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公開番号2024095004
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-10
出願番号2022211972
出願日2022-12-28
発明の名称児童支援システム及び児童支援方法
出願人日本電気株式会社
代理人個人
主分類G16H 50/20 20180101AFI20240703BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】医師の診察を受けずとも、医師の知見を反映させて、児童の発達障害を精度よく検出することができる児童支援システム及び児童支援方法を提供する。
【解決手段】児童データベースDB1は、児童のLD情報INF1及びDCD情報INF2が格納される。情報送信部11は、LD情報INF1及びDCD情報INF2を送信する。検出部12は、LD情報INF1及びDCD情報INF2に基づいて、LD及びDCDのそれぞれの疑いが児童に有るかを検出し、検出結果D1を送信する。判定部13は、検出結果D1に基づいて、発達障害の種類についての専門家による判定結果D2を送信する。検査案内送信部14は、判定結果D2に応じて、児童が有すると疑われる種類の発達障害について検査を促すための検査案内EGを送信する。通信部16は、発達障害の疑いがある児童の代理人が判定結果D2及び検査案内EGを受け取るために設けられる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
児童の複数の種類の発達障害を検出するための児童に関する情報が格納された児童データベースと、
前記児童データベースから前記児童に関する情報を読み出し、読み出した前記児童に関する情報を送信する情報送信部と、
前記情報送信部から送信された前記児童に関する情報に基づいて、前記複数の種類の発達障害のそれぞれの疑いが児童に有るかを検出し、検出結果を送信する検出部と、
前記検出結果に基づいて、前記複数の種類の発達障害のうちから、児童が有すると疑われる発達障害の種類についての専門家による判定結果を送信する判定部と、
前記判定結果に応じて、前記児童が有すると疑われる種類の発達障害について検査を促すための検査案内を送信する検査案内送信部と、
前記発達障害の疑いがある児童の代理人が前記判定結果及び前記検査案内を受け取るための通信部と、を備える、
児童支援システム。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記検出部は、
前記児童に関する情報に含まれる、前記複数の種類の発達障害のそれぞれを検出するための複数のデータセットから、前記複数の種類の発達障害のそれぞれの疑いを示す複数の評価結果を出力する、複数の情報処理部と、
前記複数の情報処理部が出力した複数の前記評価結果に基づいて、前記複数の種類の発達障害のそれぞれの疑いを推定して複数の推定結果を出力する分析部と、
前記複数の推定結果のそれぞれに含まれる情報から、特定の種類の発達障害の疑いを示す情報を選択し、選択結果を出力する選択処理部と、
前記複数の推定結果と前記選択結果とを統合して、前記検出結果として送信する検出結果送信部と、を備える、
請求項1に記載の児童支援システム。
【請求項3】
前記分析部は、前記複数の情報処理部が出力した複数の前記評価結果が、前記複数の種類の発達障害のそれぞれの疑いを推定に用いるのに不十分である場合、前記児童に関する情報を再度送信するように、前記情報送信部に指令する、
請求項2に記載の児童支援システム。
【請求項4】
前記判定結果及び前記検査案内は、前記通信部に送信される、
請求項2又は3に記載の児童支援システム。
【請求項5】
受け取った情報を転送する情報転送部を更に備え、
前記判定結果及び前記検査案内は、前記情報転送部に送信され、
前記情報転送部は、受け取った前記判定結果及び前記検査案内を、前記通信部に転送する、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の児童支援システム。
【請求項6】
発達障害が疑われる児童を支援するための支援情報が格納された支援情報データベースと、
前記検出結果に応じて、前記支援情報データベースから支援情報を読み出して、読み出した前記支援情報を送信する支援情報送信部と、を更に備える、
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の児童支援システム。
【請求項7】
受け取った情報を転送する情報転送部を備え、
前記判定結果、前記検査案内及び前記支援情報は、前記情報転送部に送信され、
前記情報転送部は、受け取った前記判定結果、前記検査案内及び前記支援情報を、前記通信部に転送する、
請求項6に記載の児童支援システム。
【請求項8】
前記検出結果に応じて、前記支援情報データベースから支援情報を読み出して、読み出した前記支援情報を、前記通信部に送信する支援情報取得部を更に備え、
前記情報転送部は、前記支援情報取得部が読み出した支援情報を前記通信部に送信する、
請求項7に記載の児童支援システム。
【請求項9】
前記判定結果、前記検査案内及び前記支援情報は、前記通信部に送信される、
請求項6に記載の児童支援システム。
【請求項10】
児童の複数の種類の発達障害を検出するための児童に関する情報が格納された児童データベースから前記児童に関する情報を読み出し、読み出した前記児童に関する情報を送信し、
送信された前記児童に関する情報に基づいて、前記複数の種類の発達障害のそれぞれの疑いが児童に有るかを検出し、検出結果を送信し、
前記検出結果に基づいて、前記複数の種類の発達障害のうちから、児童が有すると疑われる発達障害の種類についての専門家による判定結果を送信し、
前記判定結果に応じて、前記児童が有すると疑われる種類の発達障害について検査を促すための検査案内を送信し、
前記発達障害の疑いがある児童の代理人が前記判定結果及び前記検査案内を受け取る、
児童支援方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、児童支援システム及び児童支援方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
発達性協調運動障害(Developmental Coordination Disorder、以下DCDとする)とは、動作や手先の「不器用さ」や「運動技能のつたなさ」が、発達早期から極端に現れる発達障害の一種であり、定期検診や身体測定で発見することが難しいとされている。障害の程度は運動神経の軽度な欠陥程度のものから、日常生活にも大きな支障を来して専門医の治療やリハビリテーションを受けなければならない重度のものまである。リハビリの効果が期待できる期間にはある程度の目安があるため、運動機能の回復のためのリハビリはなるべく早い段階で行うことが重要とされている。既存の運動障害(麻痺)を発見する方法としては神経学的検査等があるが、専門知識を有する小児科医などの個別の介入が必要である。
【0003】
例えば、神経学的障害に関して個人を評価し、その個人に処置を提供するための手法が提案されている(特許文献1)。この手法では、個人から収集した情報から、コンピュータプログラム及び機械学習モデルを用いて、障害に応じたデジタル治療を提供することができる。
【0004】
また、発達障害者に関する各種情報を集約して、プライバシーを確保しつつ、関係者が情報を共有する手法(特許文献2)や、発達障害児の個人情報を活用して多面的な視野から分析を行える手法(特許文献3)も提案されている。
【0005】
他にも、個人情報にかかるデータを流通させる手法(特許文献4)、データ資産のプライバシーを確保する手法(特許文献5)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2022-527946号公報
特開2022-101853号公報
特開2020-87115号公報
国際公開第2022/153885号
特表2022-526948号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、一般に、医師の知見がなければ、児童がいかなる種類の発達障害を有しているのかを適切に判定したり、発達障害の種類に応じて対象となる児童を効率的に支援する方法を決定することは難しい。一方で、発達障害の種類を判定するために、その都度、児童が医師の診察を受けなければならないとすると、そもそも発達障害の早期検出の妨げとなってしまう。
【0008】
このような問題に対して、上述の手法を適用しても、医師の知見が十分に反映されないため、発達障害の検出精度や、児童がいかなる種類の発達障害を有しているかを精度よく検出することが難しい。また、その結果、発達障害の種類に応じて児童を支援する方法の適切性や効率性の点で問題が有る。
【0009】
本開示は、上記の事情に鑑みて成されたものであり、医師の診察を受けずとも、医師の知見を反映させて、児童の発達障害を精度よく検出することができる児童支援システム及び児童支援方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の一態様である児童支援システムは、児童の複数の種類の発達障害を検出するための児童に関する情報が格納された児童データベースと、前記児童データベースから前記児童に関する情報を読み出し、読み出した前記児童に関する情報を送信する情報送信部と、前記情報送信部から送信された前記児童に関する情報に基づいて、前記複数の種類の発達障害のそれぞれの疑いが児童に有るかを検出し、検出結果を送信する検出部と、前記検出結果に基づいて、前記複数の種類の発達障害のうちから、児童が有すると疑われる発達障害の種類についての専門家による判定結果を送信する判定部と、前記判定結果に応じて、前記児童が有すると疑われる種類の発達障害について検査を促すための検査案内を送信する検査案内送信部と、前記発達障害の疑いがある児童の代理人が前記判定結果及び前記検査案内を受け取るための通信部と、を備えるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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