TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024097302
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-18
出願番号2023220232
出願日2023-12-27
発明の名称金属製物品用洗浄剤組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類C23G 1/18 20060101AFI20240710BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約【課題】
常温で十分な洗浄性を有しながら常温での乾燥性に優れ、環境負荷低減に寄与することができる金属部品用洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】
一般式(I)で表されるアミン(成分A)、一般式(II)で表されるノニオン界面活性剤(成分B)、一般式(III)で表される窒素含有ノニオン界面活性剤(成分C)、及び水(成分D)を含有し、pHが7.1以上である、金属製物品用洗浄剤組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
一般式(I):
JPEG
2024097302000010.jpg
35
136
(一般式(I)中、R

及びR

はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、フェニル基、ベンジル基、アミノエチル基、ヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピル基であり、R

はヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピル基である。)
で表されるアミン(成分A)、
一般式(II):R

-O-{(EO)n

/(PO)m

}-H (II)
(一般式(II)中、R

は炭素数12以上16以下のアルキル基、EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基であり、n

はEOの平均付加モル数、m

はPOの平均付加モル数であり、n

は2以上20以下の数であり、m

は0以上20以下の数であり、{ }内のPOとEOの付加形態はランダム配列、ブロック配列のいずれでもよい。)で表されるノニオン界面活性剤(成分B)、
一般式(III):
JPEG
2024097302000011.jpg
38
156
(一般式(III)中、R

は平均炭素数8以上18以下のアルキル基又はシクロアルキル基、EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基であり、n

はEOの平均付加モル数、m

はPOの平均付加モル数であり、n

は1以上8以下の数であり、m

は0以上8以下の数であり、{ }内のPOとEOの付加形態はランダム配列、ブロック配列のいずれでもよい。)で表される窒素含有ノニオン界面活性剤(成分C)、及び
水(成分D)を含有し、
pHが7.1以上である、金属製物品用洗浄剤組成物。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記成分Bのグリフィン法によるHLBが3.6以上5.6以下である、請求項1に記載の金属製物品用洗浄剤組成物。
【請求項3】
前記一般式(II)中、R

は炭素数12以上16以下の2級アルキル基である、請求項1又は2に記載の金属製物品用洗浄剤組成物。
【請求項4】
前記成分Aの含有量が0.01質量%以上1.0質量%以下、前記成分Bの含有量が0.001質量%以上1.5質量%以下、前記成分Cの含有量が0.001質量%以上1.5質量%以下である、請求項1~3の何れか1項に記載の金属製物品用洗浄剤組成物。
【請求項5】
一般式(IV):HOOC-R

-COOH (IV)
(一般式(IV)中、R

は炭素数10以上12以下のアルキレン基である。)で表されるジカルボン酸(成分E)と前記アミン(成分A)との塩(成分E’)を含有する、請求項1~4の何れか1項に記載の金属製物品用洗浄剤組成物。
【請求項6】
前記成分Bと前記成分Cの質量比(前記成分Bの質量/前記成分Cの質量)が、0.001以上100以下である、請求項1~5の何れか1項に記載の金属製物品用洗浄剤組成物。
【請求項7】
消泡剤を含有する、請求項1~6の何れか1項に記載の金属製物品用洗浄剤組成物。
【請求項8】
前記水の含有量が75質量%以上99.97質量%以下である、請求項1~7の何れか1項に記載の金属製物品用洗浄剤組成物。
【請求項9】
請求項1~8の何れか1項に記載の金属製物品用洗浄剤組成物を用いて金属製物品を洗浄する洗浄工程を有する、金属製物品の洗浄方法。
【請求項10】
前記洗浄工程における洗浄温度が、10℃以上30℃以下である、請求項9に記載の金属製物品の洗浄方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製物品用洗浄剤組成物に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
鉄、銅、アルミニウムといった金属は、加工されて様々な分野の工業製品に用いられている。このような金属製の物品の製造には加工の途中や仕上げ時に表面に付着する汚れを除去する目的で様々な洗浄剤が使用される。洗浄剤に求められる機能は、金属の表面を清浄化することである。しかし、金属は空気中の酸素によって酸化され、簡単に腐食してしまうため、一般的に洗浄後に防食剤を塗布するなどの防食処理が施され、改めて次の工程での作業直前に金属表面から不要な防食剤を除去し、金属表面を清浄化する必要があり、作業工程が増えてしまう。このような場合には、洗浄剤には高い洗浄性能のほかに、防食性能を有する洗浄剤を用いることで作業効率を向上できる(例えば、下記特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-117644号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の洗浄剤は、洗浄性能の観点から約60℃以上に加温して使用される。洗浄剤を所定の温度まで加温するのには多くのエネルギーコストがかかっており、環境負荷低減の観点から改善の余地がある。
【0005】
また、従来の洗浄剤で洗浄した後の金属製物品は、一般に、約80℃以上の高温のエアブロー等で余剰の洗浄剤を除去しながら乾燥する乾燥工程に供される。従来の洗浄剤を乾燥させる乾燥工程でも多くのエネルギーコストがかかっており、この点でも環境負荷低減の観点から改善の余地がある。
【0006】
本発明の課題は、常温で十分な洗浄性を有しながら常温での乾燥性に優れ、環境負荷低減に寄与することができる金属製物品用洗浄剤組成物、及び当該金属製物品用洗浄剤組成物を用いた金属製物品の洗浄方法、金属製物品用加工油除去剤組成物、及び金属製物品の加工油除去方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、
一般式(I):
JPEG
2024097302000001.jpg
29
130
(一般式(I)中、R

及びR

はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、フェニル基、ベンジル基、アミノエチル基、ヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピル基であり、R

はヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピル基である。)
で表されるアミン(成分A)、
一般式(II):R

-O-{(EO)n

/(PO)m

}-H (II)
(一般式(II)中、R

は炭素数12以上16以下のアルキル基、EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基であり、n

はEOの平均付加モル数、m

はPOの平均付加モル数であり、n

は2以上20以下の数であり、m

は0以上20以下の数であり、{ }内のPOとEOの付加形態はランダム配列、ブロック配列のいずれでもよい。)で表されるノニオン界面活性剤(成分B)、
一般式(III):
JPEG
2024097302000002.jpg
30
130
(一般式(III)中、R

は平均炭素数8以上18以下のアルキル基又はシクロアルキル基、EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基であり、n

はEOの平均付加モル数、m

はPOの平均付加モル数であり、n

は1以上8以下の数であり、m

は0以上8以下の数であり、{ }内のPOとEOの付加形態はランダム配列、ブロック配列のいずれでもよい。)で表される窒素含有ノニオン界面活性剤(成分C)、及び水(成分D)を含有し、pHが7.1以上である、金属製物品用洗浄剤組成物である。
【0008】
また、本発明は前記金属製物品用洗浄剤組成物を用いて金属製物品を洗浄する洗浄工程を有する、金属製物品の洗浄方法である。
【0009】
また、本発明は、前記洗浄工程後、前記金属製物品に付着する余剰の前記金属製物品用洗浄剤組成物をエアブローで除去しつつ前記金属製物品を乾燥させる乾燥工程を有する、金属製物品の洗浄方法である。
【0010】
また、本発明は、
一般式(I):
JPEG
2024097302000003.jpg
28
130
(一般式(I)中、R

及びR

はそれぞれ独立に水素原子、炭素数1以上6以下のアルキル基、フェニル基、ベンジル基、アミノエチル基、ヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピル基であり、R

はヒドロキシエチル基、又はヒドロキシプロピル基である。)
で表されるアミン(成分A)、
一般式(II):R

-O-{(EO)n

/(PO)m

}-H (II)
(一般式(II)中、R

は炭素数12以上16以下のアルキル基、EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基であり、n

はEOの平均付加モル数、m

はPOの平均付加モル数であり、n

は2以上20以下の数であり、m

は0以上20以下の数であり、{ }内のPOとEOの付加形態はランダム配列、ブロック配列のいずれでもよい。)で表されるノニオン界面活性剤(成分B)、
一般式(III):
JPEG
2024097302000004.jpg
26
130
(一般式(III)中、R

は平均炭素数8以上18以下のアルキル基又はシクロアルキル基、EOはエチレンオキシ基、POはプロピレンオキシ基であり、n

はEOの平均付加モル数、m

はPOの平均付加モル数であり、n

は1以上8以下の数であり、m

は0以上8以下の数であり、{ }内のPOとEOの付加形態はランダム配列、ブロック配列のいずれでもよい。)で表される窒素含有ノニオン界面活性剤(成分C)、及び水(成分D)を含有し、pHが7.1以上である、金属製物品用加工油除去剤組成物である。
(【0011】以降は省略されています)

特許ウォッチbot のツイートを見る
この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
装着具
11日前
花王株式会社
吸収性物品
7日前
花王株式会社
乳化組成物
11日前
花王株式会社
研磨液組成物
13日前
花王株式会社
植物生育促進剤
21日前
花王株式会社
土壌の洗浄方法
6日前
花王株式会社
スクイズ吐出容器
15日前
花王株式会社
口腔状態推定装置
4日前
花王株式会社
不織布の製造方法
12日前
花王株式会社
温熱具の製造方法
13日前
花王株式会社
金属粒子含有組成物
21日前
花王株式会社
吸収性物品用薄葉紙
7日前
花王株式会社
感染対策支援システム
13日前
花王株式会社
油性化粧料の製造方法
5日前
花王株式会社
曝露リスク評価システム
13日前
花王株式会社
抗ブタノロウイルス抗体
11日前
花王株式会社
インクジェット記録用インク
4日前
花王株式会社
静電荷像現像用トナーの製造方法
7日前
花王株式会社
静電荷像現像用トナーの製造方法
7日前
花王株式会社
腸内ブラウティア属細菌増加用経口組成物
5日前
花王株式会社
触感または物性の評価方法、および触感または物性の評価装置
18日前
花王株式会社
睡眠補助用装置
20日前
株式会社フジシール
印刷物の製造方法、印刷装置、およびファニッシャーロール
11日前
芝浦メカトロニクス株式会社
成膜装置
15日前
神東塗料株式会社
鋼構造物の防食方法
5日前
株式会社JCU
無電解めっき方法
21日前
大阪瓦斯株式会社
成膜装置
12日前
株式会社昭和真空
成膜装置
1か月前
株式会社アルバック
真空蒸着方法
1か月前
株式会社カネカ
気化装置及び蒸着装置
1か月前
東京エレクトロン株式会社
基板処理方法
1か月前
株式会社鈴木商店
皮膜および皮膜形成方法
12日前
日本製鉄株式会社
表面処理鋼板
18日前
北京科技大学
溶融塩電解による高珪素鋼の製造方法
1か月前
上村工業株式会社
めっき析出状況の測定装置
1か月前
学校法人関東学院
無電解ニッケルめっき浴の再生方法
1か月前
続きを見る