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公開番号
2024094689
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-10
出願番号
2022211389
出願日
2022-12-28
発明の名称
吐水装置
出願人
株式会社LIXIL
代理人
個人
主分類
E03C
1/044 20060101AFI20240703BHJP(上水;下水)
要約
【課題】吐水部の環状通水路の水切れ性を向上する吐水装置を提供する。
【解決手段】吐水装置は、吐水口と吐水口に連通する環状通水路60とを有する吐水部28と、吐水部28に給水する流路に設けられ、開閉により吐水部28への給水を制御する開閉弁と、環状通水路60の内周壁を環囲するように環状通水路60内に設けられる筒状の水膜発生体100と、を備える。開閉弁が開状態において、環状通水路60における水膜発生体100の内周側および外周側の一方に流れ込んだ水は水膜発生体100の側面部100dを通って内周側および外周側の他方に流れて吐水口から吐水される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
吐水口と前記吐水口に連通する環状通水路とを有する吐水部と、
前記吐水部に給水する流路に設けられ、開閉により前記吐水部への給水を制御する開閉弁と、
前記環状通水路の内周壁を環囲するように前記環状通水路内に設けられる筒状の水膜発生体と、
を備え、
前記開閉弁が開状態において、前記環状通水路における前記水膜発生体の内周側および外周側の一方に流れ込んだ水は前記水膜発生体の側面部を通って前記内周側および前記外周側の他方に流れて前記吐水口から吐水される吐水装置。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
前記水膜発生体は、網状体または多孔体である請求項1に記載の吐水装置。
【請求項3】
前記吐水部は、前記環状通水路の前記一方の周壁から張り出す環状張出部を有し、
前記環状張出部は、前記水膜発生体の下流端と前記周壁との開口を閉塞するとともに当該下流端を支持する請求項1に記載の吐水装置。
【請求項4】
前記一方は内周側で、前記他方は外周側であり、
前記吐水部は、前記環状通水路の内周壁から突出する、前記環状通水路に沿って延びる複数のリブを備え、
前記水膜発生体は、前記複数のリブに外嵌する請求項1に記載の吐水装置。
【請求項5】
前記複数のリブの張出量は下流側ほど小さい請求項4に記載の吐水装置。
【請求項6】
前記吐水部は、前記吐水口とは別の吐水口と前記別の吐水口に連通する中央通水路とを有し、
前記環状通水路は、前記中央通水路を環囲するとともに前記中央通水路に沿って延在する請求項1に記載の吐水装置。
【請求項7】
前記環状通水路および前記中央通水路には、互いに異なる種類の水が給水される請求項6に記載の吐水装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、吐水装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、吐水部の通水路内にメッシュが配置された吐水装置を開示する。止水時において、メッシュの複数の小孔には、表面張力により、水膜が形成される。これらの水膜は、メッシュを通って吐水口へ抜け出ようとする水に対して抵抗となる。したがって、メッシュを配置することによって、比較的早く水垂れが止まる。つまり、水切れ性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-136242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
吐水部が環状の通水路を有する場合がある。例えば吐水部が、延在方向に垂直な断面が円形状の中央通水路と、中央通水路を環囲するとともに中央通水路に沿って延在する、延在方向に垂直な断面が環状の環状通水路と、を備える場合がある。このような環状通水路の止水時における水切れ性を向上する方法として、ディスク状(すなわち中央に孔が設けられた円板状)のメッシュを環状通水路内に配置することが考えられる。しかしながら、この場合、高い水切れ性を実現するにはメッシュの面積を大きくする必要があり、そのためには環状通水路ひいては吐水部を太くする必要があるが、吐水部を太くするとデザイン性が低下するため好ましくない。したがって、環状通水路の水切れ性を向上することはそれほど単純ではない。
【0005】
本開示の目的の1つは、吐水部の環状通水路の水切れ性を向上する吐水装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の吐水装置は、吐水口と吐水口に連通する環状通水路とを有する吐水部と、吐水部に給水する流路に設けられ、開閉により吐水部への給水を制御する開閉弁と、環状通水路の内周壁を環囲するように環状通水路内に設けられる筒状の水膜発生体と、を備える。開閉弁が開状態において、環状通水路における水膜発生体の内周側および外周側の一方に流れ込んだ水は水膜発生体の側面部を通って内周側および外周側の他方に流れて吐水口から吐水される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施の形態の吐水装置の全体構成図である。
図1の吐水部の断面図である。
図2の水膜発生体とその周辺を示す斜視断面図である。
図2の水膜発生体の上流端側とその周辺を拡大して示す拡大断面図である。
図2の水膜発生体の下流端側とその周辺を拡大して示す拡大断面図である。
図6(a)、(b)は、図2の第2筒部および水膜発生体を示す図である。
変形例の吐水部の水膜発生体とその周辺を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、好適な実施の形態について図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0009】
実施の形態を詳述する前に概要を説明する。本実施の形態は、吐水装置に関する。吐水装置は、吐水部に給水する流路に設けられ、開閉により吐水部への給水を制御する開閉弁と、環状通水路の内周壁を環囲するように環状通水路内に設けられる筒状の網状体などの水膜発生体と、を備える。吐水装置は、開閉弁が開状態すなわち吐水部に給水されている状態において、環状通水路における水膜発生体の内周側に流れ込んだ水が水膜発生体の側面部を通って外周側に流れて吐水口から吐水される。「水」は、常温水、冷水、温水のいずれであってもよい。また、「水」は、原水、改質水のいずれであってもよい。つまり、水の種類は特に問わない。この構成によれば、開閉弁が閉状態すなわち吐水部への給水が停止された場合に水膜発生体の側面部には水膜が発生する。筒状である水膜発生体を環状通水路に沿って長くすることで、水膜発生体の側面部に張られる水膜の総面積を大きくできる。水膜の総面積が大きければ、水切れ性が向上する。つまり、吐水部を太くすることなく、言い換えるとデザイン性を低下させることなく、水切れ性を向上できる。
【0010】
図1を参照する。吐水装置12は、吐水部28が設けられた吐水装置本体16と、吐水部28に給水する第1給水ライン18および第2給水ライン20と、制御装置22と、を備える。第1給水ライン18および第2給水ライン20は、特に限定されないが、互いに種類の異なる水を吐水装置12の吐水部28に給水する。本実施の形態では、第1給水ライン18は吐水部28に原水(湯水混合水)を給水し、第2給水ライン20は吐水部28に改質水を給水する。
(【0011】以降は省略されています)
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