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公開番号2024080420
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193595
出願日2022-12-02
発明の名称注射針
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61M 37/00 20060101AFI20240606BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】液の注入性と免疫誘導効果とを両立することができる注射針を提供する。
【解決手段】シート基部2から突出する突起を有し、前記突起は、内部が中空の錐体形状であり且つ先端部に開孔31aを有する第1突起31と、錐体形状であり且つ先端部に開孔を有していない第2突起32とを含み、1本以上6本以下の第1突起31を含み、平面視においてシート基部2の中心部に位置する第1領域R1と、第1領域R1と重ならない領域であり且つ2本以上の第2突起32を含む第2領域R2とを有し、第1領域R1における第1突起31と、第2領域R2における第2突起32との間の距離のうち最も短い距離である距離D1が0.3mm以上2mm以下である、注射針。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シート基部から突出する突起を有し、
前記突起は、内部が中空の錐体形状であり且つ先端部に開孔を有する第1突起と、錐体形状であり且つ先端部に開孔を有していない第2突起とを含み、
第1領域と第2領域とを有し、
第1領域は、1本以上6本以下の第1突起を含み、平面視において前記シート基部の中心部に位置し、
第2領域は、第1領域と重ならない領域であり且つ2本以上の第2突起を含み、
第1領域における第1突起と、第2領域における第2突起との間の距離のうち最も短い距離である距離D1が0.3mm以上2mm以下である、注射針。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
第1領域に含まれる第1突起の本数は、2本以上5本以下である、請求項1に記載の注射針。
【請求項3】
第1突起は第2突起よりも高さが高い、請求項1又は2に記載に記載の注射針。
【請求項4】
第1領域に含まれる第1突起の本数は第2領域に含まれる第2突起の本数より少ない、請求項1~3のいずれか一項に記載の注射針。
【請求項5】
前記シート基部から突出する前記突起は、先端面が平面又は曲面である略円錐台形状の第3突起を含んでおり、
第2突起は第3突起よりも高さが高い、請求項1~4のいずれか一項に記載の注射針。
【請求項6】
前記シート基部から突出する前記突起は、先端面が平面又は曲面である略円錐台形状の第3突起を含んでおり、
第1突起は第3突起よりも高さが高い、請求項1~5のいずれか一項に記載の注射針。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の注射針と、該注射針に接続された薬剤供給器とを有し、
前記薬剤供給器は、前記注射針と接続された状態下に、該薬剤供給器に充填された薬剤を、第1突起の内部を経由して前記開孔から吐出させることが可能になされている、注射具。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載の注射針と、該注射針に接続可能な薬剤供給器と、薬剤とを含み、
前記薬剤供給器は、前記注射針と接続された状態下に、該薬剤供給器に充填された薬剤を、第1突起の内部を経由して前記開孔から吐出させることが可能になされている、注射キット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、注射針に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、医療分野、美容分野などにおいて、マイクロニードルなどとも呼ばれる微細な針状突起を備えた注射針による薬剤等の液の皮内投与が注目されている。この注射針によれば、マイクロニードルを表皮又は真皮などの皮膚における比較的浅い層に刺入させて体内に液を注入することが可能であり、通常の注射器に比べて被験者が感じる痛みが大幅に低減されることから、低侵襲的な液の投与手段として注目されている。
【0003】
特許文献1には、平面視円形状の基材シートの一面である上面から突出形成された針状且つ中空の第1突起部と、基材シートの上面における第1突起部の近傍から突出形成され且つ第1突起部より突出高さの低い中空の第2突起部とを有している微細突起具が記載されている。同文献には、第1突起部を先端側から皮膚に刺入させていった場合に、その近傍の第2突起部の先端が皮膚の表面に接触した時点で第1突起部の刺入が止まり、皮膚のより深い部位まで第1突起部が刺入することが防止されることが記載されている。第1突起部の先端部には開口部が形成されており、その開口部を介して第1突起部の中空部と外部とが連通している。また同文献には、第1突起部の先端部を皮膚に刺入し、該第1突起部の中空部に貯留された液状の薬剤を、該先端部の開口部から皮膚に注入することが記載されている。
【0004】
特許文献2には、表面から突出する微小サイズの複数の針山が形成されたマイクロニードルシートが記載されている。同文献では、針山は、表面側から裏面側まで貫通する貫通孔が形成された貫通針山と、該貫通孔が形成されていないダミー針山とを有することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-038781号公報
国際公開第2021/177317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
マイクロニードルを皮膚に刺入して液を注入する場合、皮膚に刺入するマイクロニードルの本数が多い程、免疫誘導効果が高いことが知られている。免疫誘導効果を向上させるためには、マイクロニードルの本数を増やすことが考えられる。しかし、特許文献1及び2のように、内部が中空であり先端部に開孔を有するマイクロニードルの場合、該マイクロニードルの本数を増やすと、全てのマイクロニードルを皮膚に適切に刺入することが困難になる。そのため、マイクロニードルの穿刺性の観点からは改善の余地があった。特許文献1及び2では、穿刺性と免疫誘導効果とを両立させることについて検討していない。
【0007】
本発明は、穿刺性と免疫誘導効果とを両立することができる注射針に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、注射針を提供するものである。
一実施形態では、前記注射針は、シート基部から突出する突起を有することが好ましい。
一実施形態では、第1突起は、錐体形状であり且つ先端部に開孔を有することが好ましい。
一実施形態では、前記突起は、内部が中空の錐体形状であり且つ先端部に開孔を有する第1突起を有することが好ましい。
一実施形態では、前記突起は、錐体形状であり且つ先端部に開孔を有していない第2突起を含むことが好ましい。
一実施形態では、前記注射針は、第1領域と第2領域とを有することが好ましい。
一実施形態では、第1領域は、1本以上6本以下の第1突起を含み、平面視において前記シート基部の中心部に位置することが好ましい。
一実施形態では、第2領域は、第1領域と重ならない領域であり且つ2本以上の第2突起を含むことが好ましい。
一実施形態では、第1領域における第1突起と、第2領域における第2突起との間の距離のうち最も短い距離である距離D1が0.3mm以上2mm以下であることが好ましい。
【0009】
また本発明は、前記注射針と、該注射針に接続された薬剤供給器とを有する注射具を提供するものである。
一実施形態において、前薬剤供給器は、前記注射針と接続された状態下に、該薬剤供給器に充填された薬剤を、第1突起の内部を経由して前記開孔から吐出させることが可能になされていることが好ましい。
【0010】
また本発明は、前記注射針と、該注射針に接続可能な薬剤供給器と、薬剤とを含む、注射キットを提供するものである。
一実施形態において、前記薬剤供給器は、前記注射針と接続された状態下に、該薬剤供給器に充填された薬剤を、第1突起の内部を経由して前記開孔から吐出させることが可能になされていることが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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