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公開番号2024091929
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-05
出願番号2024071875,2019521489
出願日2024-04-25,2019-04-03
発明の名称折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルムとその用途
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類C08J 5/18 20060101AFI20240628BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】量産性に優れており、繰り返し折り曲げた後に折りたたみ部分で表示される画像に乱れを生じるおそれがない折りたたみ型ディスプレイと、そのような折りたたみ型ディスプレイを搭載した携帯端末機器を提供することであり、前記のための表面保護フィルム用ポリエステルフィルムや表面保護フィルム用ハードコートフィルムを提供すること。
【解決手段】シート状に切断されたポリエステルフィルムであって、厚みが10~75μmであり、フィルムの極限粘度が0.55~0.65dl/gであり、少なくとも切断端部の1辺において切断面の盛り上がり量が35μm以下である折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム。前記折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルムを用いたハードコートフィルム、折りたたみ型ディスプレイ及び携帯端末機器。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シート状に切断されたポリエステルフィルムであって
、全
光線透過率は85%以上であり、
ポリエステルフィルムの屈曲方向に切断した少なくとも切断端部の1辺において、切断端部の盛り上がり量が35μm以下である折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム。
(ここで、屈曲方向とは、ポリエステルフィルムを折りたたむ際の折りたたみ部と直交する方向をいう。)
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
ヘイズが3%以下であり、
ポリエステルフィルムの屈曲方向に切断した両切断端部の盛り上がり量が35μm以下である請求項1に記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム。
【請求項3】
厚みが10μm以上である、請求項1に記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム。
【請求項4】
極限粘度が0.55dl/g以上である、請求項1に記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム。
【請求項5】
レーザー光を使用してポリエステルフィルムの端部が切断されてなる請求項

に記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム。
【請求項6】
請求項1~

のいずれかに記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルムの少なくとも片面に、厚みが1~50μmのハードコート層を有する折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ハードコートフィルム。
【請求項7】
JIS K5600-5-4:1999に準拠して750g荷重で測定したハードコート層の鉛筆硬度がH以上である請求項

に記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ハードコートフィルム。
【請求項8】
請求項

に記載の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ハードコートフィルムが、ハードコート層を表面に位置させるように表面保護フィルムとして配置された折りたたみ型ディスプレイであって、折りたたんだ際の屈曲半径が5mm以下である折りたたみ型ディスプレイ。
【請求項9】
折りたたみ型ディスプレイの折りたたみ部を介して連続した単一のハードコートフィルムが配されている請求項

に記載の折りたたみ型ディスプレイ。
【請求項10】
請求項

に記載の折りたたみ型ディスプレイを有する携帯端末機器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム、折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ハードコートフィルム、折りたたみ型ディスプレイ、及び携帯端末機器に関し、繰り返し折りたたんでも、表面に位置しているフィルムの変形による画像の乱れの起こり難い折りたたみ型ディスプレイ及び携帯端末機器、及び前記の折りたたみ型ディスプレイの表面保護フィルム用ポリエステルフィルム及びハードコートフィルムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
携帯端末機器の薄膜軽量化が進み、スマートフォンに代表される携帯端末機器が広く普及している。携帯端末機器には様々な機能が求められている反面、利便性もとめられている。そのため普及している携帯端末機器は、簡単な操作は片手ででき、さらに衣服のポケットなどに収納することが前提であるため6インチ程度の小さな画面サイズとする必要がある。
【0003】
一方、7インチ~10インチの画面サイズであるタブレット端末では、映像コンテンツや音楽のみならず、ビジネス用途、描画用途、読書などが想定され、機能性の高さを有している。しかし、片手での操作はできず、携帯性も劣り、利便性に課題を有する。
【0004】
これらを達成するため、複数のディスプレイをつなぎ合わせることでコンパクトにする手法が提案されているが(特許文献1)、ベゼルの部分が残るため、映像が切れたものとなり、視認性の低下が問題となり普及していない。
【0005】
そこで近年、フレキシブルディスプレイ、折りたたみ型ディスプレイを組み込んだ携帯端末が提案されている。この方式であれば、画像が途切れることなく、大画面のディスプレイを搭載した携帯端末機器として利便性よく携帯できる。
【0006】
ここで、従来の折りたたみ構造を有しないディスプレイや携帯端末機器については、そのディスプレイの表面はガラスなど可撓性を有しない素材で保護することができたが、折りたたみ型ディスプレイにおいて、折りたたみ部分を介して一面のディスプレイとする場合には、可撓性があり、かつ、表面を保護できるハードコートフィルムなどを使用する必要がある。しかしながら、折りたたみ型ディスプレイでは、一定の折りたたみ部分に当たる箇所が繰り返し折り曲げられるため、当該箇所のフィルムが経時的に変形し、ディスプレイに表示される画像を歪める等の問題があった。
【0007】
そこで、部分的に膜厚を変える手法も提案されているが(特許文献2参照)、量産性に乏しい問題がある。
【0008】
上記のような表面を保護できるハードコートフィルムには、繰り返しの折り曲げによってクラックや著しい折れ跡が発生しないことが求められる。一定厚みのフィルムを折り曲げた場合、折り曲げた内側面には圧縮応力が、折り曲げた外側面には引張応力がかかる。同じ屈曲半径に折り曲げた場合、フィルム厚みが厚いと内面、外面とも折り曲げによる変形量が大きくなり、圧縮応力、引張応力ともに大きくなるため、繰り返しの耐屈曲性においては不利になりやすい。
【0009】
耐屈曲性に及ぼすこのフィルム厚みの影響は、フィルムの平均的な厚みのみならず、局所的な場所、例えばフィルム切断面の端部においても同様のことが言える。すなわち、切断部の厚みが局所的に盛り上がって厚くなると、繰り返しの折り曲げに対してクラックや変形が発生しやすくなり、ディスプレイに表示される画像を歪める等の問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2010-228391号公報
特開2016-155124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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