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公開番号2024130322
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-30
出願番号2023039986
出願日2023-03-14
発明の名称エストロンを半定量するためのイムノクロマトキット
出願人東洋紡株式会社
代理人
主分類G01N 33/53 20060101AFI20240920BHJP(測定;試験)
要約【課題】 本発明は、養豚の現場において豚の血液や唾液などの生体試料中のエストロン濃度を迅速、簡便、安価に半定量することが可能なイムノクロマト測定キットを提供する。
【解決手段】 本発明は、生体試料中のエストロンを半定量するためのイムノクロマト測定キットであって、前記生体試料を希釈するための検体希釈液、競合試薬、およびイムノクロマトストリップを含み、前記イムノクロマトストリップは、少なくとも試料添加部材、含浸部材、膜担体、吸収部材を含み、前記膜担体は、抗IgG抗体が固定化された複数のテストラインを有することを特徴とする測定キットである。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
生体試料中のエストロンを半定量するためのイムノクロマト測定キットであって、前記生体試料を希釈するための検体希釈液、競合試薬、およびイムノクロマトストリップを含み、
前記イムノクロマトストリップは、少なくとも試料添加部材、含浸部材、膜担体、吸収部材を含み、
前記膜担体は、抗IgG抗体が固定化された複数のテストラインを有することを特徴とする測定キット。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記膜担体は、3以上5以下の複数のテストラインを有することを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
【請求項3】
前記複数のテストラインは、上流側から下流側に向かって固定化された抗IgG抗体量を順に増加または減少させたものであることを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
【請求項4】
前記抗IgG抗体は、抗マウスIgG抗体、抗ウサギIgG抗体、抗モルモットIgG抗体、および抗ヤギIgG抗体からなる群から選ばれる1以上であることを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
【請求項5】
前記競合試薬は、コルチゾールと化合物との複合体を含むことを特徴とする請求項1かに記載の測定キット。
【請求項6】
前記化合物は、ビオチンであることを特徴とする請求項5に記載の測定キット。
【請求項7】
前記含浸部材には、競合試薬に対する抗体および/または高親和物質に標識物質を結合した標識体、および抗コルチゾール抗体が含浸されていることを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
【請求項8】
前記競合試薬に対する抗体は、抗ビオチン抗体であることを特徴とする請求項7に記載の測定キット。
【請求項9】
前記競合試薬に対する高親和物質は、アビジンおよび/またはストレプトアビジンであることを特徴とする請求項7または8に記載の測定キット。
【請求項10】
前記生体試料は、血漿、血清、唾液または尿であることを特徴とする請求項1に記載の測定キット。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生体試料中のエストロンを半定量するためのイムノクロマト測定キットに関する。より詳しくは、生体試料(検体)を希釈するための検体希釈液、競合試薬およびイムノクロマトストリップからなる、生体試料中のエストロンを半定量するための測定キットに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、養豚経営は大型化・企業化が進みつつあり、また、人工授精もかなり普及している。このような現状において、交配または人工授精後、早期に繁殖母豚の妊娠/非妊娠を診断することの重要性が高まっている。豚においても牛や馬と同様に、血液中のホルモン濃度を測定することにより、早期妊娠診断が可能であることは以前から知られている。しかし、これらはほとんど臨床応用されていないのが現状である。その理由の一つとして、豚の場合、検査材料である血液の採取が他の家畜に比べやや困難であることが挙げられる。これに対し、母豚の唾液中や糞中のホルモン濃度を測定することにより、妊娠診断が可能であることが報告されている(非特許文献1、非特許文献2)。
【0003】
しかしながら、これまでのRIAやEIAによるホルモン測定は、操作が煩雑で結果が出るまでに長時間を要し、豚の臨床現場では応用価値が低いものであると思われる。即ち、養豚の現場においては、血液以外の生体材料中のホルモン濃度を簡便に測定する技術が求められている。
【0004】
また、特許文献1、2には、尿中のエストラジオールまたはエストロンをイムノクロマト法を用いて測定する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
J.Vet.Med.Sci.59(9):759-763,1997
Theriogenology,51:829-840,1999
【特許文献】
【0006】
特表平08-500670号公報
特開平10-115614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記問題点を解決するために案出されたもので、血液や唾液などの生体試料中に存在するエストロン濃度を迅速、簡便に測定(半定量)することができる測定キットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を解決するために鋭意検討した結果、以下に示す手段により上記課題を解決できることを見出し、本発明に到達した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の構成からなる。
(1) 生体試料中のエストロンを半定量するためのイムノクロマト測定キットであって、前記生体試料を希釈するための検体希釈液、競合試薬、およびイムノクロマトストリップを含み、
前記イムノクロマトストリップは、少なくとも試料添加部材、含浸部材、膜担体、吸収部材を含み、
前記膜担体は、抗IgG抗体が固定化された複数のテストラインを有することを特徴とする測定キット。
(2) 前記膜担体は、3以上5以下の複数のテストラインを有することを特徴とする、(1)に記載の測定キット。
(3) 前記複数のテストラインは、上流側から下流側に向かって固定化された抗IgG抗体量を順に増加または減少させたものであることを特徴とする、(1)または(2)に記載の測定キット。
(4) 前記抗IgG抗体は、抗マウスIgG抗体、抗ウサギIgG抗体、抗モルモットIgG抗体、および抗ヤギIgG抗体からなる群から選ばれる1以上であることを特徴とする、(1)~(3)のいずれかに記載の測定キット。
(5) 前記競合試薬は、コルチゾールと化合物との複合体を含むことを特徴とする、(1)~(4)のいずれかに記載の測定キット。
(6) 前記化合物は、ビオチンであることを特徴とする、(5)に記載の測定キット。
(7) 前記含浸部材には、競合試薬に対する抗体および/または高親和物質に標識物質を結合した標識体、および抗コルチゾール抗体が含浸されていることを特徴とする、(1)~(6)のいずれかに記載の測定キット。
(8) 前記競合試薬に対する抗体は、抗ビオチン抗体であることを特徴とする、(7)に記載の測定キット。
(9) 前記競合試薬に対する高親和物質は、アビジンおよび/またはストレプトアビジンであることを特徴とする、(7)または(8)に記載の測定キット。
(10) 前記生体試料は、血漿、血清、唾液または尿であることを特徴とする、(1)~(9)のいずれかに記載の測定キット。
(11) 豚の妊娠状態を判定するために用いられることを特徴とする、(1)~(10)のいずれかに記載の測定キット。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、養豚の現場において豚の生体試料中のエストロン濃度を迅速、簡便、安価に測定(半定量)することが可能なエストロン半定量用のイムノクロマト測定キットが提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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