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公開番号2024091552
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2023214148
出願日2023-12-19
発明の名称ホルダ
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/64 20060101AFI20240627BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ズレ落ちを防止できるとともに、装着感に優れたホルダを提供すること。
【解決手段】着用者の腰周りに装着されるとともに、吸収性パッド11を着用者に装着した状態に保持する環状のホルダ1であって、着用者の身長方向に沿う高さ方向HD及び胴回り方向に沿う周方向CDを有し、周方向CDに伸縮性を付与する構成部材として応力緩和部材を含んでおり、着用状態を想定した、温度40℃、相対湿度80%、伸長倍率1.5倍の標準着用条件下に4時間保持したときに応力が緩和する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
着用者の腰周りに装着されるとともに、吸収性パッドを着用者に装着した状態に保持する環状のホルダであって、
着用者の身長方向に沿う高さ方向及び胴回り方向に沿う周方向を有し、
前記周方向に伸縮性を付与する構成部材として応力緩和部材を含んでおり、
着用状態を想定した、温度40℃、相対湿度80%、伸長倍率1.5倍の標準着用条件下に4時間保持したときに応力が緩和する、ホルダ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記ホルダは、着用者のウエストに配されるウエスト領域と、着用者の腸骨稜から上前腸骨棘にかけての部位に対応する腸骨領域とを有しており、
前記応力緩和部材は、少なくとも前記ウエスト領域に配されており、
前記標準着用条件下に4時間保持したときに、前記ウエスト領域の応力緩和率が、前記腸骨領域の応力緩和率よりも大きい、請求項1に記載のホルダ。
【請求項3】
前記ホルダは、前記吸収性パッドの端部域を脱着可能に止着可能なホルダ側止着構造を有しており、
前記標準着用条件下に4時間保持したときに、着用者のウエストに配されるウエスト領域の応力緩和率が、前記ホルダ側止着構造が存在する止着構造存在領域の応力緩和率よりも大きい、請求項1又は2に記載のホルダ。
【請求項4】
前記ウエスト領域は、温度40℃、相対湿度80%、伸長倍率が1.7倍である高伸長倍率条件下で測定した応力緩和率が、前記標準着用条件下で測定した応力緩和率よりも大きい、請求項2又は3に記載のホルダ。
【請求項5】
前記ウエスト領域には、前記応力緩和部材よりも応力緩和しにくい難応力緩和部材が配されており、
前記ウエスト領域において、前記難応力緩和部材は、前記応力緩和部材よりも伸長率が高い、請求項4に記載のホルダ。
【請求項6】
前記標準着用条件下に4時間保持したときに、前記ウエスト領域の応力緩和率が20%以上である、請求項2~5のいずれか一項に記載のホルダ。
【請求項7】
温度40℃、相対湿度80%、伸長倍率が1.7倍である高伸長倍率着用条件下に4時間保持したときに、前記ウエスト領域の応力緩和率が30%以上である、請求項2~6のいずれか一項に記載のホルダ。
【請求項8】
前記応力緩和部材が、伸長性を有する2層の繊維層間に、前記周方向に延びるように配列した複数の弾性フィラメントが融着によって固定されている伸縮性シートである、請求項1~7のいずれか一項に記載のホルダ。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載のホルダと、前記ホルダに装着可能な吸収性パッドを備える吸収性物品であって、
前記吸収性パッドは、該吸収性パッドの長手方向における端部域に、前記ホルダ側止着構造に脱着可能に止着可能なパッド側止着構造を有しており、
前記ホルダを前記標準着用条件下に4時間保持したときの前記ホルダにおける前記ホルダ側止着構造が存在する止着構造存在領域の応力が、前記ホルダ側止着構造及び前記パッド側止着構造を介して前記ホルダに止着された前記吸収性パッドを該ホルダから剥がすときの剥離力より大きい、吸収性物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、吸収性パッドを着用者に装着した状態に保持するホルダに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ等の吸収性物品の一種として、尿等の体液を吸収保持する吸収性パッドと、着用者の腰周りに環状に装着されるとともに、着用者の股間部に配置された吸収性パッドを保持するホルダとを備え、吸収性パッドがホルダに対して着脱自在に構成されたセパレートタイプのものが知られている。従来のセパレートタイプの吸収性物品においては、特許文献1及び2に記載されているように、ホルダの外面(非肌対向面)又は内面(肌対向面)に、吸収性パッドが有する止着構造(パッド側止着構造)を脱着可能に止着可能なホルダ側止着構造が設けられている。
【0003】
従来、ホルダを着用したときに該ホルダがズレ落ちてしまうことを防止するために、該ホルダに伸縮性を付与することが行われている。特許文献1及び2に記載のホルダは、外面を形成する上層不織布と、内面を形成する下層不織布とからなり、両不織布の間には、複数の伸縮部材が付設されている。具体的には、ホルダのウエスト部及び腰下部それぞれに、周方向に沿って複数本の伸縮部材が配されている。また、特許文献1及び2には、上層不織布に代えて伸縮性を有するプラスチックシートを用いてもよいことが記載されている。また、特許文献1及び2には、ホルダの周方向の一方の端部に、支持部材を介してメカニカルファスナーのフック部材を設けること、及び該支持部材として、周方向に伸縮する伸縮性不織布を用いることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-29814号公報
特開2012-29815号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1及び2には、上述のように、ホルダを構成する部材として伸縮性を有する部材を用いることが記載されているものの、該ホルダを着用したときに、該ホルダが着用者の身体を過度に締め付けることを防ぎ、該ホルダの装着感を向上させる観点から、改善の余地があった。
したがって本発明の課題は、ズレ落ちを防止できるとともに、装着感に優れたホルダを提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、着用者の腰周りに装着されるとともに、吸収性パッドを着用者に装着した状態に保持する環状のホルダに関する。
前記ホルダは、着用者の身長方向に沿う高さ方向及び胴回り方向に沿う周方向を有することが好ましい。
前記ホルダは、前記周方向に伸縮性を付与する構成部材として応力緩和部材を含んでいることが好ましい。
前記ホルダは、着用状態を想定した、温度40℃、相対湿度80%、伸長倍率1.5倍の標準着用条件下に4時間保持したときに応力が緩和することが好ましい。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ズレ落ちを防止できるとともに、装着感に優れたホルダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明のホルダの一実施形態の斜視図である。
図2は、図1に示すホルダの最大伸長状態における腹側部側の非肌対向面(外面)を模式的に示す平面図である。
図3は、図2のI-I線断面(図2に示すホルダの高さ方向且つ厚み方向に沿う断面)を模式的に示す断面図である。
図4は、図1に示すホルダの使用例を示す図であり、該ホルダ及びこれに止着された吸収性パッドを含む使い捨ておむつ(吸収性物品)の斜視図である。
図5は、図4に示すおむつの展開且つ最大伸長状態における肌対向面(内面)側を一部破断して模式的に示す展開平面図である。
図6(a)は、図4に示す吸収性パッドが有するパッド側止着構造の模式断面図であり、図6(b)は、図6(a)に示すパッド側止着構造が有するフック部材の模式平面図であり、図6(c)は、図6(b)におけるC-C線断面図であり、図6(d)は、図6(b)におけるD-D線断面図である。
図7は、図1に示すホルダの構成部材として用いることができる特定伸縮性不織布を示す図であって、該不織布を一部破断して模式的に示す斜視図である。
図8は、本発明のホルダの他の実施形態を示す断面図であり、腹側部側の断面図である。
図9(a)~(c)は、ホルダに止着された吸収性パッドを該ホルダから剥がすときの剥離力を測定する方法を説明するための図である。
図10(a)~(c)は、ホルダに止着された吸収性パッドを該ホルダから剥がすときの剥離力を測定する方法を説明するための図である。
図11は、図9及び図10に示す方法によって測定された剥離力のグラフの一例である。
図12(a)は、実施例における剪断力の測定方法を説明するための模式平面図であり、図12(b)は、図12(a)の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は基本的に模式的なものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なる場合がある。
【0010】
図1~3には、本発明のホルダの一実施形態であるホルダ1が示されている。また図4及び図5には、本発明のホルダの使用例として、ホルダ1とこれに止着された吸収性パッド11とを含む、使い捨ておむつ10が(以下、「おむつ10」とも言う。)示されている。おむつ10は、本発明の吸収性物品、すなわち本発明のホルダと該ホルダに装着可能な吸収性パッドとを備える吸収性物品の一実施形態である。おむつ10は、図4に示すように、ホルダ1と吸収性パッド11とがホルダ側止着構造6及びパッド側止着構造16を介して結合されたものであり、ホルダ1が有するウエスト開口部WHと、ホルダ1の高さ方向HDの下端部と吸収性パッド11の長手方向(後述する縦方向X)に沿う両側縁部とで画成される一対のレッグ開口部LH,LHとを有する。なお、吸収性パッド11は、ホルダ1の構成部材ではない。
(【0011】以降は省略されています)

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