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公開番号2024091518
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2023210565
出願日2023-12-13
発明の名称吸収性パッド
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類A61F 13/47 20060101AFI20240627BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】ホルダに着脱可能に固定された状態で着用される吸収性パッドにおいて、腹側においては着用者の脚周りの動作を妨げず快適な装着感を維持し、背側においては排泄物の漏れ出しを防止できる吸収性パッドを提供すること。
【解決手段】吸収性パッド1は、着用者の腰周りに環状に装着されるホルダ11に着脱可能に固定されて使用される。吸収性パッド1は、縦方向Xの端部域に、ホルダ11との着脱が可能なパッド側止着構造8を有する。パッド側止着構造8は、横方向Yに連続して又は不連続に延在している。吸収性パッド1は、縦方向Xの一方の端部域に位置するパッド側止着構造8の縦方向Xの内方端縁から吸収性パッド1の一方の縦方向端部までの縦方向Xに沿う長さが、縦方向Xの他方の端部域に位置するパッド側止着構造8の縦方向Xの内方端縁から吸収性パッド1の他方の縦方向端部までの縦方向Xに沿う長さよりも長い。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
着用状態において着用者の肌に近い側に位置する表面シートと、着用者の肌から遠い側に位置する裏面シートと、両シート間に位置する吸収体とを備え、
縦方向及びそれに直交する横方向を有し、
着用者の腰周りに環状に装着されるホルダに着脱可能に固定されて使用される吸収性パッドであって、
前記縦方向の各端部域に、前記ホルダとの着脱が可能な止着構造を有し、
前記止着構造が前記横方向に連続して又は不連続に延在しており、
前記縦方向の一方の端部域に位置する前記止着構造の縦方向の内方端縁から前記吸収性パッドの前記一方の縦方向端部までの縦方向に沿う長さが、前記縦方向の他方の端部域に位置する前記止着構造の縦方向の内方端縁から前記吸収性パッドの前記他方の縦方向端部までの縦方向に沿う長さよりも長く、
前記長さが小さい前記端部域が前記着用者の腹側部に位置し且つ前記長さが大きい前記端部域が前記着用者の背側部に位置するようになされている、吸収性パッド。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記吸収体の側縁よりも前記横方向の外方の位置に、前記縦方向に沿って延びる伸縮性のレッグカフを有し、
前記長さが大きい前記端部域において、前記レッグカフの伸縮開始位置が、前記止着構造における前記縦方向の内方端縁の位置と一致しているか、又は該内方端縁を越えて前記縦方向の外方に位置している、請求項1に記載の吸収性パッド。
【請求項3】
前記止着構造の横方向の両端縁は、前記吸収性パッドの横方向の両端縁よりも横方向内方にある、請求項1又は2に記載の吸収性パッド。
【請求項4】
前記縦方向の各端部域に、前記止着構造が縦方向に間欠的に複数配されており、
前記縦方向の一方の端部域において最も縦方向内方に位置する前記止着構造の縦方向の内方端縁から前記吸収性パッドの一方の縦方向端部までの縦方向に沿う長さが、前記縦方向の他方の端部域において最も縦方向内方に位置する前記止着構造の縦方向の内方端縁から前記吸収性パッドの他方の縦方向端部までの縦方向に沿う長さよりも長い、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の吸収性パッド。
【請求項5】
少なくとも一方の前記端部域において、2つの前記止着構造間の領域が非弾性である、請求項4に記載の吸収性パッド。
【請求項6】
少なくとも一方の前記端部域における前記吸収性パッドの平面視において、少なくとも2つの前記止着構造のうち、前記縦方向の最も外方に位置する前記止着構造が前記吸収体と重なっておらず且つ前記縦方向の最も内方に位置する前記止着構造が前記吸収体と重なっている、請求項4又は5に記載の吸収性パッド。
【請求項7】
少なくとも一方の前記端部域において、少なくとも2つの前記止着構造のうち、前記縦方向の最も外方に位置する前記止着構造の前記縦方向の幅が、他の前記止着構造の前記縦方向の幅よりも大きい、請求項4ないし6のいずれか一項に記載の吸収性パッド。
【請求項8】
少なくとも一方の前記端部域において、少なくとも2つの前記止着構造のうち、前記縦方向の最も外方に位置する前記止着構造の前記縦方向の幅が、他の前記止着構造の前記縦方向の幅よりも小さい、請求項4ないし6のいずれか一項に記載の吸収性パッド。
【請求項9】
少なくとも一方の前記端部域において、少なくとも2つの前記止着構造のうち、前記縦方向の最も内方に位置する前記止着構造の前記横方向の幅が、他の前記止着構造の前記横方向の幅よりも小さい、請求項4ないし8のいずれか一項に記載の吸収性パッド。
【請求項10】
少なくとも一方の前記端部域において、少なくとも2つの前記止着構造のうち、前記縦方向の最も内方に位置する前記止着構造の前記横方向の幅が、他の前記止着構造の前記横方向の幅よりも大きい、請求項4ないし8のいずれか一項に記載の吸収性パッド。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、着用者の腰周りに装着されるホルダに着脱可能に固定されて使用される吸収性パッドに関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
使い捨ておむつ等の吸収性物品の一種として、尿等の体液を吸収保持する吸収性パッドと、着用者の腰周りに環状に装着されるとともに、着用者の股間部に配置された吸収性パッドを保持するホルダとを備え、吸収性パッドがホルダに対して着脱自在に構成されたセパレートタイプのものが知られている。
【0003】
例えば特許文献1には、着用者の胴回りに取り付けられる帯部材と、該帯部材に着脱可能な吸収性本体とを有するパンツ型おむつが記載されており、該吸収性本体の前後端部の両側縁にファスナーが取り付けられている。
【0004】
特許文献2には、着用者のウエストの周囲に固定されるウエストベルトと、該ウエストベルトに取り付けられる使い捨て吸収性構造体とが記載されており、該吸収性構造体の縦方向の端部域における両側縁に取り付け手段が設けられている。
【0005】
特許文献3には、着用者の腰回りに固定される腰ベルトと、防水性シート部材とを有する就床者用のおしめカバーが記載されている。同文献には、防水性シートに設けられた吊りベルトの前後両端部における両側縁に面ファスナーが取り付けられており、その結果、該防水性シートは腰ベルトに着脱可能に取り付けられていると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-329590号公報
特表2006-515199号公報
実開平5-18518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
吸収性パッドの縦方向の端部域における広範囲が、ホルダに止着されている場合、セパレートタイプの吸収性物品を着用した着用者が立ち上がったり座ったりするなどして動くと、腹側における脚周りの動作が妨げられる場合がある。このような不都合を防ぐ目的で、例えば特許文献1ないし3に記載されているように、ホルダが有する止着構造との着脱が可能なパッド側止着構造を、吸収性パッドの両側縁のみに配置するなどして、吸収性パッドにおけるホルダへの止着可能領域を狭くすると、腹側における動作の妨げは解消されるものの、排泄物がパッド側止着構造の間を通り、吸収性パッドの背側から漏れ出すおそれがある。
したがって、本発明の課題は、ホルダに着脱可能に固定された状態で着用される吸収性パッドにおいて、腹側においては着用者の脚周りの動作を妨げにくく快適な装着感を維持し、背側においては排泄物の漏れ出しを防止できる吸収性パッドを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、着用状態において着用者の肌に近い側に位置する表面シートと、着用者の肌から遠い側に位置する裏面シートと、両シート間に位置する吸収体とを備え、縦方向及びそれに直交する横方向を有し、着用者の腰周りに環状に装着されるホルダに着脱可能に固定されて使用される吸収性パッドに関する。
本発明の一実施形態では、前記縦方向の各端部域に、前記ホルダとの着脱が可能な止着構造を有することが好ましい。
本発明の一実施形態では、前記止着構造が前記横方向に連続して又は不連続に延在していることが好ましい。
本発明の一実施形態では、前記縦方向の一方の端部域に位置する前記止着構造の縦方向の内方端縁から前記吸収性パッドの前記一方の縦方向端部までの縦方向に沿う長さが、前記縦方向の他方の端部域に位置する前記止着構造の縦方向の内方端縁から前記吸収性パッドの前記他方の縦方向端部までの縦方向に沿う長さよりも長いことが好ましい。
本発明の一実施形態では、前記長さが小さい前記端部域が前記着用者の腹側部に位置し且つ前記長さが大きい前記端部域が前記着用者の背側部に位置するようになされていることが好ましい。
本発明の他の特徴、効果及び実施形態は、以下に説明される。
【発明の効果】
【0009】
本発明の吸収性パッドによれば、ホルダに着脱可能に固定された状態で着用される吸収性パッドにおいて、腹側においては着用者の脚周りの動作を妨げにくく快適な装着感を維持し、背側においては排泄物の漏れ出しを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本発明の吸収性パッドの一実施形態を示す斜視図である。
図2は、図1に示す吸収性パッドの最大伸長状態における肌対向面側(表面シート側)を模式的に示す平面図である。
図3(a)ないし(c)は、図2に示す吸収性パッドの所定位置における横方向且つ厚み方向に沿う断面を模式的に示す断面図であり、図3(a)は図2のI-I線断面、図3(b)は図2のII-II線断面、図3(c)は図2のIII-III線断面である。
図4は、図2に示す吸収性パッドにおける縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図であり、図4(a)は腹側部を示し、図4(b)は背側部を示す。
図5は、図1に示す吸収性パッドの使用例を示す図であり、ホルダ及びこれに止着された該吸収性パッドを含む使い捨ておむつの斜視図である。
図6は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態における縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図(図4相当図)であり、図6(a)は腹側部、図6(b)は背側部を示す。
図7は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態における縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図(図4相当図)であり、図7(a)は腹側部、図7(b)は背側部を示す。
図8は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態における縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図(図4相当図)であり、図8(a)は腹側部、図8(b)は背側部を示す。
図9は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態における縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図(図4相当図)であり、図9(a)は腹側部、図9(b)は背側部を示す。
図10は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態における縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図(図4相当図)であり、図10(a)は腹側部、図10(b)は背側部を示す。
図11は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態における縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図(図4相当図)であり、図11(a)は腹側部、図11(b)は背側部を示す。
図12は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態における縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図(図4相当図)であり、図12(a)は腹側部、図12(b)は背側部を示す。
図13は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態における縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図(図4相当図)であり、図13(a)は腹側部、図13(b)は背側部を示す。
図14は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態における縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図(図4相当図)であり、図14(a)は腹側部、図14(b)は背側部を示す。
図15は、本発明の吸収性パッドの他の実施形態における縦方向の端部域を拡大して模式的に示す平面図(図4相当図)であり、図15(a)は腹側部、図15(b)は背側部を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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