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公開番号2024079644
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2023201499
出願日2023-11-29
発明の名称飲食品組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A23L 5/00 20160101AFI20240604BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】クロロゲン酸類を含有するpH5以下の飲食品組成物でありながら、クロロゲン酸類由来の収斂味が抑制され、かつ、飲食品本来の鼻抜け香が感じられる飲食品組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)及び(B);
(A)クロロゲン酸類 0.010~0.60質量%
(B)Leu-Pro、及びcyclo(Leu-Pro)から選ばれる1種以上
を含有し、成分(A)と成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.050×10-4以上30×10-4以下であり、pHが3.0~5.0である飲食品組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)及び(B);
(A)クロロゲン酸類 0.010~0.60質量%
(B)Leu-Pro、及びcyclo(Leu-Pro)から選ばれる1種以上
を含有し、成分(A)と成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.050×10
-4
以上30×10
-4
以下であり、pHが3.0~5.0である飲食品組成物。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
成分(B)の含有量が0.0020×10
-4
~5.0×10
-4
質量%である請求項1記載の飲食品組成物。
【請求項3】
飲食品組成物がRTD(Ready to Drink)型飲料、溶解、希釈又は抽出型飲料用組成物、又はゼリー状食品である請求項1又は2記載の飲食品組成物。
【請求項4】
pHが3.0~5.0である飲食品組成物の風味改善方法であって、0.010~0.60質量%の(A)クロロゲン酸類と、(B)Leu-Pro、及びcyclo(Leu-Pro)から選ばれる1種以上とを、成分(A)と成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.050×10
-4
以上30×10
-4
以下となる割合で共存させる、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食品組成物に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
クロロゲン酸類は、ポリフェノールの一種であり、抗酸化作用や血圧降下作用、内臓脂肪低減作用等の生理作用を有することが報告されている(例えば、特許文献1及び2)。クロロゲン酸類を多く含む素材としてコーヒー豆が知られており、クロロゲン酸類を含有するコーヒー飲料は広く愛飲されている。一般的に、コーヒー豆抽出物のpHは6程度を示し、当該コーヒー豆抽出物を原料とするクロロゲン酸類を含有するコーヒー飲料は中性飲料である。
【0003】
ところで、飲料には中性飲料の他に酸性飲料がある。酸性飲料としては、果汁飲料やスポーツ飲料等があり、適度な酸味を有し、嗜好性が高い。
従来、クロロゲン酸類を含有する酸性飲料として、特許文献3には、機能性ペプチド、生コーヒー豆抽出物等の酸化防止剤、砂糖及びクエン酸を配合し、機能性ペプチドの苦味・臭いを低減した飲料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-87977号公報
特開2008-88187号公報
特開2006-67874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、本発明者は、液性がpH5以下の酸性域にあるクロロゲン酸類を含有する酸性飲料を調製すると、クロロゲン酸類由来の独特の収斂味が生じ、また、酸性飲料本来の鼻抜け香が感じにくくなり飲料の嗜好性が低下することを見出した。飲料以外の食品においても同様の傾向が見られた。
ここで、本明細書において「収斂味」とは舌を刺激するような渋味をいい、「鼻抜け香」とは口に含んだときに喉から鼻に抜けて感じる香りをいう。
【0006】
よって、本発明は、クロロゲン酸類を含有するpH5以下の飲食品組成物でありながら、クロロゲン酸類由来の収斂味が抑制され、かつ、飲食品本来の鼻抜け香が感じられる飲食品組成物を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、鋭意検討したところ、所定のジペプチドを、クロロゲン酸類に対して特定の量比で含有させることで、驚くべきことに、クロロゲン酸類を含有しながらもクロロゲン酸類由来の収斂味を抑制できること、かつ、飲食品の鼻抜け香が増強されることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B);
(A)クロロゲン酸類 0.010~0.60質量%
(B)Leu-Pro、及びcyclo(Leu-Pro)から選ばれる1種以上
を含有し、成分(A)と成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.050×10
-4
以上30×10
-4
以下であり、pHが3.0~5.0である飲食品組成物を提供するものである。
また、本発明は、pHが3.0~5.0である飲食品組成物の風味改善方法であって、0.010~0.60質量%の(A)クロロゲン酸類と、(B)Leu-Pro、及びcyclo(Leu-Pro)から選ばれる1種以上とを、成分(A)と成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.050×10
-4
以上30×10
-4
以下となる割合で共存させる、方法を提供するものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、クロロゲン酸類を含有するpH5以下の飲食品組成物でありながら、クロロゲン酸類由来の収斂味が抑制されて、かつ、飲食品本来の鼻抜け香が感じられる飲食品組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の飲食品組成物は、成分(A)としてクロロゲン酸類を含有する。ここで、本明細書において「クロロゲン酸類」とは、3-カフェオイルキナ酸、4-カフェオイルキナ酸及び5-カフェオイルキナ酸のモノカフェオイルキナ酸と、3-フェルラキナ酸、4-フェルラキナ酸及び5-フェルラキナ酸のモノフェルラキナ酸と、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸及び4,5-ジカフェオイルキナ酸のジカフェオイルキナ酸を併せての総称である。本発明においては上記9種のうち少なくとも1種を含有すればよい。なお、成分(A)は、塩や水和物の形態であってもよい。塩としては生理学的に許容されるものであれば特に限定されないが、例えば、アルカリ金属塩を挙げることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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