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公開番号2024088110
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2022203120
出願日2022-12-20
発明の名称無線通信装置および無線通信方法
出願人日本無線株式会社
代理人個人
主分類H04L 27/00 20060101AFI20240625BHJP(電気通信技術)
要約【課題】温度変化による無線通信の影響を軽減することが可能な無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
【解決手段】適応変調制御部219は、送信系温度測定部218から入力される送信系温度情報と、受信系温度測定部から入力される受信系温度情報と、推定C/N算出部から入力される推定C/N(伝搬路環境情報)と、RSSI検出部から入力されるRSSI値と、に応じてデジタル信号処理型変調器213で用いる変調多値数を設定する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
適応変調方式を用いて無線通信を行なう無線通信装置であって、
受信した無線信号から伝搬路環境の品質を測定する品質測定手段と、
前記無線信号を送信する送信系の温度を測定する第1の温度測定手段と、
前記無線信号を受信する受信系の温度を測定する第2の温度測定手段と、
前記品質測定手段により測定された伝搬路環境の品質と、前記第1の温度測定手段および前記第2の温度測定手段により測定された温度とに基づいて、前記無線信号として送信されるデータの変調に用いられる変調多値数を設定する適応変調制御手段と、
を備えることを特徴とする無線通信装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記適応変調制御手段は、前記変調多値数の設定に用いる前記第1の温度測定手段および前記第2の温度測定手段の測定温度として、測定された温度の高低と、前記測定された温度の単位時間あたりの変化量と、の少なくとも1つを用いる、ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
【請求項3】
前記適応変調制御手段は、前記伝搬路環境の品質と、前記第1の温度測定手段および前記第2の温度測定手段により測定された温度とのいずれかが最良な状態よりも悪化しているときには、その悪化しているレベルが大きいほど前記変調多値数を小さい値に設定する、ことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
【請求項4】
適応変調方式を用いて無線通信を行なう無線通信方法であって、
受信した無線信号から伝搬路環境の品質を測定し、
前記無線信号を送信する送信系の温度と、前記無線信号を受信する受信系の温度とを測定し、
測定された伝搬路環境の品質と、測定された前記送信系および前記受信系の第1の温度とに基づいて、前記無線信号として送信されるデータの変調に用いられる変調多値数を設定する、
ことを特徴とする無線通信方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、適応変調方式を用いて無線通信を行なう無線通信装置および無線通信方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
データを変調した無線信号を複数の無線通信装置間で送受信する無線通信方式の1つとして、伝搬路環境の品質に応じてデータの変調に用いる変調多値数を変更する適応変調(ACM:Adaptive Modulation and Coding)方式が知られている(例えば、特許文献1参照)。適応変調方式では、伝搬路環境の品質が高いときには変調多値数を大きくしてデータの伝送量を大きくし、伝搬路環境の品質が低下したときには変調多値数を小さくしてデータの伝送量を下げることにより、通信の安定化を図る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4506979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
無線通信装置では、送信系および受信系の温度変化によって無線通信に影響が生じることが知られている。例えば、無線信号にマイクロ波やミリ波のような高い周波数を用いる場合、周波数変換のためのローカル信号が温度変動によって不安定になり、ローカル信号が瞬間的に周波数ジャンプを起こしてエラーが発生することがある。また、無線信号を増幅するパワーアンプの温度が高くなると、無線信号の線形ひずみが大きくなることがある。
【0005】
そこで本発明は、温度変化による無線通信の影響を軽減することが可能な無線通信装置および無線通信方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、適応変調方式を用いて無線通信を行なう無線通信装置であって、受信した無線信号から伝搬路環境の品質を測定する品質測定手段と、前記無線信号を送信する送信系の温度を測定する第1の温度測定手段と、前記無線信号を受信する受信系の温度を測定する第2の温度測定手段と、前記品質測定手段により測定された伝搬路環境の品質と、前記第1の温度測定手段および前記第2の温度測定手段により測定された温度とに基づいて、前記無線信号として送信されるデータの変調に用いられる変調多値数を設定する適応変調制御手段と、を備えることを特徴とする無線通信装置である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の無線通信装置において、前記適応変調制御手段は、前記変調多値数の設定に用いる前記第1の温度測定手段および前記第2の温度測定手段の測定温度として、測定された温度の高低と、前記測定された温度の単位時間あたりの変化量と、の少なくとも1つを用いる、ことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の無線通信装置において、前記適応変調制御手段は、前記伝搬路環境の品質と、前記第1の温度測定手段および前記第2の温度測定手段により測定された温度とのいずれかが最良な状態よりも悪化しているときには、その悪化しているレベルが大きいほど前記変調多値数を小さい値に設定する、ことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、適応変調方式を用いて無線通信を行なう無線通信方法であって、受信した無線信号から伝搬路環境の品質を測定し、前記無線信号を送信する送信系の温度と、前記無線信号を受信する受信系の温度とを測定し、測定された伝搬路環境の品質と、測定された前記送信系および前記受信系の第1の温度とに基づいて、前記無線信号として送信されるデータの変調に用いられる変調多値数を設定する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1および4に記載の発明によれば、伝搬路環境の品質だけでなく、送信系および受信系の測定温度をも考慮して変調多値数を設定するので、温度変化による無線通信の影響を軽減することができ、伝搬路環境や温度などの変化によって変動する通信状態をより安定化させることが可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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