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公開番号2024075412
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-03
出願番号2022186851
出願日2022-11-22
発明の名称皮膚外用剤
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A61K 8/9706 20170101AFI20240527BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】安定性に優れ、塗布時の伸びが良く、油性感がなく、使用感も良好な皮膚外用剤を提供する。
【解決手段】脱ガム及び脱色されたナンノクロロプシス オセアニカ(Nannochloropsis oceanica)由来油剤を含有する皮膚外用剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
脱ガム及び脱色されたナンノクロロプシス オセアニカ(Nannochloropsis oceanica)由来油剤を含有する皮膚外用剤。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
ナンノクロロプシス オセアニカ(Nannochloropsis oceanica)が、光リアクターで培養されたものである請求項1記載の皮膚外用剤。
【請求項3】
さらに、25℃で液状の油剤を含有する請求項1又は2記載の皮膚外用剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚外用剤に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、皮膚の保護・保湿のための化粧料などにおいて、塗布時のべたつきの軽減などを目的として、ミツロウ、シアバターやハゼ由来のモクロウなどの室温で固形である動植物由来トリグリセリド、あるいはその特性にあわせて脂肪酸組成を調製したトリ(カプリル酸/カプリン酸/ミリスチン酸/ステアリン酸)グリセリルなどが用いられている。
例えば、特許文献1には、デキストリン脂肪酸エステル、天然由来の固形脂及び/又は半固形脂、イソパラフィンを含有する油性固形化粧料が、使用感触、皮膚の保護性、経時安定性に優れることが記載されている。
特許文献2には、シアバターと、ココアバターと、アビシニアンオイル、メドウフォームオイル及び抗酸化剤から選ばれる少なくとも1種の成分と、植物性液状油を含有する固形化粧料組成物が、肌に塗布してもべたつかず、酸化安定性が高いことが記載されている。
特許文献3には、炭化水素油、脂肪酸トリグリセリド及び脂肪酸モノエステルから選択される油性成分、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、水を含有する乳化化粧料組成物が、塗布時のハリ感及び塗布後のべたつきのなさに優れることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-114780号公報
特開2020-63224号公報
特開2021-11459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、室温で固形の動植物由来のトリグリセリドは、液状油に対する溶解性が高くなく、一度80℃近辺で溶融解させても、室温で固化、析出する場合がある。そのため、室温で固形のトリグリセリドの特性を生かした製剤は、固形化粧料や特定の両親媒性物質との組み合わせによる製剤などに限られていた。特に、液状のオイル製剤、乳化製剤において高濃度配合する場合には、保存安定性に課題があった。また、室温で固形のトリグリセリドを配合する場合、原料の均一溶解のために製造工程において装置内部を高温で維持する必要があり、そのために多くのエネルギーを要することが必要であった。
【0005】
また、パーム油などに由来する植物由来の室温で固形のトリグリセリドの需要量は年々増加している一方、生産量の大幅な増加は見込みにくく、将来における供給体制に不安が考えられている。特に、シアバターなどの可食油脂と認識されるトリグリセリドは、地球規模の食糧不足の中、化粧品原料として使い続けることに否定的な意見が存在する。よって、これらに代わる油剤が望まれている。
本発明は、安定性、使用感、感触に優れた皮膚外用剤に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、特定種の微細藻類ナンノクロロプシスの培養物から調製され、脱ガム及び脱色された油剤を用いることにより、ナンノクロロプシス由来の油剤が析出することなく、保存安定性に優れ、塗布時の伸びが良く、油性感がなく、使用感も良好な皮膚外用剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
本発明は、脱ガム及び脱色されたナンノクロロプシス オセアニカ(Nannochloropsis oceanica)由来油剤を含有する皮膚外用剤に関する。
【発明の効果】
【0008】
本発明の皮膚外用剤は、ナンノクロロプシス由来の油剤が析出することなく、保存安定性に優れ、塗布時の伸びが良く、油性感等のべたつきがなく、使用感も良好である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明で用いる油剤は、ナンノクロロプシス属に属する微細藻類であるナンノクロロプシス オセアニカ(Nannochloropsis oceanica)の培養物から得ることができる。
ナンノクロロプシスは、不等毛植物門、真正眼点藻類に属する海洋生物であり、魚類の養殖などに用いられているものである。ナンノクロロプシスの抽出物は、これまで抗酸化ストレス作用、肌引き締め作用といった化粧料の有効成分としての検討がなされている(特開2006-232766号公報、特表2019-532966号公報)。しかしながら、ナンノクロロプシス抽出物を、オイル製剤や乳化製剤などの化粧料の油性基剤として使用された報告例はない。
【0010】
本発明で用いるナンノクロロプシス オセアニカ(Nannochloropsis oceanica)は、海水に硫安、過燐酸石灰等、通常藻類の培養に用いられるキレート剤、緩衝液等の添加剤を添加した培地を用いて培養することができる。培養は、他の微生物汚染の防止や抗酸化成分の濃縮の観点から、光リアクターを用いて閉鎖系で光を過剰照射する方法で行うのが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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