TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024079645
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-11
出願番号2023201500
出願日2023-11-29
発明の名称飲食品組成物
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類A23L 5/00 20160101AFI20240604BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】クロロゲン酸類由来の収斂味が抑制され、かつ、飲食品本来の鼻抜け香が感じられる飲食品組成物の提供。
【解決手段】次の成分(A)及び(B);
(A)クロロゲン酸類 0.050~20質量%
(B)Leu-Pro、及びcyclo(Leu-Pro)から選ばれる1種以上
を含有し、成分(A)と成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.03×10-4以上100×10-4以下であり、固形分量が2.0質量%以上である飲食品組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
次の成分(A)及び(B);
(A)クロロゲン酸類 0.050~20質量%
(B)Leu-Pro、及びcyclo(Leu-Pro)から選ばれる1種以上
を含有し、成分(A)と成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.030×10
-4
以上100×10
-4
以下であり、固形分量が2.0質量%以上である飲食品組成物。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
成分(B)の含有量が0.010×10
-4
~600×10
-4
質量%である請求項1記載の飲食品組成物。
【請求項3】
さらに食品素材を含有する請求項1又は2記載の飲食品組成物。
【請求項4】
食品素材が、魚介類、肉類、豆類、乳製品、海藻類、種実類、穀類、野菜類、果物類、芋類、きのこ類、卵、糖質、油脂類、エキス類、調味料類、タンパク質、ツバメの巣、フカヒレ及びスッポンから選ばれる1種又は2種以上である請求項3記載の飲食品組成物。
【請求項5】
固形分量が2.0質量%以上である飲食品組成物の風味改善方法であって、0.050~20質量%の(A)クロロゲン酸類と、(B)Leu-Pro、及びcyclo(Leu-Pro)から選ばれる1種以上とを、成分(A)と成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.030×10
-4
以上100×10
-4
以下となる割合で共存させる、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、飲食品組成物に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
クロロゲン酸類は、ポリフェノールの一種であり、抗酸化作用や血圧降下作用、内臓脂肪低減作用等の生理作用を有することが報告されている(例えば、特許文献1及び2)。クロロゲン酸類を多く含む素材としてコーヒー豆が知られており、クロロゲン酸類を含有するコーヒー飲料は広く愛飲されている。
一方、消費者の様々な嗜好性と健康志向に対応するため、コーヒー飲料以外の飲食品においてもクロロゲン酸類を摂取できるようにすることが期待されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-87977号公報
特開2008-88187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、本発明者は、固形分を適度に含む飲食品にクロロゲン酸類を配合すると、クロロゲン酸類由来の独特の収斂味が生じ、また、飲食品本来の鼻抜け香が感じにくくなり飲食品の嗜好性が低下することを見出した。
ここで、本明細書において「収斂味」とは舌を刺激するような渋味をいい、「鼻抜け香」とは口に含んだときに喉から鼻に抜けて感じる香りをいう。
【0005】
よって、本発明は、クロロゲン酸類由来の収斂味が抑制され、かつ、飲食品本来の鼻抜け香が感じられる飲食品組成物を提供することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、鋭意検討したところ、所定のジペプチドを、クロロゲン酸類に対して特定の量比で含有させることで、驚くべきことに、クロロゲン酸類を含有しながらもクロロゲン酸類由来の収斂味を抑制できること、かつ、飲食品の鼻抜け香が増強されることを見出した。
【0007】
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B);
(A)クロロゲン酸類 0.050~20質量%
(B)Leu-Pro、及びcyclo(Leu-Pro)から選ばれる1種以上
を含有し、成分(A)と成分(B)の質量比[(B)/(A)]が0.030×10
-4
以上100×10
-4
以下であり、固形分量が2.0質量%以上である飲食品組成物を提供するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、クロロゲン酸類由来の収斂味が抑制されて、かつ、飲食品本来の鼻抜け香が感じられる飲食品組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の飲食品組成物は、成分(A)としてクロロゲン酸類を含有する。ここで、本明細書において「クロロゲン酸類」とは、3-カフェオイルキナ酸、4-カフェオイルキナ酸及び5-カフェオイルキナ酸のモノカフェオイルキナ酸と、3-フェルラキナ酸、4-フェルラキナ酸及び5-フェルラキナ酸のモノフェルラキナ酸と、3,4-ジカフェオイルキナ酸、3,5-ジカフェオイルキナ酸及び4,5-ジカフェオイルキナ酸のジカフェオイルキナ酸を併せての総称である。本発明においては上記9種のうち少なくとも1種を含有すればよい。なお、成分(A)は、塩や水和物の形態であってもよい。塩としては生理学的に許容されるものであれば特に限定されないが、例えば、アルカリ金属塩を挙げることができる。
【0010】
成分(A)としては、市販の試薬を用いてもよいが、成分(A)を豊富に含む植物の抽出物を使用することもできる。なお、成分(A)として植物抽出物を用いる場合、植物抽出物の抽出方法及び抽出条件は特に限定されず、公知の方法を採用することができる。
植物としては、成分(A)が含まれていれば特に限定されないが、例えば、ヒマワリ種子、リンゴ未熟果、コーヒー豆、シモン葉、マツ科植物の球果、マツ科植物の種子殻、サトウキビ、南天の葉、ゴボウ、ナスの皮、ウメの果実、フキタンポポ、ブドウ科植物等から選ばれる1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、クロロゲン酸類含量等の観点から、コーヒー豆が好ましい。コーヒー豆は、成分(A)の生理効果を増強させる観点から、
生コーヒー豆及び浅焙煎コーヒー豆から選択される1以上が好ましく、生コーヒー豆が更に好ましい。ここで、本明細書において「浅焙煎コーヒー豆」とは、L値が30以上60以下の焙煎コーヒー豆を指し、浅焙煎コーヒー豆のL値は、成分(A)の生理効果を増強させる観点から、好ましくは32以上であり、より好ましくは34以上であり、更に好ましくは36以上であり、より更に好ましくは38以上であり、より更に好ましくは40以上である。なお、コーヒー豆の豆種及び産地は、特に限定されない。また、本明細書において「L値」とは、黒をL値0とし、また白をL値100として、焙煎コーヒー豆の明度を色差計で測定したものである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

花王株式会社
繊維
5日前
花王株式会社
茶飲料
12日前
花王株式会社
注射針
10日前
花王株式会社
注射針
10日前
花王株式会社
茶飲料組成物
12日前
花王株式会社
茶飲料組成物
12日前
花王株式会社
高分子分散剤
12日前
花王株式会社
経口用組成物
12日前
花王株式会社
飲食品組成物
12日前
花王株式会社
飲食品組成物
12日前
花王株式会社
培養挙動予測方法
5日前
花王株式会社
蓄電デバイス用重合体
12日前
花王株式会社
痒みの予防又は改善剤
12日前
花王株式会社
高圧噴射流体用改質剤
12日前
花王株式会社
痒みの予防又は改善剤
12日前
花王株式会社
痒みの予防又は改善剤
12日前
花王株式会社
痒みの予防又は改善剤
12日前
花王株式会社
痒みの予防又は改善剤
12日前
花王株式会社
静電荷像現像用トナー
3日前
花王株式会社
静電荷像現像用トナー
3日前
花王株式会社
衣料用液体洗浄剤組成物
5日前
花王株式会社
衣料用液体洗浄剤組成物
5日前
花王株式会社
発酵生産プロセス支援方法
5日前
花王株式会社
リーブオン液状殺菌剤組成物
3日前
花王株式会社
シリコン基板用研磨液組成物
10日前
花王株式会社
シリコン基板用処理剤組成物
3日前
花王株式会社
磁気ディスク基板用研磨液組成物
10日前
ニベア花王株式会社
水中油型日焼け止め化粧料
3日前
花王株式会社
積層シートの検査方法及び製造方法
5日前
花王株式会社
伸縮性シートの製造方法及び伸縮性シートの製造装置
4日前
花王株式会社
注射針
5日前
花王株式会社
微細セルロース繊維複合体
2日前
個人
食品
1か月前
個人
無塩美味しょうゆ
3か月前
個人
ドッグフード
3か月前
池田食研株式会社
風味付与剤
1か月前
続きを見る