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公開番号2024092281
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022208103
出願日2022-12-26
発明の名称情報読取システム及び特定の読取装置
出願人株式会社デンソーウェーブ
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類G08C 17/00 20060101AFI20240701BHJP(信号)
要約【課題】 読取装置内のカウンタを簡易に同期するための技術を提供する。
【解決手段】 第1読取装置と第2読取装置のそれぞれは、装置カウンタと、装置カウンタをリセットするリセット部と、を備え、複数個のタグのそれぞれは、電波の受信と応答波の送信とを実行可能なアンテナと、情報を応答波に付与する付与部と、を備え、複数個のタグは、センサから出力される計測値を応答波に情報として付与可能に構成されている複数個のセンサタグと、特定タグと、を含み、特定タグは、第1読取装置が読み取り可能な第1範囲と第2読取装置が読み取り可能な第2範囲とが重複する第1重複範囲内に設置されており、特定タグは、応答波を繰り返し送信している間に特定の応答波を散発的に送信可能に構成されており、第1読取装置のリセット部と第2読取装置のリセット部の双方は、特定タグから特定の応答波を受信する場合に、装置カウンタをリセットする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1読取装置と、第2読取装置と、複数個のタグと、を備える情報読取システムであって、
前記第1読取装置と前記第2読取装置のそれぞれは、
装置カウンタと、
前記複数個のタグのそれぞれから情報を読み取るための電波を繰り返し送信し、前記複数個のタグのそれぞれから当該電波に対する応答波を受信可能なアンテナと、
前記装置カウンタをリセットするリセット部と、
を備え、
前記複数個のタグのそれぞれは、
前記電波の受信と前記応答波の送信とを実行可能なアンテナと、
前記情報を前記応答波に付与する付与部と、
を備え、
前記複数個のタグは、センサから出力される計測値を前記応答波に前記情報として付与可能に構成されている複数個のセンサタグと、特定タグと、を含み、
前記特定タグは、前記第1読取装置が読み取り可能な第1範囲と前記第2読取装置が読み取り可能な第2範囲とが重複する第1重複範囲内に設置されており、
前記特定タグは、前記応答波を繰り返し送信している間に特定の応答波を散発的に送信可能に構成されており、
前記第1読取装置の前記リセット部と前記第2読取装置の前記リセット部の双方は、前記特定タグから前記特定の応答波を受信する場合に、前記装置カウンタをリセットする、
情報読取システム。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記第1読取装置の前記アンテナ及び前記第2読取装置の前記アンテナの双方は、前記第1重複範囲内のタグを検索するための検索電波を送信し、
前記第1読取装置及び前記第2読取装置のいずれかは、さらに、
前記第1重複範囲内に2個以上のタグが検索される場合に、前記2個以上のタグの中から、前記検索電波に対する前記応答波の受信強度及び前記検索電波に対する前記応答波の受信頻度のうちのいずれかが最も高いタグを前記特定タグとして選択する選択部を備える、請求項1に記載の情報読取システム。
【請求項3】
前記選択部は、前記2個以上のタグのうちの第1タグが前記特定タグとして選択された後に、前記第1タグで異常が発生する場合に、前記第1タグに代えて、前記2個以上のタグのうちの第2タグを前記特定タグとして選択する、請求項2に記載の情報読取システム。
【請求項4】
前記情報読取システムは、さらに、前記第1読取装置と同様の構成を有する第3読取装置を備え、
前記第2読取装置は、2個の前記装置カウンタを備え、
前記複数個のタグは、2個の前記特定タグを含み、
前記2個の特定タグのうちの一方の特定タグは、前記第1重複範囲内に設置されており、
前記2個の特定タグのうちの他方の特定タグは、前記第2読取装置が読み取り可能な前記第2範囲と前記第3読取装置が読み取り可能な第3範囲とが重複する第2重複範囲内に設置されており、
前記第1読取装置の前記リセット部は、前記一方の特定タグから前記特定の応答波を受信する場合に、前記第1読取装置の前記装置カウンタをリセットし、
前記第2読取装置の前記リセット部は、前記一方の特定タグから前記特定の応答波を受信する場合に、前記2個の装置カウンタのうちの一方の装置カウンタをリセットし、前記2個の装置カウンタのうちの他方の装置カウンタをリセットせず、
前記第2読取装置の前記リセット部は、前記他方の特定タグから前記特定の応答波を受信する場合に、前記他方の装置カウンタをリセットし、前記一方の装置カウンタをリセットせず、
前記第3読取装置の前記リセット部は、前記他方の特定タグから前記特定の応答波を受信する場合に、前記第3読取装置の前記装置カウンタをリセットする、請求項1に記載の情報読取システム。
【請求項5】
前記特定タグは、前記応答波の送信回数をカウントするタグカウンタを備え、
前記特定タグは、前記タグカウンタから出力されるカウンタ値を前記応答波に前記情報として付与可能に構成されており、
前記特定の応答波は、前記カウンタ値として所定の回数を示す値を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報読取システム。
【請求項6】
前記特定タグは、センサタグである、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報読取システム。
【請求項7】
前記情報読取システムは、さらに、分析装置を備え、
前記第1読取装置及び前記第2読取装置の双方は、さらに、
前記装置カウンタから出力されるカウンタ値を前記複数個のタグから受信した前記応答波に含まれる前記計測値に付与して、前記分析装置に送信する送信部を備え、
前記分析装置は、前記第1読取装置及び前記第2読取装置のいずれかから受信した前記計測値に付与されている前記カウンタ値に基づいて、前記複数個のセンサタグによって計測される複数個の前記計測値を分析する、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報読取システム。
【請求項8】
特定の読取装置であって、
装置カウンタと、
複数個のタグから情報を読み取るための電波を繰り返し送信し、前記複数個のタグのそれぞれから当該電波に対する応答波を受信可能なアンテナと、
前記装置カウンタをリセットするリセット部と、
を備え、
前記複数個のタグは、センサから出力される計測値を前記応答波に前記情報として付与可能に構成されている複数個のセンサタグと、特定タグと、を含み、
前記特定タグは、前記特定の読取装置が読み取り可能な範囲と、前記特定の読取装置とは異なる他の読取装置が読み取り可能な範囲とが重複する重複範囲内に設置されており、
前記特定タグは、前記応答波を繰り返し送信している間に特定の応答波を散発的に送信可能に構成されており、
前記リセット部は、前記特定タグから前記特定の応答波を受信する場合に、前記装置カウンタをリセットする、
特定の読取装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、複数個のセンサタグのそれぞれから計測値を読み取る技術を開示する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
複数個のセンサタグが広範囲に配置される状況には、1個の読取装置では、全てのセンサタグから計測値を読み取れない場合がある。このような状況に対処するために、2個以上の読取装置を利用することが想定される。しかし、2個以上の読取装置を利用する場合には、2個以上の読取装置のそれぞれに内蔵されているカウンタを互いに同期する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-040533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2個以上の読取装置のそれぞれに内蔵されているカウンタを互いに同期する方法として、例えば、特許文献1に示すような基準信号送信装置を2個以上の読取装置に接続することが想定される。2個以上の読取装置のそれぞれは、基準信号送信装置から各読取装置に送信されるパルス信号を利用して、カウンタをリセットする。しかし、この方法では、2個以上の読取装置のそれぞれに基準信号送信装置と接続するための機構を備える必要がある。本明細書では、当該機構を備えることなく、読取装置内のカウンタを簡易に同期するための技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書で開示する情報読取システムは、第1読取装置と、第2読取装置と、複数個のタグと、を備える情報読取システムであって、前記第1読取装置と前記第2読取装置のそれぞれは、装置カウンタと、前記複数個のタグのそれぞれから情報を読み取るための電波を繰り返し送信し、前記複数個のタグのそれぞれから当該電波に対する応答波を受信可能なアンテナと、前記装置カウンタをリセットするリセット部と、を備え、前記複数個のタグのそれぞれは、前記電波の受信と前記応答波の送信とを実行可能なアンテナと、前記情報を前記応答波に付与する付与部と、を備え、前記複数個のタグは、センサから出力される計測値を前記応答波に前記情報として付与可能に構成されている複数個のセンサタグと、特定タグと、を含み、前記特定タグは、前記第1読取装置が読み取り可能な第1範囲と前記第2読取装置が読み取り可能な第2範囲とが重複する第1重複範囲内に設置されており、前記特定タグは、前記応答波を繰り返し送信している間に特定の応答波を散発的に送信可能に構成されており、前記第1読取装置の前記リセット部と前記第2読取装置の前記リセット部の双方は、前記特定タグから前記特定の応答波を受信する場合に、前記装置カウンタをリセットする。
【0006】
上記の構成によれば、第1重複範囲に設置されている特定タグから送信される特定の応答波を基準として、第1読取装置の装置カウンタと第2読取装置の装置カウンタとを同期することができる。第1読取装置及び第2読取装置に特別な機構を備えることなく、読取装置内のカウンタを簡易に同期することができる。
【0007】
前記第1読取装置の前記アンテナ及び前記第2読取装置の前記アンテナの双方は、前記第1重複範囲内のタグを検索するための検索電波を送信し、前記第1読取装置及び前記第2読取装置のいずれかは、さらに、前記第1重複範囲内に2個以上のタグが検索される場合に、前記2個以上のタグの中から、前記検索電波に対する前記応答波の受信強度及び前記検索電波に対する前記応答波の受信頻度のうちのいずれかが最も高いタグを前記特定タグとして選択する選択部を備えてもよい。
【0008】
上記の構成によれば、受信強度又は受信頻度を利用して、2個以上のタグの中から最適なタグを特定タグとして選択することができる。
【0009】
前記選択部は、前記2個以上のタグのうちの第1タグが前記特定タグとして選択された後に、前記第1タグで異常が発生する場合に、前記第1タグに代えて、前記2個以上のタグのうちの第2タグを前記特定タグとして選択してもよい。
【0010】
上記の構成によれば、特定タグとして選択された第1タグに異常が発生しても、第2タグを新たに特定タグとして選択する。第1タグに異常が発生したとしても読取装置内のカウンタの同期を継続することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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