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公開番号
2024141135
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-10
出願番号
2023052620
出願日
2023-03-29
発明の名称
皮膜および皮膜形成方法
出願人
株式会社鈴木商店
代理人
個人
,
個人
主分類
C23C
24/04 20060101AFI20241003BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】亜鉛または亜鉛合金皮膜を有する皮膜の密着性を向上させることが可能な皮膜形成方法を提供する。
【解決手段】皮膜形成方法は、下地材10の表面に、亜鉛または亜鉛合金を含む複数の粉体を衝突させることで、亜鉛または亜鉛合金皮膜であり表面が凹凸状である第1皮膜14を形成する工程と、前記第1皮膜14の表面に、亜鉛または亜鉛合金を含む第2皮膜16を形成する工程と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下地材の表面に、亜鉛または亜鉛合金を含む複数の粉体を衝突させることで、亜鉛または亜鉛合金皮膜であり表面が凹凸状である第1皮膜を形成する工程と、
前記第1皮膜の表面に、亜鉛または亜鉛合金を含む第2皮膜を形成する工程と、
を含む皮膜形成方法。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記複数の粉体は、前記亜鉛または亜鉛合金より硬い剛体紛を含む請求項1に記載の皮膜形成方法。
【請求項3】
前記複数の粉体は、亜鉛および鉄を含有する合金、または、亜鉛、マグネシウムおよびアルミニウムを含有する合金を含む請求項1または2に記載の皮膜形成方法。
【請求項4】
前記第2皮膜を形成する工程は、前記第1皮膜の表面に亜鉛粉体および有機ケイ素化合物を含む溶液を塗布し、加熱処理することにより前記第2皮膜を形成する工程を含む請求項1または2に記載の皮膜形成方法。
【請求項5】
前記第2皮膜を形成する工程は、前記第1皮膜の表面に亜鉛粉体、アルミニウム粉体、並びにアルコキシシランおよびその加水分解物の少なくとも一方を含む溶液を塗布し、加熱処理することにより前記第2皮膜を形成する工程を含む請求項1または2に記載の皮膜形成方法。
【請求項6】
前記下地材は、鉄材または鉄合金材である請求項1または2に記載の皮膜形成方法。
【請求項7】
前記第2皮膜の表面にシリカ皮膜を形成する工程を含む請求項1または2に記載の皮膜形成方法。
【請求項8】
下地材上の表面に、亜鉛または亜鉛合金と前記亜鉛または亜鉛合金より硬い剛体紛とを含む複数の粉体を衝突させることで、亜鉛合金皮膜であり表面が凹凸状である第1皮膜を形成する工程と、
前記第1皮膜の表面に、亜鉛粉体、アルミニウム粉体、並びにアルコキシシランおよびその加水分解物の少なくとも一方を含む溶液を塗布し、加熱処理することで第2皮膜を形成する工程と、
を含む皮膜形成方法。
【請求項9】
下地材と、
前記下地材の表面に設けられ、亜鉛または亜鉛合金を含む複数の粉体が潰れ互いに接合した構造を有する亜鉛または亜鉛合金皮膜であり表面が凹凸状である第1皮膜と、
前記第1皮膜の表面に設けられ、亜鉛または亜鉛合金を含む第2皮膜と、
を備える皮膜。
【請求項10】
前記複数の粉体は、亜鉛および鉄を含有する合金、または、亜鉛、マグネシウムおよびアルミニウムを含有する合金を含み、
前記第2皮膜は、亜鉛およびアルミニウムを含む請求項9に記載の皮膜。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膜および皮膜形成方法に関し、例えば亜鉛または亜鉛合金皮膜を有する皮膜および皮膜形成方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
亜鉛または亜鉛合金皮膜の耐食性向上のため、亜鉛または亜鉛合金皮膜上に、亜鉛、アルミニウムおよびシリカ化合物を含む皮膜を焼付塗装し、その上に多孔質シリカ皮膜を形成することが知られている(例えば特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-84510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の方法によれば、耐食性を高めることができる。しかしながら、過酷な条件下では皮膜に剥がれが生じることがある。これにより、耐食性が低下することがある。このように、亜鉛または亜鉛合金皮膜を複数積層するときに、皮膜が剥がれることがある。また、亜鉛または亜鉛合金皮膜を、電気めっき法を用い形成すると、水を用いるため環境負荷が大きい。さらに、工程数が多くなる。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、亜鉛または亜鉛合金皮膜を有する皮膜の密着性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下地材の表面に、亜鉛または亜鉛合金を含む複数の粉体を衝突させることで、亜鉛または亜鉛合金皮膜であり表面が凹凸状である第1皮膜を形成する工程と、前記第1皮膜の表面に、亜鉛または亜鉛合金を含む第2皮膜を形成する工程と、を含む皮膜形成方法である。
【0007】
上記構成において、前記複数の粉体は、前記亜鉛または亜鉛合金より硬い剛体紛を含む構成とすることができる。
【0008】
上記構成において、前記複数の粉体は、亜鉛および鉄を含有する合金、または、亜鉛、マグネシウムおよびアルミニウムを含有する合金を含む構成とすることができる。
【0009】
上記構成において、前記第2皮膜を形成する工程は、前記第1皮膜の表面に亜鉛粉体および有機ケイ素化合物を含む溶液を塗布し、加熱処理することにより前記第2皮膜を形成する工程を含む構成とすることができる。
【0010】
上記構成において、前記第2皮膜を形成する工程は、前記第1皮膜の表面に亜鉛粉体、アルミニウム粉体、並びにアルコキシシランおよびその加水分解物の少なくとも一方を含む溶液を塗布し、加熱処理することにより前記第2皮膜を形成する工程を含む構成とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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