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公開番号
2024126187
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-20
出願番号
2023034413
出願日
2023-03-07
発明の名称
基板処理方法
出願人
東京エレクトロン株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C23C
16/02 20060101AFI20240912BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】膜はがれを抑制する基板処理方法を提供する。
【解決手段】基板を第1の表面処理剤にさらして基板表面を前処理する第1の工程と、前記第1の工程で処理された前記基板を第2の表面処理剤にさらして前記基板表面を疎水化する第2の工程と、前記第1の工程で処理された前記基板を炭素含有ガスを含む処理ガスのプラズマにさらして、疎水化された基板表面上に1GPa以上の膜応力を有する炭素含有膜を形成する第3の工程と、を有する、基板処理方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基板を第1の表面処理剤にさらして基板表面を前処理する第1の工程と、
前記第1の工程で処理された前記基板を第2の表面処理剤にさらして前記基板表面を疎水化する第2の工程と、
前記第1の工程で処理された前記基板を炭素含有ガスを含む処理ガスのプラズマにさらして、疎水化された基板表面上に1GPa以上の膜応力を有する炭素含有膜を形成する第3の工程と、を有する、
基板処理方法。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
前記基板表面はSiを含み、
第1の表面処理剤は、
アンモニア過水、H
2
O
2
、塩酸過水、O
3
水、硫酸過水、ベルオキソ二硫酸アンモニウム水溶液のうちの少なくとも1つを含む、
請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項3】
第1の表面処理剤は、
アンモニア、過酸化水素水、および、純水を含み、アンモニア、過酸化水素水、および、純水の比が1:1:20~1:1:100の範囲内である、
請求項2に記載の基板処理方法。
【請求項4】
第1の処理工程の処理温度は、40℃~60℃の範囲内である、
請求項3に記載の基板処理方法。
【請求項5】
前記基板表面はTiNであって、
前記第1の工程は、
前記基板表面を酸化処理する工程と、
前記基板を前記第1の表面処理剤として純水にさらして基板表面を処理する工程と、を含む、
請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項6】
前記第1の工程は、
前記基板表面に、前記第2の表面処理剤と物理吸着及び/又は化学結合、あるいは化学反応する官能基を形成する、
請求項1に記載の基板処理方法。
【請求項7】
前記第1の工程は、
前記基板表面に、OH基を形成する、
請求項6に記載の基板処理方法。
【請求項8】
前記第2の表面処理剤は、DHF、HMDS、IPA、TMSDMA、シランカップリング剤、セタノールのうちの少なくとも1つを含む、
請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の基板処理方法。
【請求項9】
前記第2の表面処理剤は、HFと純水を含み、HFと純水の比が1:50~1:200の範囲内である、
請求項8に記載の基板処理方法。
【請求項10】
第2の処理工程の処理温度は、60℃~150℃の範囲内である、
請求項9に記載の基板処理方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、基板処理方法に関する。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ハードマスクとしてのカーボン膜を成膜する基板処理方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-191427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一の側面では、本開示は、膜はがれを抑制する基板処理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、一の態様によれば、基板を第1の表面処理剤にさらして基板表面を前処理する第1の工程と、前記第1の工程で処理された前記基板を第2の表面処理剤にさらして前記基板表面を疎水化する第2の工程と、前記第2の工程で処理された前記基板を炭素含有ガスを含む処理ガスのプラズマにさらして、疎水化された基板表面上に1GPa以上の膜応力を有する炭素含有膜を形成する第3の工程と、を有する、基板処理方法が提供される。
【発明の効果】
【0006】
一の側面によれば、本開示は、膜はがれを抑制する基板処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
基板処理方法の一例を示すフローチャート。
基板処理方法によって処理された基板Wの断面模式図の一例。
基板の表面状態を示す模式図の一例。
基板Wに前処理工程を施す装置の一例。
基板Wに前処理工程を施す装置の他の一例。
基板Wに疎水化工程を施す装置の一例。
プラズマ処理装置の一例を示す概略断面図。
基板表面に形成された炭素含有膜の状態を示す図。
各種の前処理とDLC膜の密着性との関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
【0009】
図1は、基板処理方法の一例を示すフローチャートである。図2は、基板処理方法によって処理された基板Wの断面模式図の一例である。図3は、基板Wの表面状態を示す模式図の一例である。
【0010】
ここでは、図2に示すように、第1層210と、第2層220と、が積層された基板Wに、炭素含有膜230を形成する。第1層210は、例えばMTJ素子である。第2層220は、例えばSi含有膜(例えば、Si、SiN等)であってもよい。また、第2層220は、例えばTiNであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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