各種のボックスや各種のキャビネットなどの各種の筐体にヒンジ結合されて開閉される形式の蓋や扉のロック、ロック解除及び施解錠に使用するハンドル装置に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、活線工事などの電気工事作業に使用される高所作業車の車体上には、工具ボックスが搭載され、この工具ボックスに電気工事などに用いる工具や機材などが収納される。
【0003】
この種の工具ボックスが特許文献1により提案されている。この文献1の工具ボックスは、横長の箱からなり、一方の側面(車体の側方に位置する側面)に扉が開閉自在に枢着される。扉の左右の上方にはそれぞれ、ハンドル装置としてラッチ式の平面ハンドルが取り付けられ、この平面ハンドルで、扉を施解錠し、箱の側面を開放又は遮蔽するようになっている。
【0004】
このような工具ボックスに使用されるラッチ式の平面ハンドルは、一般に、扉パネルの取り付け用開口に扉パネルの正面側から嵌め込み固着されるケース形のベースと、枢軸ピンによりベースに枢着されて、ベースに引き起こし可能に収容される、背面側に操作突子を有する操作ハンドルと、ベースの背面部との間に一定の間隔を置いてベースに固着されるベースプレートと、枢軸ピンと直角に配置されてベースプレートの正面側に設けられる、筒状のラッチガイドと、ラッチガイドに進退可能に収容され、ベースプレートの端部より突出して箱側の受金に係合される、中間部に受け溝を有するラッチと、を備えて構成され、操作ハンドルの背面側の操作突子がラッチの中間部の受け溝に係合される。
このようにして操作ハンドルをベースから引き出し回転させると、操作突子によりラッチが後退されて受金から離脱され、この操作ハンドルで扉パネルを引けば、扉パネルが開くようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実開平4-23278公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来のラッチ式の平面ハンドルでは、操作ハンドルの操作突子がラッチの受け溝に遊び嵌めされるため、扉パネルを閉めると、ラッチが受金に対して半掛かり(半施錠)や不掛かり(不施錠)でも、操作ハンドルはベース内に没入(収納)されてしまい、ラッチと受金が不完全な係合状態(施錠状態)でも、使用者は扉が完全に閉められたものと誤認するおそれがある、という問題がある。なお、高所作業車に搭載される工具ボックスでは、扉パネルが既述のように不完全に閉じられた状態では、車体の振動など外力により、扉パネルが開くおそれがあり、ハンドル装置による扉パネルの確実な施錠が求められる。
【0007】
本発明は、このような従来の問題を解決するもので、この種のハンドル装置において、簡易な操作で、筐体側の受け部に対する蓋側、扉側の係合手段を、筐体側の受け部に確実に係合離脱させ、これを確実にロック、ロック解除し、さらに施錠、解錠するようにして、蓋、扉を完全に閉めること、を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、
蓋、扉のパネルの正面に固定される固定台座、及び前記固定台座から前記パネルの背面方向に延びる軸筒部を有するベースと、
前記固定台座から前記軸筒部に進退可能にかつ回転可能に挿通され、かつ第1のばね手段により常態として扉パネルの背面方向に後退付勢される施錠軸と、
一端を前記施錠軸に回動軸を介して前記ベースに対して起伏回動可能に取り付けられるハンドルと、
前記ハンドルの他端側で前記ベースの前記軸筒部の周囲に凹部及び凸部からなり、当該凹部と当該凸部との間に前記軸筒部に向けて延びるロック爪係合部と、
前記ハンドルの他端側に前記ロック爪係合部に向けて回動可能に軸支され、前記ロック爪係合部に係脱可能に取り付けられるロック爪、及び前記ハンドルの他端側に設けられて前記ロック爪に作動連結され、前記ロック爪を前記ロック爪係合部に対して離脱方向に回動するロック爪解除操作部と、
前記ロック爪を前記ロック爪係合部に向けて回動付勢し、常態として前記ロック爪を前記ロック爪係合部に係合させる第2のばね手段と、
前記ロック爪係合部の近傍で前記ロック爪係合部に係合状態の前記ロック爪に係脱可能に配置され、前記ロック爪の回動を規制、規制解除するストッパーと、
前記ストッパーに作動連結され、前記ストッパーを前記ロック爪に係合させる施錠動作と前記ストッパーを前記ロック爪から離脱させる解錠動作とを実行するアクチュエーターと、
を備え、
前記施錠軸の前記パネルの背面側の端部にロックプレートが蓋、扉により開閉される筐体に設けられる受け部に対して係脱可能に取り付けられて、
前記ハンドルを前記ロック爪解除操作部の操作とともに前記ベースから引き起こすワンアクションにより、前記ロック爪と前記ロック爪係合部との弾性係合が外れてロック解除されるとともに、前記ロックプレートと前記受け部との締め付け係合が解除され、反対に、前記ハンドルを前記ベースに押し戻すワンアクションにより、前記ロックプレートが前記受け部に対して締め付け係合されるとともに、当該締め付け係合が、前記ロック爪と前記ロック爪係合部との弾性係合により、ロックされ、
前記ロック爪と前記ロック爪係合部とのロックは、前記アクチュエーターの施錠動作により、前記ストッパーが前記ロック爪に係合して、施錠され、前記アクチュエーターの解錠動作により、解錠される、
ことを要旨とする。
【0009】
また、このハンドル装置は各部が次のように具体化されることが好ましい。
(1)固定台座は、全体が正面部に開口及び開口周縁に沿ってフランジを有するケース状に形成され、前記固定台座の上面部と背面部との間で、前記上面部中央から連続して断面円弧状に延びる一対の曲面部と、これら曲面部の下端から下面部に向けて略垂直に延びる一対の平面部とからなる一対のハンドルガイド部が設けられて、軸筒部が、前記固定台座の上面部と背面部との間で前記背面部から、一端側が前記一対のハンドルガイド部の各曲面部間に筒状に突出され、他端側を前記固定台座の背面部から外部に筒状に突出されて、当該軸筒部に施錠軸がコイルスプリングを介して挿通され、ハンドルは、逆T字形に形成されて、前記固定台座の開口内に前記一対のハンドルガイド部の下方に嵌合配置可能に横方向に延びるハンドルグリップと、前記固定台座の開口内の前記一対のハンドルガイド部間に嵌合配置可能に前記ハンドルグリップの長さ方向中央から縦方向に延びるハンドルレバーとを有してなり、前記ハンドルレバーが前記施錠軸の一端に連結される。
【0010】
この場合、固定台座の一対のハンドルガイド部の各平面部間にロック爪係合部取付部がブロック状に突出され、当該ロック爪係合部取付部に、薄形のブロックからなるロック爪係合部が取り付けられて、前記ロック爪係合部の下部が前記ロック爪係合部取付部の下部から下方に突出されて凸部となし、前記ロック爪係合部と前記固定台座の背面部との間にロック爪を嵌合係止可能に凹部となし、これら凹部と凸部との間に前記ロック爪係合部の背面が軸筒部に向けて延び、前記ロック爪の係止面をなし、ロック爪解除操作部は、ハンドルレバーに回動軸を介して取り付けられて、ハンドルグリップの内面と前記ロック爪係合部との間に回動可能に配置され、ロック爪は、前記ロック爪解除操作部の中央から後方に向けて断面略L字形に突出され、後端に上方に向けて凸の爪部を有し、前記ロック爪解除操作部と前記ハンドルグリップの内面との間に第2のばね手段としてコイルスプリングを介装されて、常態として前記ロック爪解除操作部が前記ロック爪とともに前記ハンドルグリップの内面から前記ロック爪係合部に向けて回動付勢されることが望ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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