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公開番号2024080677
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2023203450
出願日2023-11-30
発明の名称注射針
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61M 37/00 20060101AFI20240606BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】注射針によって皮膚に液を注入したときに、注入された液によって皮膚が盛り上がることを抑えにくく、液を効率的に注入可能な注射針を提供する。
【解決手段】シート基部2から突出する微細な第1及び第2突起11,12を有し、第1突起11は、錐体形状であり且つ先端部に開孔11aを有し、第2突起12は、先端部に開孔を有しておらず、第1突起及び第2突起は、突出高さが5000μm以下であり、平面視において、1本又は2本以上の第1突起11を含む第1領域R1と、2本以上の第2突起12を含み、第1領域R1を挟むか又は囲んでいる第2領域R2とを有しており、第1突起11と第2突起12との間の距離のうち最も短い距離である距離D1が2.0mm以上10mm以下である、注射針。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シート基部から突出する微細な第1及び第2突起を有し、
第1突起は、錐体形状であり且つ先端部に開孔を有し、
第2突起は、先端部に開孔を有しておらず、
平面視において、1本又は2本以上の第1突起を含む第1領域と、2本以上の第2突起を含み、第1領域を挟むか又は囲んでいる第2領域とを有しており、
第1突起と第2突起との間の距離のうち最も短い距離である距離D1が2.0mm以上10mm以下である、注射針。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
第1領域は、2本以上の第1突起を含み、
第1領域に含まれる全ての第1突起の中心を含む最小の仮想円を想定したときに、該仮想円の半径D2が前記距離D1よりも小さい、請求項1に記載の注射針。
【請求項3】
第1領域は、2本以上の第1突起を含み、
第1領域における第1突起どうしの間の距離のうち最も短い距離D3が前記距離D1よりも短い、請求項1又は2に記載の注射針。
【請求項4】
第1突起は、第2突起よりも高さが高い、請求項1~3のいずれか一項に記載の注射針。
【請求項5】
第2突起は、
錐体形状である刺激突起と、
先端面が穿刺深さ制御部となっている穿刺深さ制御突起とを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載の注射針。
【請求項6】
前記刺激突起は、前記穿刺深さ制御突起よりも高さが高い、請求項5に記載の注射針。
【請求項7】
第1領域に含まれる全ての第1突起の中心を含む最小の仮想円の半径D2に対する前記距離D1の比D1/D2が1.0以上であり、且つ/又は
第1領域における第1突起どうしの間の距離のうち最も短い距離D3に対する前記距離D1の比D1/D3が1.0以上である、請求項1~6のいずれか一項に記載の注射針。
【請求項8】
第1領域は、第1突起を2本以上20本以下含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の注射針。
【請求項9】
第1突起の本数に対する第2突起の本数の比が2.4以上である、請求項1~8のいずれか一項に記載の注射針。
【請求項10】
第2領域は、第1突起を含まない、請求項1~9のいずれか一項に記載の注射針。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、注射針に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、医療分野、美容分野などにおいて、マイクロニードルなどとも呼ばれる微細な針状突起を備えた注射針による薬剤等の液の皮内投与が注目されている。この注射針によれば、マイクロニードルを角質層などの皮膚における比較的浅い層に刺入させて体内に液を注入することが可能であり、通常の注射器に比べて被験者が感じる痛みが大幅に低減されることから、低侵襲的な液の投与手段として注目されている。
【0003】
特許文献1には、マイクロニードルが突出した柱状のリミッターと、該マイクロニードル及び該リミッターを囲む安定化リングとを備えるハブアセンブリが記載されている。リミッターは、マイクロニードルの皮膚への挿入深さを制御するためのものである。安定化リングは、マイクロニードルを皮膚に挿入したときに、該皮膚の変形を抑えるためのものである。ハブアセンブリは、アタッチメント機構を有しており、該アタッチメント機構を介して、薬剤の送出装置に固定される。
【0004】
特許文献2には、表面から突出する微小サイズの複数の針山が形成されたマイクロニードルシートが記載されている。同文献では、針山は、表面側から裏面側まで貫通する貫通孔が形成された貫通針山と、該貫通孔が形成されていないダミー針山とを有することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2009-516572号公報
国際公開第2021/177317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
効率的に抗原を取り込むことができる注射方法として皮内注射が注目されている。皮内注射によれば、筋肉注射や皮下注射に比して、1回の接種に必要なワクチン量を5分の1に削減できることが、世界保健機関などから報告されている。しかしながら、従来の注射針においては、皮内投与の手技習得にかなりの訓練を要することが知られている。皮内投与を容易に行うためにマイクロニードルなどとも呼ばれる微細な針状突起を備えた注射針による薬剤等の液の皮内投与が注目されている。しかし、従来のマイクロニードルにおいては、皮内に薬剤等の液を注入した際に形成される膨疹によって、液を皮内に適切に注入することが困難となる場合がある。以下、この点について詳述する。
【0007】
マイクロニードルを皮膚に刺入して皮内に液を注入した場合、注入された液によって皮膚が盛り上がり、膨疹が形成される(図8(a)参照)。注射針が、特許文献1の安定化リング及び特許文献2のダミー針山のような、液を注入するためのマイクロニードル81以外の突起82を有する場合、これらの突起82が皮膚の盛り上がりを抑える恐れがある(図8(b)参照)。これにより、例えば注入量が多い場合などに、体内に液が入りにくくなったり、液漏れが発生したりするといった、液の注入不良が生じる恐れがある。このように、特許文献1及び2では、液の注入が困難となる恐れがある。
【0008】
本発明は、注射針によって皮膚に液を注入したときに、注入された液によって皮膚が盛り上がることを抑えにくく、液を効率的に注入可能な注射針に関するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、注射針を提供するものである。
一実施形態では、シート基部から突出する微細な第1及び第2突起を有していることが好ましい。
一実施形態では、第1突起は、錐体形状であり且つ先端部に開孔を有することが好ましい。
一実施形態では、第2突起は、先端部に開孔を有していないことが好ましい。
一実施形態では、平面視において、1本又は2本以上の第1突起を含む第1領域と、2本以上の第2突起を含み、第1領域を挟むか又は囲んでいる第2領域とを有していることが好ましい。
一実施形態では、第1突起と第2突起との間の距離のうち最も短い距離である距離D1が2.0mm以上10mm以下であることが好ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、注射針によって皮膚に液を注入したときに、注入された液によって皮膚が盛り上がることを抑えにくく、液を効率的に注入可能である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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