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公開番号2024093429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209803
出願日2022-12-27
発明の名称核酸のライブラリー調製方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類C12N 15/11 20060101AFI20240702BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】核酸のライブラリーを調製する方法の提供。
【解決手段】ライブラリー調製方法であって、同一サンプルRNAから逆転写及びPCRにより得られるPCR産物を複数準備すること、及び該複数のPCR産物を混合してPCR産物のプールを調製すること、を含む、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ライブラリー調製方法であって、
同一サンプルRNAから逆転写及びPCRにより得られるPCR産物を複数準備すること、及び
該複数のPCR産物を混合してPCR産物のプールを調製すること、
を含む、方法。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
前記サンプルRNAの濃度が、前記逆転写に供するRNA濃度として、100pg/μL以下である、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記サンプルRNAが、分解が進行したRNAである、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記PCRがマルチプレックスPCRである、請求項1記載の方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項記載の方法により調製されたライブラリーにおける遺伝子発現を検出することを含む、前記サンプルRNAが由来する試料の遺伝子発現を検出する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、核酸のライブラリー調製方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
マルチプレックスPCRは、複数のプライマー対を同時に使用したPCR反応により、1つのDNAサンプルから複数の領域を同時に増幅する方法である。RNAからcDNAへの逆転写(RT)反応をマルチプレックスPCRと組み合わせたマルチプレックスRT-PCRは、遺伝子発現解析やジェノタイピングなどのためのライブラリー調製に利用されている。遺伝子発現解析においては、試料中の特定のRNAの濃度及び/又は相対的もしくは絶対的な量が決定され、特定のRNAが定量化(定量)される。この場合には、精度が高く、再現性がある方法が望まれる。
【0003】
しかしながら、微量なRNAを用いた核酸増幅反応では、プライマーダイマーの形成や非特異的な増幅が生じ、PCR反応効率に偏りが生じやすい(PCRバイアス)。特に、複数の領域を同時に増幅するマルチプレックスPCRにおいて、感度や特異度、増幅の優先性にも影響を及ぼす為、上述するPCRバイアスが原因となり、シーケンス解析をはじめとする種々のダウンストリーム解析の精度、及び再現性が低減する場合がある(非特許文献1-3)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
BioMed Research International, Volume 2021, Article ID 6647597, 11 pages (2021)
Journal of Clinical Laboratory Analysis 16:47-51 (2002)
The Journal of Molecular Diagnostics, vol. 7, no. 1, pp. 36-39 (2005)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、核酸のライブラリー調製方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、PCRを利用する核酸のライブラリー調製において、同一RNAサンプルに対して、RT-PCR反応を複数準備し、得られた複数のPCR産物をプールすることで、PCRバイアスを抑制できることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の1)及び2)に係るものである。
1)ライブラリー調製方法であって、
同一サンプルRNAから逆転写及びPCRにより得られるPCR産物を複数準備すること、及び
該複数のPCR産物を混合してPCR産物のプールを調製すること、
を含む、方法。
2)1)の方法により調製されたライブラリーにおける遺伝子発現を検出することを含む、前記サンプルRNAが由来する試料の遺伝子発現を検出する方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、PCRを利用する核酸のライブラリー調製時のPCRバイアスを抑制することができる。本発明は、微量及び/又は分解が進行したRNAサンプルを用いた各種解析(例えば、遺伝子解析、診断など)の感度と精度の向上に貢献する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
20802遺伝子を対象としたLog

(RPM+1)値の散布図。上段に実施例1の方法により取得した結果を、下段に実施例2の方法により取得した結果を示す。左:横軸にq=2のライブラリーに基くLog

(RPM+1)値、縦軸にプールした個々のテクニカルレプリケート由来のライブラリー(q=1)に基くLog

(RPM+1)値の平均値をプロットした散布図。両データを比較し、2倍以上の発現差を認める遺伝子を黒色で表す(|FC|≧2)。中央:横軸にプールした一方のテクニカルレプリケート由来のライブラリー(q=1)に基くLog

(RPM+1)値、縦軸にもう一方のテクニカルレプリケート由来のライブラリー(q=1)に基くデータをプロットした散布図。右:横軸にq=2のライブラリーに基くLog

(RPM+1)値、縦軸に初発RNA量が10倍高いライブラリーに基くLog2(RPM+1)値をプロットした散布図
RNAのRNase7処理濃度とDV200値の関係を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書中で引用された全ての特許文献、非特許文献、及びその他の刊行物は、その全体が本明細書中において参考として援用される。
(【0011】以降は省略されています)

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