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公開番号2024076775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-06
出願番号2022188518
出願日2022-11-25
発明の名称吸収性パッド
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/56 20060101AFI20240530BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】着用者による吸収性パッドのホルダからの取り外しを防止しつつ、第三者による吸収性パッドのホルダからの取り外しをスムーズに行うことができる技術を提供すること。
【解決手段】吸収性パッド1は、着用者の腰周りに環状に装着されるホルダ11に着脱可能に固定されて使用される。吸収性パッド1は、縦方向Xの端部域に、ホルダ11との着脱が可能なパッド側止着構造8を有する。パッド側止着構造8は、ホルダ11に対する止着力が縦方向Xにおいて部分的に異なっており、縦方向Xの外方側に位置する部分8Aの方が、縦方向Xの内方側に位置する部分8Bに比べて該止着力が強い。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
着用状態において着用者の肌に近い側に位置する表面シートと、着用者の肌から遠い側に位置する裏面シートと、該表面シートと該裏面シートとの間に位置する吸収体とを備え、
着用者の股下を通る前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、
着用者の腰周りに環状に装着されるホルダに着脱可能に固定されて使用される吸収性パッドであって、
前記縦方向の端部域に、前記ホルダとの着脱が可能なパッド側止着構造を有し、
前記パッド側止着構造は、前記ホルダに対する止着力が前記縦方向において部分的に異なっており、該縦方向の外方側に位置する部分の方が、該縦方向の内方側に位置する部分に比べて該止着力が強い、吸収性パッド。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
前記パッド側止着構造が前記横方向に連続している、請求項1に記載の吸収性パッド。
【請求項3】
前記吸収性パッドの平面視において、前記パッド側止着構造における前記縦方向の外方側に位置する部分は前記吸収体と重ならず、該パッド側止着構造における前記縦方向の内方側に位置する部分は該吸収体と重なる、請求項1又は2に記載の吸収性パッド。
【請求項4】
前記パッド側止着構造は、前記縦方向において複数の止着要素に分割されており、該複数の止着要素は、該縦方向に間欠配置されている、請求項1~3の何れか1項に記載の吸収性パッド。
【請求項5】
前記縦方向に隣り合う前記止着要素の間の領域に弾性部材が伸縮可能な状態で配置されていない、請求項4に記載の吸収性パッド。
【請求項6】
複数の前記止着要素において、前記縦方向の最外方に位置する止着要素は、他の止着要素に比べて、該縦方向の長さが長い、請求項4又は5に記載の吸収性パッド。
【請求項7】
前記パッド側止着構造は、機械的面ファスナーのオス部材であり、該オス部材は、基材と、該基材の一面に配置された複数の係合部材とを含み、
前記パッド側止着構造における前記縦方向の外方側に位置する部分と、該パッド側止着構造における前記縦方向の内方側に位置する部分とで、前記係合部材のパターンが異なる、請求項1~6の何れか1項に記載の吸収性パッド。
【請求項8】
前記パッド側止着構造における前記縦方向の外方側に位置する部分は、圧搾加工が施されていないか、又は該パッド側止着構造における前記縦方向の内方側に位置する部分に比べて、当該部分の全面積に対する圧搾加工が施された部分の面積の割合が低い、請求項1~7の何れか1項に記載の吸収性パッド。
【請求項9】
請求項1~8の何れか1項に記載の吸収性パッドと、該吸収性パッドが装着可能なホルダとを備える、吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着用者の腰周りに装着されるホルダに着脱可能に固定されて使用される吸収性パッドに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ等の吸収性物品の一種として、尿等の体液を吸収保持する吸収性パッドと、着用者の腰周りに環状に装着されるとともに、着用者の股間部に配置された吸収性パッドを保持するホルダとを備え、吸収性パッドがホルダに対して着脱自在に構成されたセパレートタイプのものが知られている。従来のセパレートタイプの吸収性物品においては、特許文献1及び2に記載されているように、吸収性パッドの縦方向(着用者の前後方向に対応する方向)の端部域に、ホルダが有する止着構造(ホルダ側止着構造)との着脱が可能なパッド側止着構造が設けられている。特許文献1に記載の吸収性パッドでは、腹側部及び背側部それぞれに、横方向に延びる帯状のパッド側止着構造が縦方向に複数間欠配置されている(図2参照)。特許文献2に記載の吸収性パッドでは、腹側部及び背側部それぞれの縦方向の端部域に、平面視正方形形状の4個のパッド側止着構造が縦方向及び横方向の双方に間欠配置されている(図3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-641号公報
特開2004-329590号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
吸収性物品を着用中の着用者が、本来その吸収性物品を外すべきではないタイミングで外し、吸収性物品を外した状態でトイレ以外の場所で排泄し、その排泄場所やそこにある物品を汚すという問題がある。例えば、乳幼児又は寝たきりの高齢者等の被介護者が、おむつを着用した状態で就寝中に、おむつによる締め付けや股間部の痒みなどの不快な感覚を知覚して、無意識に下腹部に手を伸ばしておむつを外してしまい、その後におむつを外した状態で便等を排泄して寝具等を汚してしまうことがある。そして、このようなことは連日繰り返される場合が少なくなく、その場合は、排泄物の後始末をする者(乳幼児の保護者、介護者等)に多大な負担が課せられることになる。セパレートタイプの吸収性物品においてこの問題を解決する方法として、吸収性パッドのパッド側止着構造を介してのホルダに対する止着力を高めて、着用者がホルダから吸収性パッドを外しにくくする方法が考えられる。しかしこの方法では、着用者以外の第三者(乳幼児の保護者、介護者等)も吸収性パッドをホルダから外すことが困難となるおそれがある。
【0005】
したがって本発明の課題は、着用者による吸収性パッドのホルダからの取り外しを防止しつつ、第三者による吸収性パッドのホルダからの取り外しをスムーズに行うことができる技術を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、着用状態において着用者の肌に近い側に位置する表面シートと、着用者の肌から遠い側に位置する裏面シートと、該表面シートと該裏面シートとの間に位置する吸収体とを備え、着用者の股下を通る前後方向に対応する縦方向及び該縦方向に直交する横方向を有し、着用者の腰周りに環状に装着されるホルダに着脱可能に固定されて使用可能な吸収性パッドである。
本発明の吸収性パッドの一実施形態は、前記縦方向の端部域に、前記ホルダとの着脱が可能なパッド側止着構造を有している。
本発明の吸収性パッドの一実施形態では、前記パッド側止着構造は、前記ホルダに対する止着力が前記縦方向において部分的に異なっており、該縦方向の外方側に位置する部分の方が、該縦方向の内方側に位置する部分に比べて該止着力が強い。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0007】
本発明の吸収性パッドによれば、着用者によるホルダからの取り外しを防止しつつ、第三者によるホルダからの取り外しをスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の吸収性パッドの一実施形態の斜視図である。
図2は、図1に示す吸収性パッドの最大伸長状態における肌対向面側(表面シート側)を模式的に示す平面図である。
図3は、図2に示す吸収性パッドの所定位置における横方向且つ厚み方向に沿う断面を模式的に示す断面図であり、図3(a)は図2のI-I線断面、図3(b)は図2のII-II線断面、図3(c)は図2のIII-III線断面を示す。
図4は、図2に示す吸収性パッドにおける腹側部側の縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図である。
図5は、図1に示す吸収性パッドの使用例を示す図であり、ホルダ及びこれに止着された該吸収性パッドを含む使い捨ておむつの斜視図である。
図6は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態の図4相当図である。
図7は、本発明の吸収性パッドの更に他の実施形態の図4相当図である。
図8は、本発明の吸収性パッドの更に他の実施形態の図4相当図である。
図9は、本発明の吸収性パッドの更に他の実施形態の図4相当図である。
図10は、本発明の吸収性パッドの更に他の実施形態の図4相当図である。
図11は、本発明の吸収性パッドの更に他の実施形態の図4相当図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
【0010】
図1~図4には、本発明の吸収性パッドの一実施形態である吸収性パッド1が示されている。また図5には、本発明の吸収性パッドの使用例として、吸収性パッド1とこれを着用者に装着した状態に保持するホルダ11とを含む、使い捨ておむつ10(以下、「おむつ10」とも言う。)が示されている。おむつ10は、本発明の吸収性物品、すなわち本発明の吸収性パッドと該吸収性パッドが装着可能なホルダとを備える吸収性物品の一実施形態である。おむつ10は、図5に示すように、吸収性パッド1とホルダ11とがパッド側止着構造8及びホルダ側止着構造14を介して結合されたものであり、ホルダ11が有するウエスト開口部WHと、ホルダ11の高さ方向HDの下端部と吸収性パッド1の長手方向(後述する縦方向X)に沿う両側縁部とで画成される一対のレッグ開口部LH,LHとを有する。なお、ホルダ11は、吸収性パッド1の構成部材ではない。
(【0011】以降は省略されています)

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