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公開番号2024075078
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-03
出願番号2022186250
出願日2022-11-22
発明の名称吸収性物品
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/514 20060101AFI20240527BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】装着状態における蒸れの発生を抑制しつつ、裏面シートからの漏れ出しを抑制し得る吸収性物品を提供すること。
【解決手段】吸収性物品1は、吸収体20と、該吸収体20の非肌対向面側に配置された透湿性裏面シート40とを備えている。吸収体20と裏面シート40との間に、該吸収体20から該裏面シート40へ向けての液の移行を阻止するための液抵抗性部位70を有している。液抵抗性部位70は、吸収性物品1の横方向Yにおける外方側に位置する一対の外方側液抵抗性部位71と、該外方側液抵抗性部位71よりも横方向Yの内方に位置する一対の内方側液抵抗性部位72とを有している。外方側液抵抗性部位71はその坪量が、内方側液抵抗性部位72の坪量よりも高くなっている。一対の内方側液抵抗性部位72の間に、裏面シート40と吸収体20とで画成される空間80が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
吸収体と、該吸収体の非肌対向面側に配置された透湿性裏面シートとを備えた吸収性物品であって、
前記吸収体と前記裏面シートとの間に、該吸収体から該裏面シートへ向けての液の移行を阻止するための液抵抗性部位を有し、
前記液抵抗性部位は、前記吸収性物品の横方向における外方側に位置する一対の外方側液抵抗性部位と、該外方側液抵抗性部位よりも前記横方向の内方に位置する一対の内方側液抵抗性部位とを有し、
一対の前記内方側液抵抗性部位は前記横方向に互いに離間しており、
前記外方側液抵抗性部位はその坪量が、前記内方側液抵抗性部位の坪量よりも高く、
前記裏面シートの肌対向面には、該液抵抗性部位と直接に接する領域にのみ接着剤が施されて、該裏面シートと該液抵抗性部位とが接合されており、
一対の前記内方側液抵抗性部位の間に、前記裏面シートと前記吸収体とで画成される空間が形成されている、吸収性物品。
続きを表示(約 840 文字)【請求項2】
前記吸収体の肌対向面側に配置された表面シートを更に備え、
前記表面シートは、前記吸収体の各側縁から前記横方向外方へ延出する側方延出部を有し、
前記側方延出部が、前記吸収体の非肌対向面側に折り返されて、前記液抵抗性部位の一部をなしている、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記外方側液抵抗性部位と前記裏面シートとを接合する前記接着剤の坪量が、前記内方側液抵抗性部位と前記裏面シートとを接合する前記接着剤の坪量よりも高い、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記外方側液抵抗性部位及び前記内方側液抵抗性部位はいずれもシート材からなり、
前記外方側液抵抗性部位をなす前記シート材の枚数が、前記内方側液抵抗性部位をなす前記シート材の枚数よりも多い、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記外方側液抵抗性部位をなす前記シート材及び前記内方側液抵抗性部位をなす前記シート材の少なくとも一部が、スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド複合不織布からなる、請求項4に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記吸収体は、吸水性繊維を含有する吸収性コアと、該吸収性コアを被覆するコアラップシートとを有し、
前記吸収性コアは、前記横方向の中央域に、該吸収性コアの構成材料が一部欠落した非積繊部を有している、請求項1ないし5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記内方側液抵抗性部位と前記裏面シートとを接合する前記接着剤が塗工された領域と、前記非積繊部とが、厚み方向に重なっている、請求項6に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記コアラップシートのうち、前記吸収性コアの非肌対向面に位置する部位が、スパンボンド-メルトブローン-スパンボンド複合不織布からなる、請求項6又は7に記載の吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は吸収性物品に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
生理用ナプキンや使い捨ておむつを始めとする吸収性物品として、吸収体と、該吸収体の両側縁に配置された防漏カフと、該吸収体の非肌対向面側に配置された裏面シートとを有するものが知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、吸収体を含む吸収性本体と、該吸収性本体の長手方向の両側に位置する防漏カフと、該吸収性本体の非肌対向面側に位置する液不透過性の裏面シートとを有する使い捨ておむつが記載されている。同文献に記載のおむつにおいては、防漏カフの基端部が、吸収性本体と裏面シートとによって接合されている。
【0004】
特許文献2には、吸収体と、該吸収体の非肌対向面側に位置する液不透過性裏面シートと、立体ギャザーシートからなる立体ギャザーとを有するパンツタイプ使い捨ておむつが記載されている。同文献に記載のおむつにおいては、立体ギャザーの基端部は裏面シートの非肌対向面側に位置している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-247363号公報
特開2018-161266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
吸収性物品の装着状態における蒸れを生じにくくする目的で、透湿性の裏面シートがしばしば用いられている。透湿性の裏面シートを用いる場合には、透湿性であるが故に液漏れを確実に防止するための工夫が必要とされる。
したがって、本発明の課題は、透湿性を有する裏面シートを備えた吸収性物品において、裏面シートからの液の漏れ出し防止性を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、吸収体と、該吸収体の非肌対向面側に配置された透湿性裏面シートとを備えた吸収性物品に関する。
一実施形態において、前記吸収体と前記裏面シートとの間に、該吸収体から該裏面シートへ向けての液の移行を阻止するための液抵抗性部位を有することが好ましい。
一実施形態において、前記液抵抗性部位は、前記吸収性物品の横方向における外方側に位置する一対の外方側液抵抗性部位と、該外方側液抵抗性部位よりも前記横方向の内方に位置する一対の内方側液抵抗性部位とを有することが好ましい。
一実施形態において、一対の前記内方側液抵抗性部位は前記横方向に互いに離間していることが好ましい。
一実施形態において、前記外方側液抵抗性部位はその坪量が、前記内方側液抵抗性部位の坪量よりも高いことが好ましい。
一実施形態において、前記裏面シートの肌対向面には、該液抵抗性部位と直接に接する領域にのみ接着剤が施されて、該裏面シートと該液抵抗性部位とが接合されていることが好ましい。
一実施形態において、一対の前記内方側液抵抗性部位の間に、前記裏面シートと前記吸収体とで画成される空間が形成されていることが好ましい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、装着状態における蒸れの発生を抑制しつつ、裏面シートからの漏れ出しを抑制し得る吸収性物品が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつを展開し且つ最大伸長状態にて肌対向面側から見た平面図である。
図2は、図1に示すおむつのII-II線に沿う断面図である。
図3は、図2の要部拡大図である。
図4は、図1に示すおむつにおける吸収体の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。図1には、本発明の吸収性物品の一実施形態であるパンツ型使い捨ておむつ(以下単に「おむつ」ともいう。)1が示されている。
(【0011】以降は省略されています)

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