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公開番号2024092158
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-08
出願番号2022207892
出願日2022-12-26
発明の名称成形型、樹脂成形装置、及び、樹脂成形品の製造方法
出願人TOWA株式会社
代理人個人,個人
主分類B29C 33/68 20060101AFI20240701BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】樹脂成形品の成形不良や離型不良の発生を防止することが可能な成形型を提供する。
【解決手段】一方の型と、前記一方の型に対向して配置され、離型フィルムが配置されるキャビティを有する他方の型と、を具備する成形型であって、前記他方の型は、前記キャビティの主面を形成する主面部材と、前記キャビティの側面を形成する側面部材と、を具備し、前記一方の型に対向する前記側面部材の対向面には、複数の第1吸引孔部と、隣接する前記第1吸引孔部同士を連結する第2吸引孔部と、を含み、前記離型フィルムを吸着する離型フィルム吸着孔が形成され、前記対向面において、前記第2吸引孔部が隣接する前記第1吸引孔部同士を連結するために延びる方向に垂直な方向における長さについて、前記第1吸引孔部が、前記第2吸引孔部よりも大きい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
一方の型と、前記一方の型に対向して配置され、離型フィルムが配置されるキャビティを有する他方の型と、を具備する成形型であって、
前記他方の型は、前記キャビティの主面を形成する主面部材と、前記キャビティの側面を形成する側面部材と、を具備し、
前記一方の型に対向する前記側面部材の対向面には、複数の第1吸引孔部と、隣接する前記第1吸引孔部同士を連結する第2吸引孔部と、を含み、前記離型フィルムを吸着する離型フィルム吸着孔が形成され、
前記対向面において、前記第2吸引孔部が隣接する前記第1吸引孔部同士を連結するために延びる方向に垂直な方向における長さについて、前記第1吸引孔部が、前記第2吸引孔部よりも大きい、
成形型。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記第1吸引孔部は、前記第2吸引孔部に対して、前記キャビティ側、又は、前記キャビティと反対側の少なくとも一方に突出するように形成されている、
請求項1に記載の成形型。
【請求項3】
前記離型フィルム吸着孔は、前記キャビティの周囲を連続的に連なって囲むように形成されている、
請求項1又は請求項2に記載の成形型。
【請求項4】
前記側面部材は、
前記離型フィルム吸着孔よりも前記キャビティ側の部分を構成する内側部材と、
前記内側部材と別の部材により構成され、前記離型フィルム吸着孔よりも前記キャビティと反対側の部分を構成する外側部材と、
を具備する、
請求項3に記載の成形型。
【請求項5】
前記第1吸引孔部は、前記外側部材に形成されている、
請求項4に記載の成形型。
【請求項6】
前記側面部材の前記対向面における前記離型フィルム吸着孔よりも前記キャビティ側には、凹状部と、前記凹状部の内側において空気を吸引可能な第3吸引孔部と、が形成されている、
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の成形型。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の成形型を具備する樹脂成形装置。
【請求項8】
請求項7に記載の樹脂成形装置を用いた樹脂成形品の製造方法であって、
前記離型フィルムを前記他方の型に配置するフィルム配置工程と、
前記離型フィルムが配置された前記他方の型を用いて樹脂成形を行う樹脂成形工程と、
を含む、樹脂成形品の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形型、樹脂成形装置、及び、樹脂成形品の製造方法の技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、樹脂成形品を取り出し易くするために離型フィルムが設けられる成形型が開示されている。特許文献1に記載の成形型には、離型フィルムを吸着するための吸着孔及び隙間が形成されている。具体的には、特許文献1に記載の成形型には、キャビティの外側に、離型フィルムを吸着保持可能な吸着孔が形成されている。また特許文献1に記載の成形型には、キャビティの内側(圧縮金型と枠状金型との間)に、離型フィルムを吸着保持可能な隙間が形成されている。前記成形型の吸着孔及び隙間には真空ポンプが接続され、それぞれ独立して吸引を行うことができるように構成されている。
【0003】
このように構成された成形型において、まず吸着孔により離型フィルムが吸着され、離型フィルムが成形型の表面に吸着固定される。その後、前記隙間により離型フィルムが吸着されることで、離型フィルムがキャビティの形状に沿って吸着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-298096号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のようにキャビティの外側の吸着孔で離型フィルムを吸着した後に、キャビティの内側の隙間から離型フィルムを吸着する場合、前記隙間からの吸着によって離型フィルムに大きい応力がかかる場合がある。離型フィルムに大きい応力がかかると、離型フィルムにシワが入ったり、離型フィルムが滑ったりするなど、離型フィルムが適切に保持できず、樹脂成形品の成形不良や離型不良が発生する可能性がある点で、改善の余地があった。
【0006】
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、樹脂成形品の成形不良や離型不良の発生を防止することが可能な成形型、樹脂成形装置、及び、樹脂成形品の製造方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、この課題を解決するため、本発明に係る成形型は、一方の型と、前記一方の型に対向して配置され、離型フィルムが配置されるキャビティを有する他方の型と、を具備する成形型であって、前記他方の型は、前記キャビティの主面を形成する主面部材と、前記キャビティの側面を形成する側面部材と、を具備し、前記一方の型に対向する前記側面部材の対向面には、複数の第1吸引孔部と、隣接する前記第1吸引孔部同士を連結する第2吸引孔部と、を含み、前記離型フィルムを吸着する離型フィルム吸着孔が形成され、前記対向面において、前記第2吸引孔部が隣接する前記第1吸引孔部同士を連結するために延びる方向に垂直な方向における長さについて、前記第1吸引孔部が、前記第2吸引孔部よりも大きいものである。
【0008】
また、本発明に係る樹脂成形装置は、前記成形型を具備するものである。
【0009】
また、本発明に係る樹脂成形品の製造方法は、前記樹脂成形装置を用いた樹脂成形品の製造方法であって、前記離型フィルムを前記他方の型に配置するフィルム配置工程と、前記離型フィルムが配置された前記他方の型を用いて樹脂成形を行う樹脂成形工程と、を含むものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、樹脂成形品の成形不良や離型不良の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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