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公開番号2024086401
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-27
出願番号2022201509
出願日2022-12-16
発明の名称コンクリートブロックの製造方法
出願人株式会社総合開発,株式会社ヤマウ
代理人弁理士法人山内特許事務所
主分類B28B 7/10 20060101AFI20240620BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】吊下げ搬送が容易に行うことができるコンクリートブロックの製造方法を提供する。
【解決手段】インサート固定工程で、開放面を上に向けて設置した型枠4の底板にインサート固定治具3を取付け、インサート固定治具3にインサート1の上部を上向きにして下部を挿入する。型板5には、型枠4の底板に取付けられた状態のインサート1に対応する個所に貫通孔51が設けられている。型枠4内においてインサート1が上向きに取付けられているので、コンクリートブロックCBの製造が完了した状態でもインサート1が上向きでブロック本体b1に埋め込まれている。このため、ワイヤロープ7をコンクリートブロックCBの側面に巻き掛けなくても、吊下げることができ、吊下げ搬送の作業能率が高くなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
底板と周囲の側板で囲まれ上面が開放されている型枠にインサートを取付けるインサート固定工程、
前記型枠にブロック原材料を投入する原材料投入工程、
型板を用いて加圧しブロック原材料を成型する成型工程、
前記型板を前記型枠から離脱させる型板離脱工程、
前記型枠をパレットに載せ反転させる反転工程、
前記型枠から前記パレットを下降させて成型済みコンクリート製品を抜き取る脱型工程、を順に実行する製法であって、
前記インサート固定工程では、開放面を上に向けて設置した型枠の底板にインサート固定治具を取付け、該インサート固定治具にインサートを上向きにして該インサートの下部を挿入する
ことを特徴とするコンクリートブロックの製造方法。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記型板には、前記型枠の前記底板に取付けられた状態のインサートに対応する個所に貫通孔が設けられている
ことを特徴とする請求項1記載のコンクリートブロックの製造方法。
【請求項3】
前記ブロック原材料が、生コンクリートであり、
前記コンクリートブロックが、ブロック本体と、該ブロック本体の両側に脚が形成された門型ブロックである
ことを特徴とする請求項1または2記載のコンクリートブロックの製造方法。
【請求項4】
前記ブロック原材料が、生コンクリートを用いる基層材料と、ブロック表面用の表層材料とからなり、
前記コンクリートブロックが、前記基層材料を用いて成型したブロック本体と、該ブロック本体の上面に前記表層材料からなる表層を積層した表層付きブロックである
ことを特徴とする請求項1または2記載のコンクリートブロックの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートブロックの製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、吊下げ搬送が容易に行えるコンクリートブロックの製造方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートブロックの製法として、特許文献1の従来技術がある。
この従来技術の製法は、コンクリートブロック成形用の凹所が形成され上面が開口している型枠を用い、i:型枠を上向きにして、凹所に生コンクリートを投入するコンクリート投入工程、ii:型枠に投入された生コンクリートの上面に型板を用いて加圧し成型する成型工程、iii:型板を除去した後で、型枠の上面に保護板を固定し、保護板を固定した形態のままで型枠を上下反転させる反転工程、iv:型枠の下方に受台を配置して、受台に未硬化コンクリート品を保護板を敷いた状態で転載し、受台を下降させて未硬化コンクリート品を型枠から下向きに抜き取る脱型工程、v:保護板上の未硬化コンクリート品を移動させたうえで養生硬化させる養生硬化工程からなる各工程を順に実行するものである。
【0003】
上記製法で得られるコンクリートブロックには、輸送や施工現場で吊下げ移動するためには吊具が用いられる。吊具は、コンクリートブロックに埋め込まれるインサートと、インサートに挿脱自在に取付けられる吊環とからなる。インサートに吊環を挿入して係合すれば、吊環にワイヤロープ等を通して移動式クレーン等で吊下げてコンクリートブロックを搬送できる。
【0004】
インサートは、コンクリートブロックに埋め込まれるものであるため上記の製造工程の最初に型枠に取付けられる。具体的には、コンクリート投入工程iにおいて、型枠は上面が開放しており、型枠内の凹所は底板と周囲の側板とで囲まれた状態で使用される。型枠に投入した生コンクリートが硬化すると、コンクリートブロックが得られるが、型枠の底板の上面に対応する面はコンクリートブロックの裏面となる。そして、型枠に予め固定されているピン等の金具にインサートを下向きにして吊環挿入用の空洞を挿入し、インサートの先端を型枠の内壁面に向けて取付ける。そして、生コンクリートを型枠内に投入すると、インサートの周囲に生コンクリートが充満する。
その後、型押し工程ii、反転工程iii、脱型工程iv、および養生硬化工程vを実行すると、インサート付きのコンクリートブロックが得られる。
【0005】
しかるに、上記従来技術の手順により、門型コンクリートブロックを製造した場合は、インサートは型枠の底板に立設されたピン等に下向きに挿入していたので、インサートの先端がブロック本体の裏面で下方に向いた状態で取付けられている。
そうすると、コンクリートブロックを吊下げ移動する際は、図12に示すようにワイヤロープ7等をコンクリートブロックCBの上から側面に掛け回し、さらにブロック本体b1の裏面に導き、インサート1に取付けられた吊環2に通す作業が必要となる。
したがって、吊下げ移動に、ワイヤロープ7を側面に掛けてから裏面に回す手間が余分にかかり、施工現場での能率を低下させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2008-74033号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記事情に鑑み、吊下げ搬送が容易に行うことができるコンクリートブロックの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明のコンクリートブロックの製造方法は、底板と周囲の側板で囲まれ上面が開放されている型枠にインサートを取付けるインサート固定工程、前記型枠にブロック原材料を投入する原材料投入工程、型板を用いて加圧しブロック原材料を成型する成型工程、前記型板を前記型枠から離脱させる型板離脱工程、前記型枠をパレットに載せ反転させる反転工程、前記型枠から前記パレットを下降させて成型済みコンクリート製品を抜き取る脱型工程、を順に実行する製法であって、前記インサート固定工程では、開放面を上に向けて設置した型枠の底板にインサート固定治具を取付け、該インサート固定治具にインサートを上向きにして該インサートの下部を挿入することを特徴とする。
第2発明のコンクリートブロックの製造方法は、第1発明において、前記型板には、前記型枠の前記底板に取付けられた状態のインサートに対応する個所に貫通孔が設けられていることを特徴とする。
第3発明のコンクリートブロックの製造方法は、第1または第2発明において、前記ブロック原材料が、生コンクリートであり、前記コンクリートブロックが、ブロック本体と、該ブロック本体の両側に脚が形成された門型ブロックであることを特徴とする。
第4発明のコンクリートブロックの製造方法は、第1または第2発明において、前記ブロック原材料が、生コンクリートを用いる基層材料と、ブロック表面用の表層材料とからなり、前記コンクリートブロックが、前記基層材料を用いて成型したブロック本体と、該ブロック本体の上面に前記表層材料からなる表層を積層した表層付きブロックであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第1発明によれば、型枠内においてインサートが上向きに取付けられるので、門型コンクリートブロックの製造が完了した状態でもインサートが上向きでブロック本体に埋め込まれている。このため、ワイヤロープ等をコンクリートブロックの側面に巻き掛けなくても、吊下げることができ、吊下げ搬送の作業能率が高くなる。
第2発明によれば、成型工程において、型板の貫通孔から余分なブロック原材料が流出するので、ブロック原材料に囲まれたインサートに余分な力が作用せず、インサートを定位置に保つことができる。
第3発明によれば、門型コンクリートブロックであっても、ワイヤロープ等をコンクリートブロックの側面に巻き掛けなくても吊下げることができ、作業能率が高くなる。
第4発明によれば、ブロック本体と該ブロック本体の上面に積層した表層からなる表層付きブロックであっても、型枠内においてインサートが上向きに取付けられているので、コンクリートブロックの製造が完了した状態でもインサートが上向きでブロック本体に埋め込まれている。このため、ワイヤロープ等をコンクリートブロックの側面に巻き掛けなくても、吊下げることができ、吊下げ搬送の作業能率が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(A)図は本発明の第1実施形態に係る製造方法により得られた第1形態に係るコンクリートブロックCBの断面図、(B)図はその斜視図である。
(I)図はインサート固定工程の説明図、(II)図は原材料投入工程の説明図である。
(III)図は成型工程の説明図、(IV)図は型板離脱工程の説明図である。
(V)図は反転工程の説明図、(VI)図は脱型工程の説明図である。
本発明の第1実施形態に係る製造方法により得られた第2形態の門型コンクリートブロックCBの断面図である。
(A)図は本発明の第2実施形態に係る製造方法により得られた第3形態に係るコンクリートブロックCBの断面図、(B)図はその斜視図である。
(I)図はインサート固定工程の説明図、(II)図は原材料投入工程の説明図である。
(III)図は成型工程の説明図、(IV)図は型板離脱工程の説明図である。
(V)図は反転工程の説明図、(VI)図は脱型工程の説明図である。
(A)図はインサート1と吊環2の断面図、(B)図は(A)図に対し直角方向からみた断面図である。
(a)はインサート1の平面図、(b)は側面図、(c)はインサート固定治具3の側面図である。
従来の製造方法で得た門型コンクリートブロックCBの問題点の説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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