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公開番号2024090129
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205814
出願日2022-12-22
発明の名称探傷装置及び探傷方法
出願人マークテック株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 21/91 20060101AFI20240627BHJP(測定;試験)
要約【課題】従来よりも正確に欠陥指示模様を抽出することができる探傷装置及び探傷方法を提供すること。
【解決手段】実施形態の探傷装置は、浸透探傷試験の被試験体を撮像した画像の第1の色成分と、前記被試験体を撮像した前記画像の前記第1の色成分よりも前記浸透探傷試験に用いる浸透液の色に含まれる量が少ない第2の色成分との差の絶対値を画素ごとにとった画像、画素ごとに前記第1の色成分を前記第2の色成分で減算した画像、及び画素ごとに前記第2の色成分を前記第1の色成分で除算した画像の少なくともいずれかの、前記第1の色成分と前記第2の色成分を合成した合成画像を生成する合成部を備える。
【選択図】図3

特許請求の範囲【請求項1】
浸透探傷試験の被試験体を撮像した画像の第1の色成分と、前記被試験体を撮像した前記画像の、前記第1の色成分よりも前記浸透探傷試験に用いる浸透液の色に含まれる量が少ない第2の色成分との差の絶対値を画素ごとにとった画像、画素ごとに前記第1の色成分を前記第2の色成分で減算した画像、及び画素ごとに前記第2の色成分を前記第1の色成分で除算した画像の少なくともいずれかの、前記第1の色成分と前記第2の色成分を合成した合成画像を生成する合成部を備える探傷装置。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記被試験体を撮像した前記画像は、前記被試験体に対する現像剤の塗布後に撮像した画像である、請求項1に記載の探傷装置。
【請求項3】
前記合成画像を二値化する二値化部をさらに備える、請求項1に記載の探傷装置。
【請求項4】
前記第1の色成分は、前記被試験体を撮像した前記画像に用いられる複数の色成分の中で最も前記浸透液に含まれる量が多い色成分であり、
前記第2の色成分は、前記複数の色成分の中で最も前記浸透液に含まれる量が少ない色成分である、請求項1に記載の探傷装置。
【請求項5】
浸透探傷試験の被試験体を撮像した画像の第1の色成分と、前記被試験体を撮像した前記画像の、前記第1の色成分よりも前記浸透探傷試験に用いる浸透液の色に含まれる量が少ない第2の色成分との差の絶対値を画素ごとにとった画像、画素ごとに前記第1の色成分を前記第2の色成分で減算した画像、及び画素ごとに前記第2の色成分を前記第1の色成分で除算した画像の少なくともいずれかの、前記第1の色成分と前記第2の色成分を合成した合成画像を生成する、探傷方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、浸透探傷試験において欠陥を検出するための探傷装置及び探傷方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
浸透探傷試験と呼ばれる検査方法が知られている。浸透探傷試験は、非破壊検査方法の一種である。浸透探傷試験は、JIS(Japanese Industrial Standards) Z 2343-1~6などに規格化されている。浸透探傷試験の基本的な手順の一例を以下1)~5)に示す。
1)浸透性の強い浸透液を被検査物表面に付着させる。これにより浸透液を被検査物表面の開口欠陥部に浸透させる。浸透液は、例えば、赤色染料を溶解させた染色浸透液又は蛍光浸透液である。
2)開口欠陥部内に浸透せずに被検査物表面に残留している余剰浸透液を除去する。
3)被検査物表面に炭酸マグネシウム粉末又は炭酸カルシウム粉末などの無機質白色粉末(当業者間では「現像剤」と呼ばれている。)の薄層を形成する。
4)現像剤層によって開口欠陥部内に浸透している浸透液を現像剤層表面に吸い出させること(以下「現像処理」という。)によって欠陥指示模様を現出させる。
5)被検査物を観察して開口欠陥部の存在及び位置を検出する。染色浸透液の場合は自然光又は白色光の下、肉眼又はデジタルカメラ等で撮影した画像により観察する。また、蛍光浸透液の場合はブラックライト等の照射の下、デジタルカメラ等で撮影した画像により観察する。
【0003】
蛍光浸透液を用いる場合には、無現像法を用いることもできる。無現像法では、開口欠陥部に浸透させて余剰浸透液を除去した後、現像処理を行わずに直接被検査物表面にブラックライト等を照射してデジタルカメラ等で撮影した画像を観察することで開口欠陥部の存在・位置を検出する。
【0004】
浸透探傷試験の上記手順で述べた、現像剤を使用した染色浸透探傷法及び暗室でブラックライトによる紫外線照射下で行われる蛍光浸透探傷試験では、浸透液による欠陥指示模様と背景のコントラストが高く画像処理により比較的欠陥を抽出しやすい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005-351910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
染色浸透探傷試験では、蛍光浸透探傷試験よりも欠陥指示模様が抽出しにくいことなどから、欠陥指示模様の抽出をより正確に行いたいという需要がある。また、比較的欠陥指示模様を抽出しやすい蛍光浸透探傷試験でも欠陥指示模様の抽出をより正確に行いたいという需要がある。
【0007】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、従来よりも正確に欠陥指示模様を抽出することができる探傷装置及び探傷方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
実施形態の探傷装置は、浸透探傷試験の被試験体を撮像した画像の第1の色成分と、前記被試験体を撮像した前記画像の前記第1の色成分よりも前記浸透探傷試験に用いる浸透液の色に含まれる量が少ない第2の色成分との差の絶対値を画素ごとにとった画像、画素ごとに前記第1の色成分を前記第2の色成分で減算した画像、及び画素ごとに前記第2の色成分を前記第1の色成分で除算した画像の少なくともいずれかの、前記第1の色成分と前記第2の色成分を合成した合成画像を生成する合成部を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、従来よりも正確に欠陥指示模様を抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る浸透探傷装置の要部構成の一例を示すブロック図。
図1中のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
図1中のプロセッサーによる処理の一例を示すフローチャート。
現像剤塗布後約15秒経過後に試験片を撮影した画像。
図4の画像をモノクロ画像に変換した後、明暗を反転し、その後閾値140で二値化した画像。
現像剤塗布直後に試験片を撮影した画像。
図4の画像と図6の画像について差の絶対値をとった画像。
図7の画像をモノクロ化し、閾値30で二値化した画像。
現像剤塗布直後、15秒後及び30秒後に試験片を撮影した画像の赤色チャンネル、緑色チャンネル及び当該2つのチャンネルの差の絶対値をとった画像のそれぞれを表にして示した図。
現像剤塗布直後に試験片を撮影した画像の赤色チャンネルと緑色チャンネルの差の絶対値をとった画像。
現像剤塗布15秒後に試験片を撮影した画像の赤色チャンネルと緑色チャンネルの差の絶対値をとった画像。
図10の画像と図11の画像の差の絶対値をとった画像。
図11の画像を閾値25で二値化した画像。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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