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公開番号2024093428
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-09
出願番号2022209802
出願日2022-12-27
発明の名称振動試験方法
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類G01M 7/02 20060101AFI20240702BHJP(測定;試験)
要約【課題】収容体の輸送過程における振動の再現性が高く、簡便に実行できる振動試験方法を提供すること。
【解決手段】本発明に係る振動試験方法は、シミュレーション工程と、振動試験装置30を用いて複数の物品11が収容された収容体12に振動を加える加振工程とを具備する。前記シミュレーション工程は、蓄積疲労に基づき、振動試験装置30の振動条件をシミュレーションによって導出する工程である。前記加振工程は、振動試験装置30を用いて、前記振動条件下で収容体12に振動を加える工程である。前記蓄積疲労が、収容体12における複数の測定対象物10a,10b間の加速度差である相対加速度に基づいて算出される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シミュレーション工程と、振動試験装置を用いて複数の物品が収容された収容体に振動を加える加振工程とを具備し、
前記シミュレーション工程は、蓄積疲労に基づき、前記振動試験装置の振動条件をシミュレーションによって導出する工程であり、
前記加振工程は、前記振動試験装置を用いて前記振動条件下で、前記収容体に振動を加える工程であり、
前記蓄積疲労が、前記収容体における複数の測定対象物間の加速度差である相対加速度に基づいて算出される、振動試験方法。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記シミュレーション工程よりも前に、複数の物品が収容された収容体を輸送状態にして、前記相対加速度を測定する、予備工程を具備し、
前記シミュレーション工程は、前記振動試験装置による振動の前記蓄積疲労が、前記予備工程で測定された前記相対加速度に基づく前記蓄積疲労と等価となる、前記振動条件を導出する、請求項1に記載の振動試験方法。
【請求項3】
前記シミュレーション工程は、前記振動試験装置による振動の単位時間当たりの前記蓄積疲労から、前記振動試験装置による振動と前記予備工程とで、前記蓄積疲労が等価となる振動時間を計算する、請求項2に記載の振動試験方法。
【請求項4】
前記複数の測定対象物が、前記収容体内で接触可能に収容された物品どうしである、請求項1~3の何れか1項に記載の振動試験方法。
【請求項5】
前記複数の測定対象物が、前記収容体内で前記振動によって最も損傷を受ける物品どうしである、請求項1~4の何れか1項に記載の振動試験方法。
【請求項6】
前記収容体が段ボール箱である、請求項1~5の何れか1項に記載の振動試験方法。
【請求項7】
前記シミュレーションをマルチボディダイナミクスにより行う、請求項1~6の何れか1項に記載の振動試験方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動試験方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
商品等の流通過程において、該商品が収容された収容体に振動が加わり、それによって商品が変形又は損傷することがある。斯かる振動を再現して、商品の変形や損傷の有無を評価する振動試験が知られている。
例えば、特許文献1には、実輸送における輸送条件下で、被輸送品に生ずる蓄積疲労を理論蓄積疲労として算出する工程と、振動台を用いた振動試験によって、被輸送品を輸送条件における振動加速度で所定時間振動させ、該被輸送品に生ずる振動加速度から蓄積疲労を実績疲労として算出する工程とを具備し、実績疲労が理論蓄積疲労になるまで、振動台の振動加速度を増大させた前記振動試験を繰り返す、振動試験方法が開示されている。
【0003】
また、輸送過程で輸送品が受ける垂直振動に対し、輸送品における内容品又は包装の耐久性を評価するための試験方法がJISにより定められている(非特許文献1及び2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2005-181195号公報
JIS Z 0200_2013 包装貨物-性能試験方法一般通則
JIS Z 0232_2004 包装貨物-振動試験方法
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
振動に対する商品や包装体の耐久性を把握する観点から、振動試験は、実際の輸送状況に合った振動を再現できることが要求される。特許文献1並びに非特許文献1及び2の振動試験方法は、振動を発生させる車両等の輸送手段の振動を再現したものであるにも拘らず、該振動試験方法の振動により生じる商品の損傷の程度は、実際の輸送経路で生じる商品の損傷の程度から乖離したものであった。特に、収容体に収容された商品の損傷の程度を従来の振動試験によって再現することが困難であった。また、輸送手段の振動を再現するには、予め実際の輸送手段を用いた輸送状態における振動の挙動を把握する必要があり、簡便に振動試験を行うことが困難であった。
【0006】
したがって本発明は、収容体の輸送過程における振動の再現性と簡便性が高い、振動試験方法を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、振動試験方法に関する。
一実施形態として、前記振動試験方法は、シミュレーション工程と、振動試験装置を用いて複数の物品が収容された収容体に振動を加える加振工程とを具備することが好ましい。
前記シミュレーション工程は、蓄積疲労に基づき、前記振動試験装置の振動条件をシミュレーションによって導出する工程である。
前記加振工程は、前記振動試験装置を用いて前記振動条件下で、前記収容体に振動を加える工程である。
前記蓄積疲労が、前記収容体における複数の測定対象物間の加速度差である相対加速度に基づいて算出される。
【発明の効果】
【0008】
本発明の振動試験方法によれば、収容体の輸送過程における振動の再現性が高く、簡便に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明に係る振動試験方法の一実施形態を示す概略説明図である。
図2は、本発明に係る収容体の平面図である。
図3は、相対加速度の経時変化の一例を示すグラフである。
図4は、加振工程における収容体内の物品を説明するための斜視図である。
図5は、図1に示す振動試験方法のフロー図である。
図6は、本発明に係る振動試験方法の別の実施形態を示す概略説明図である。
図7は、実施例の振動試験評価Iにおける加速度の頻出分布のグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下本発明を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本実施形態の振動試験方法は、複数の物品11が収容された収容体12を輸送状態にして相対加速度を測定する予備工程と、シミュレーション工程と、振動試験装置を用いて収容体12に振動を加える加振工程とを具備する(図1参照)。相対加速度の詳細は後述する。
シミュレーション工程では、振動試験装置の振動条件をシミュレーションし、加振工程では、シミュレーション工程で得られた振動条件によって、実物の収容体12を実際に振動させて振動試験を行う。
(【0011】以降は省略されています)

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