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公開番号2024094378
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2024067396,2022568364
出願日2024-04-18,2021-12-10
発明の名称DNAポリメラーゼの5’→3’エキソヌクレアーゼ活性ドメインに特異的に結合する抗体
出願人東洋紡株式会社,国立大学法人富山大学
代理人弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類C07K 16/40 20060101AFI20240702BHJP(有機化学)
要約【課題】DNAポリメラーゼの5’→3’エキソヌクレアーゼ活性を阻害する抗体又はその断片を提供する。
【解決手段】DNAポリメラーゼの5’→3’エキソヌクレアーゼ活性ドメインに特異的に結合する抗体又はその断片が開示される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
Taqポリメラーゼ、Tthポリメラーゼ、及びZ05ポリメラーゼからなる群から選択される少なくとも一種のDNAポリメラーゼの5’→3’エキソヌクレアーゼ活性ドメインに特異的に結合する抗体又はその抗原結合断片であって、配列番号1のN末端から56~66番目の領域又は配列番号2若しくは3のN末端から56~67番目の領域から選択されるアミノ酸領域A;配列番号1のN末端から75~81番目の領域又は配列番号2若しくは3のN末端から76~82番目の領域から選択されるアミノ酸領域B;配列番号1のN末端から161~182番目の領域又は配列番号2若しくは3のN末端から162~183番目の領域から選択されるアミノ酸領域C;配列番号1のN末端から269~285番目の領域又は配列番号2若しくは3の271~287番目の領域から選択されるアミノ酸領域Dのいずれかの領域に存在する、抗体又はその抗原結合断片。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記少なくとも1つのエピトープが、前記アミノ酸領域A又はBのいずれかの領域に存在する、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項3】
前記アミノ酸領域Aにおけるエピトープが配列番号60~63のいずれかであり、前記アミノ酸領域Bにおけるエピトープが配列番号64又は65であり、前記アミノ酸領域Cにおけるエピトープが配列番号66~74のいずれかであり、前記アミノ酸領域Dにおけるエピトープが配列番号75~83のいずれかである、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合断片。
【請求項4】
前記アミノ酸領域Aにおけるエピトープが配列番号61又は62であり、前記アミノ酸領域Bにおけるエピトープが配列番号64又は65であり、前記アミノ酸領域Cにおけるエピトープが配列番号66、67、68、70、又は71であり、前記アミノ酸領域Dにおけるエピトープが配列番号77、78、80、又は82である、請求項1に記載の抗体又はその抗原結合断片。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
核酸増幅法、特にポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction、以下「PCR」と表記する)等に用いられるDNAポリメラーゼの5’→3’エキソヌクレアーゼ活性ドメインに特異的に結合する抗体及びそれに関連する技術が提供される。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
DNAポリメラーゼを用いた核酸テンプレートからのDNAの合成は、分子生物学の分野において、シーケンシング法や核酸増幅法等、様々な方法に利用・応用されている。中でも、核酸増幅法は、研究分野のみならず、遺伝子診断、親子鑑定といった法医学分野、あるいは、食品や環境中の微生物検査等において、既に実用化されている。
【0003】
代表的な核酸増幅法は、PCRである。PCRは、(1)熱処理によるDNA変性(2本鎖DNAから1本鎖DNAへの解離)、(2)鋳型1本鎖DNAへのプライマーのアニーリング、(3)DNAポリメラーゼを用いた前記プライマーの伸長、という3ステップを1サイクルとし、このサイクルを繰り返すことによって、試料中の標的核酸を増幅する方法である。(2)アニーリングと(3)伸長を同温度かつ1ステップで行い、2ステップを1サイクルとする場合もある。
【0004】
PCRは、原理的には1コピー、現実でも数コピー相当の核酸サンプルから増幅できる感度、特定部分のみを増幅する特異性などの特徴から、広く医学・生物学の研究や臨床診断等に利用されてきた。現在、PCRは更なる開発が行われており、複数のプライマーを同時に増幅するMultiplex PCR法や、蛍光色素や蛍光標識プローブを用いて、増幅産物の生成過程を経時的にモニタリングするリアルタイムPCR法など、様々な技術が存在する。
【0005】
これらの核酸増幅法は、HTS(High Throughput Screening)などの大量サンプルの遺伝子解析や、多検体を処理する必要がある食品検査や環境検査等にも広く使用されている。大量サンプルを解析する場合、核酸増幅反応液を調製後に長時間(例えば、数時間から数日間)放置されることが想定される。しかしながら、前記反応液を常温で放置することで、前記反応液の安定性が低下することが懸念される。例えば、TaqMan(登録商標)プローブ法(例えば非特許文献1を参照)では、調製後の反応液を常温で放置することで、Ct(Threshold cycle)値が遅れる、あるいは、Ct値の検出そのものが不能になる現象が複数例確認されている(特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-163904号公報
再表2016/136324号公報
【非特許文献】
【0007】
Hollandら,Proc.Natl.Acad.Sci.第88巻,1991年,第7276-7280頁
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者らは、核酸増幅法等に用いられる核酸テンプレート、プライマー、プローブ等が5’→3’エキソヌクレアーゼ活性ドメインを有するDNAポリメラーゼとの共存下で分解されるという問題をこれまでに見出している。
【0009】
本発明は、DNAポリメラーゼの5’→3’エキソヌクレアーゼ活性ドメインに対する(特異的に結合する)抗体又はその断片、及び当該抗体又はその断片の製造方法を提供することを主な課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、DNAポリメラーゼの5’→3’エキソヌクレアーゼ活性ドメインに対する(特異的に結合する)抗体又はその断片、及び当該抗体又はその断片の有用な製造方法を見出した。本発明はこれらの知見に基づいてさらに鋭意研究を重ねた結果完成したものである。
(【0011】以降は省略されています)

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