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公開番号
2024122868
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-09
出願番号
2023222016
出願日
2023-12-27
発明の名称
マスクの洗浄方法及び洗浄液
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C23C
14/04 20060101AFI20240902BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】有機材料の断片が再びマスクに付着することを抑制できる、マスクの洗浄方法及び洗浄液を提供する。
【解決手段】付着した有機材料を洗浄する洗浄液は、第1有機溶剤を少なくとも含む。第1有機溶剤は、第1ハンセン溶解度パラメータδD1、δP1及びδH1と、7.5以下の第1相互作用半径R1と、を有する。第1相互作用半径R1は、基準ハンセン溶解度パラメータδD0、δP0及びδH0との関係に基づいて下記の式で規定される。
R1
2
=4(δD1-δD0)
2
+(δP1-δP0)
2
+(δH1-δH0)
2
δD0=14.1、δP0=2.7、δH0=5.5
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
マスクを洗浄する洗浄方法であって、
前記マスクに付着した有機材料を、洗浄液を用いて洗浄する洗浄工程を備え、
前記洗浄液は、第1有機溶剤を少なくとも含み、
前記第1有機溶剤は、第1ハンセン溶解度パラメータδD1、δP1及びδH1と、7.5以下の第1相互作用半径R1と、を有し、
前記第1相互作用半径R1は、基準ハンセン溶解度パラメータδD0、δP0及びδH0との関係に基づいて下記の式で規定される、
R1
2
=4(δD1-δD0)
2
+(δP1-δP0)
2
+(δH1-δH0)
2
δD0=14.1、δP0=2.7、δH0=5.5
洗浄方法。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
前記第1有機溶剤は、酢酸エステル骨格を有する化合物を含む、請求項1に記載の洗浄方法。
【請求項3】
前記洗浄液における前記化合物の含有率が95質量%以上である、請求項2に記載の洗浄方法。
【請求項4】
前記第1有機溶剤は、70℃以上の引火点を有し、
前記洗浄液は、70℃未満の引火点を有する第2有機溶剤を含み、
前記第2有機溶剤は、第2ハンセン溶解度パラメータδD2、δP2及びδH2と、7.5以下の第2相互作用半径R2と、を有し、
前記第2相互作用半径R2は、基準ハンセン溶解度パラメータδD0、δP0及びδH0との関係に基づいて下記の式で規定される、
R2
2
=4(δD2-δD0)
2
+(δP2-δP0)
2
+(δH2-δH0)
2
請求項1に記載の洗浄方法。
【請求項5】
前記第1有機溶剤は、酢酸エステル骨格を有する化合物を含む、請求項4に記載の洗浄方法。
【請求項6】
前記第2有機溶剤は、酢酸エステル骨格を有する化合物を含む、請求項5に記載の洗浄方法。
【請求項7】
前記洗浄液における前記化合物の含有率が95質量%以上である、請求項6に記載の洗浄方法。
【請求項8】
前記洗浄液は、-25℃以上の引火点を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の洗浄方法。
【請求項9】
前記洗浄液は、40℃以上の引火点を有する、請求項8に記載の洗浄方法。
【請求項10】
前記洗浄工程は、35℃以下の前記洗浄液を用いて前記マスクを洗浄する、請求項4~7のいずれか一項に記載の洗浄方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、マスクの洗浄方法及び洗浄液に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンやタブレットPC等の電子デバイスにおいて、高精細な表示装置が、市場から求められている。表示装置は、例えば、400ppi以上または800ppi以上等の素子密度を有する。
【0003】
応答性の良さと、または/およびコントラストの高さと、を有するため、有機EL表示装置が注目されている。有機EL表示装置の素子を形成する方法として、素子を構成する材料を蒸着により基板に付着させる方法が知られている。例えば、まず、素子に対応するパターンで陽極が形成されている基板を準備する。続いて、マスクの貫通孔を介して有機材料を陽極の上に付着させ、陽極の上に有機層を形成する。続いて、有機層の上に陰極を形成する。マスクに付着した有機材料は、洗浄液を用いて洗浄される。洗浄液としては、NMP(N-メチル-2-ピロリドン)が知られている。洗浄されたマスクは再利用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6849064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
NMPを洗浄液として用いてマスクに付着した有機材料を洗浄する場合、有機材料は、洗浄液に溶けるのではなく、有機材料の断片がマスクから剥離する。この場合、有機材料の断片が再びマスクに付着することが考えられる。
【0006】
本開示の実施形態は、このような課題を効果的に解決し得るマスクの洗浄方法及び洗浄液を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施形態は、以下の[1]~[26]に関する。
[1] マスクを洗浄する洗浄方法であって、
前記マスクに付着した有機材料を、洗浄液を用いて洗浄する洗浄工程を備え、
前記洗浄液は、第1有機溶剤を少なくとも含み、
前記第1有機溶剤は、第1ハンセン溶解度パラメータδD1、δP1及びδH1と、7.5以下の第1相互作用半径R1と、を有し、
前記第1相互作用半径R1は、基準ハンセン溶解度パラメータδD0、δP0及びδH0との関係に基づいて下記の式で規定される、
R1
2
=4(δD1-δD0)
2
+(δP1-δP0)
2
+(δH1-δH0)
2
δD0=14.1、δP0=2.7、δH0=5.5
洗浄方法。
【0008】
[2] [1]に記載の洗浄方法において、前記第1有機溶剤は、酢酸エステル骨格を有する化合物を含んでいてもよい。
【0009】
[3] [2]に記載の洗浄方法において、前記洗浄液における前記化合物の含有率が95質量%以上であってもよい。
【0010】
[4] [1]に記載の洗浄方法において、前記第1有機溶剤は、70℃以上の引火点を有していてもよく、前記洗浄液は、70℃未満の引火点を有する第2有機溶剤を含んでいてもよく、前記第2有機溶剤は、第2ハンセン溶解度パラメータδD2、δP2及びδH2と、7.5以下の第2相互作用半径R2と、を有していてもよく、前記第2相互作用半径R2は、基準ハンセン溶解度パラメータδD0、δP0及びδH0との関係に基づいて下記の式で規定されてもよい。
R2
2
=4(δD2-δD0)
2
+(δP2-δP0)
2
+(δH2-δH0)
2
(【0011】以降は省略されています)
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