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公開番号2024098704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-24
出願番号2023002336
出願日2023-01-11
発明の名称電子内視鏡用プロセッサ、電子内視鏡システム
出願人HOYA株式会社
代理人弁理士法人グローバル・アイピー東京
主分類A61B 1/045 20060101AFI20240717BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】電子内視鏡用プロセッサにおいて撮像画像に対して輪郭強調処理を施す際に、大きなアンダーシュートの発生を抑止しつつ、本来強調すべき部分については適切に強調できるようにする。
【解決手段】本発明の一態様は、本開示の一態様は、生体組織の撮像画像を取得して画像処理を施す電子内視鏡用プロセッサである。この電子内視鏡用プロセッサは、生体組織の撮像画像に対する強調演算部27を有する。強調演算部27は、生体組織の撮像画像の各画素に対してエッジ成分を検出するエッジ検出部272と、輝度値に応じたエッジ成分の閾値が設定されている閾値設定データを参照し、エッジ検出部272によって検出された各画素のエッジ成分を補正するエッジ成分補正部273と、エッジ成分補正部273によって補正されたエッジ成分に基づき、撮像画像に対して輪郭強調処理を施す強調処理部274と、を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
生体組織の撮像画像を取得して画像処理を施す電子内視鏡用プロセッサであって、
生体組織の撮像画像の各画素に対してエッジ成分を検出するエッジ検出部と、
輝度値に応じたエッジ成分の閾値が設定されている閾値設定データを参照し、前記エッジ検出部によって検出された各画素のエッジ成分を補正するエッジ成分補正部と、
前記エッジ成分補正部によって補正されたエッジ成分に基づき、前記撮像画像に対して輪郭強調処理を施す強調処理部と、を備えた、
電子内視鏡用プロセッサ。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記閾値設定データでは、輝度値が大きくなるにつれてエッジ成分の閾値が大きくなるように閾値が設定されている、
請求項1に記載された電子内視鏡用プロセッサ。
【請求項3】
前記エッジ成分補正部は、前記エッジ検出部によって検出されたエッジ成分が前記閾値を超えている場合には、当該エッジ成分のうち前記閾値を超えている部分を低下させるように設定されたパラメータに基づいて前記エッジ成分を補正し、
前記パラメータは、前記輪郭強調処理の強調の強度が大きいほど、前記閾値を超えている部分が低下するように設定されている、
請求項1又は2に記載された電子内視鏡用プロセッサ。
【請求項4】
ユーザの操作に応じて前記輪郭強調処理の強調の強度を変更する強度変更部を備え、
前記エッジ成分補正部は、前記輪郭強調処理の強調の強度が変更された場合、変更後の強度に基づいて前記パラメータを調整する、
請求項3に記載された電子内視鏡用プロセッサ。
【請求項5】
前記強調処理部は、複数の輪郭強調処理方法の中からユーザの操作に応じて選択された輪郭強調処理方法に従って前記輪郭強調処理を施し、
前記複数の輪郭強調処理方法は、それぞれ異なる前記閾値設定データと関連付けられており、
前記エッジ成分補正部は、前記選択された輪郭強調処理方法に関連付けられた閾値設定データを参照して、前記エッジ成分を補正する、
請求項1又は2に記載された電子内視鏡用プロセッサ。
【請求項6】
前記強調処理部は、複数の輪郭強調処理方法の中からユーザの操作に応じて選択された輪郭強調処理方法に従って前記輪郭強調処理を施し、
前記複数の輪郭強調処理方法は、それぞれ異なる前記パラメータと関連付けられており、
前記エッジ成分補正部は、前記選択された輪郭強調処理方法に関連付けられたパラメータを参照して、前記エッジ成分を補正する、
請求項3に記載された電子内視鏡用プロセッサ。
【請求項7】
前記生体組織を照明する照明光として、第1の波長帯域である第1の照明光、又は、前記第1の波長帯域とは異なる第2の波長帯域である第2の照明光のいずれかを生成する光源部をさらに備え、
前記第1の照明光と前記第2の照明光は、それぞれ異なる前記閾値設定データと関連付けられており、
前記エッジ成分補正部は、前記第1の照明と前記第2の照明光のうち前記光源部が生成する照明光に関連付けられた閾値設定データを参照して、前記エッジ成分を補正する、
請求項1又は2に記載された電子内視鏡用プロセッサ。
【請求項8】
前記生体組織を照明する照明光として、第1の波長帯域である第1の照明光、又は、前記第1の波長帯域とは異なる第2の波長帯域である第2の照明光のいずれかを生成する光源部をさらに備え、
前記第1の照明光と前記第2の照明光は、それぞれ異なる前記パラメータと関連付けられており、
前記エッジ成分補正部は、前記第1の照明と前記第2の照明光のうち前記光源部が生成する照明光に関連付けられたパラメータを参照して、前記エッジ成分を補正する、
請求項3に記載された電子内視鏡用プロセッサ。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の内視鏡用プロセッサと、
前記内視鏡用プロセッサに接続され、前記生体組織を撮像する撮像素子を備えた内視鏡と、を備える内視鏡システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体組織の撮像画像を取得して画像処理を施す電子内視鏡用プロセッサ及び電子内視鏡システムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
人体内部の生体組織の観察や治療に電子内視鏡装置が使用されている。電子内視鏡装置を用いて生体組織を撮像して得られる撮像画像から生体組織の特定の要素を際出たせる強調処理を撮像画像に施してディスプレイに表示することが行われる。
【0003】
例えば、特許文献1には、入力輝度信号の各画素のエッジ成分を検出し、検出したエッジ成分に重み付けを付加するようにした輪郭強調装置が記載されている。この輪郭強調装置では、入力輝度信号の輝度値が中レベルの画素に関するエッジ成分には、相対的に大きな重み付けを付加し、入力輝度信号の輝度値が低レベル或いは高レベルの画素に関するエッジ成分には、相対的に小さな重み付けを付加するように構成され、それによって輪郭の周辺に生ずる大きなアンダーシュート(キャッツアイ)の発生を防止しつつ、被写体の輪郭を適切に強調可能である、とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-21905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、観察対象である生体組織は粘膜で覆われている部分が多いために鏡面反射が生じやすく、撮像画像に白取りした部分が含まれる場合がある。
特許文献1に記載された輪郭強調手法では、画像のうち高輝度の部分の重み付けが相対的に低いために、高輝度の部分の輪郭強調が抑制される。そのため、上記白取りした部分における大きなアンダーシュートの発生は防止できるものの、撮像画像のうち白取りした部分以外の高輝度部分まで輪郭強調が抑制されることになるため、ぼやけた画像になりやすいという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、電子内視鏡用プロセッサにおいて撮像画像に対して輪郭強調処理を施す際に、大きなアンダーシュートの発生を抑止しつつ、本来強調すべき部分については適切に強調できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、生体組織の撮像画像を取得して画像処理を施す電子内視鏡用プロセッサである。この電子内視鏡用プロセッサは、
生体組織の撮像画像の各画素に対してエッジ成分を検出するエッジ検出部と、
輝度値に応じたエッジ成分の閾値が設定されている閾値設定データを参照し、前記エッジ検出部によって検出された各画素のエッジ成分を補正するエッジ成分補正部と、
前記エッジ成分補正部によって補正されたエッジ成分に基づき、前記撮像画像に対して輪郭強調処理を施す強調処理部と、を備える。
【0008】
前記閾値設定データでは、輝度値が大きくなるにつれてエッジ成分の閾値が大きくなるように閾値が設定されていてもよい。
【0009】
前記エッジ成分補正部は、前記エッジ検出部によって検出されたエッジ成分が前記閾値を超えている場合には、当該エッジ成分のうち前記閾値を超えている部分を低下させるように設定されたパラメータに基づいて前記エッジ成分を補正してもよい。その場合、前記パラメータは、前記輪郭強調処理の強調の強度が大きいほど、前記閾値を超えている部分が低下するように設定されている。
【0010】
前記電子内視鏡用プロセッサは、ユーザの操作に応じて前記輪郭強調処理の強調の強度を変更する強度変更部を備えることが好ましい。前記エッジ成分補正部は、前記輪郭強調処理の強調の強度が変更された場合、変更後の強度に基づいて前記パラメータを調整する。
(【0011】以降は省略されています)

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