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公開番号2024043649
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-02
出願番号2022148751
出願日2022-09-20
発明の名称土木用添加剤供給装置
出願人花王株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B28C 7/12 20060101AFI20240326BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】気温によらず土木用添加剤の設定量を供給することができる土木用添加剤供給装置を提供する。
【解決手段】土木用添加剤供給装置10は、送液制御部17を備える。送液制御部17は、土木用添加剤Aの粘度関連情報を取得し、その取得した粘度関連情報に対応する粘度の土木用添加剤Aの設定量を送液するのに必要な送液実行部14による土木用添加剤Aの送液時間を計算し、送液実行部14に土木用添加剤Aの送液を開始させ、土木用添加剤Aの送液を開始してから計算した送液時間が経過したとき、送液実行部14による土木用添加剤Aの送液を停止させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
土木用添加剤を貯留するコンテナと、
前記コンテナから延びる添加剤供給管と、
前記コンテナの前記土木用添加剤を前記添加剤供給管を介して送液する送液実行部と、
前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を制御する送液制御部と、
前記土木用添加剤の粘度関連情報を検知する粘度関連情報検知部と、
を備えた土木用添加剤供給装置であって、
前記送液制御部は、
前記粘度関連情報検知部から前記土木用添加剤の粘度関連情報を取得する粘度関連情報取得手段と、
前記取得した粘度関連情報に対応する粘度の前記土木用添加剤の設定量を前記送液実行部により送液するのに必要な送液時間を計算する送液時間計算手段と、
前記送液実行部に前記土木用添加剤の送液を開始させる送液開始手段と、
前記土木用添加剤の送液を開始してから前記計算した送液時間が経過したとき、前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を停止させる送液停止手段と、
を有する土木用添加剤供給装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載された土木用添加剤供給装置において、
前記土木用添加剤の前記粘度関連情報が、前記土木用添加剤の温度情報である土木用添加剤供給装置。
【請求項3】
請求項1に記載された土木用添加剤供給装置において、
前記送液実行部は、前記添加剤供給管に介設されており、
前記粘度関連情報検知部は、前記添加剤供給管の前記送液実行部よりも上流側の部分における前記土木用添加剤の前記粘度関連情報を検知する土木用添加剤供給装置。
【請求項4】
請求項1に記載された土木用添加剤供給装置において、
前記送液制御部は、供給する前記土木用添加剤の設定量の入力を促す供給量入力要求手段を更に有する土木用添加剤供給装置。
【請求項5】
請求項1に記載された土木用添加剤供給装置において、
前記送液実行部により送液される前記土木用添加剤の流量情報を検知する流量情報検知部を更に備え、
前記送液制御部は、
前記流量情報検知部から前記土木用添加剤の流量情報を取得する流量情報取得手段と、
前記取得した流量情報を用いて、前記土木用添加剤の送液を開始してからの総流量を計算する総流量計算手段と、
前記計算した土木用添加剤の総流量が、前記土木用添加剤の送液を開始してから前記計算した送液時間が経過する前に、前記土木用添加剤の設定量に達しているとき、前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を停止させる送液時間短縮調整手段と、
を更に有する土木用添加剤供給装置。
【請求項6】
請求項1に記載された土木用添加剤供給装置において、
前記送液実行部により送液される前記土木用添加剤の流量情報を検知する流量情報検知部を更に備え、
前記送液制御部は、
前記流量情報検知部から前記土木用添加剤の流量情報を取得する流量情報取得手段と、
前記取得した流量情報を用いて、前記土木用添加剤の送液を開始してからの総流量を計算する総流量計算手段と、
前記計算した土木用添加剤の総流量が、前記土木用添加剤の送液を開始してから前記計算した送液時間が経過したとき、前記土木用添加剤の設定量に達していない場合、前記送液停止手段による前記土木用添加剤の送液停止を中止するとともに、前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を継続させ、その後、前記計算した土木用添加剤の総流量が前記土木用添加剤の設定量に達したとき、前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を停止させる送液時間延長調整手段と、
を更に有する土木用添加剤供給装置。
【請求項7】
請求項5又は6に記載された土木用添加剤供給装置において、
前記送液実行部は、前記添加剤供給管に介設されており、
前記流量情報検知部は、前記添加剤供給管の前記送液実行部よりも下流側の部分に設けられている土木用添加剤供給装置。
【請求項8】
請求項1に記載された土木用添加剤供給装置において、
前記添加剤供給管から前記土木用添加剤を気相に排出して供給するように構成されているとともに、前記添加剤供給管の先端部に逆止弁が設けられた土木用添加剤供給装置。
【請求項9】
コンテナに貯留された土木用添加剤を送液実行部により前記コンテナから延びる添加剤供給管を介して送液する土木用添加剤供給方法であって、
前記土木用添加剤の粘度関連情報を取得し、前記取得した粘度関連情報に対応する粘度の前記土木用添加剤の設定量を送液するのに必要な前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液時間を計算し、前記送液実行部に前記土木用添加剤の送液を開始させ、前記土木用添加剤の送液を開始してから前記計算した送液時間が経過したとき、前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を停止させる土木用添加剤供給方法。
【請求項10】
土木用添加剤を貯留するコンテナと、
前記コンテナから延びる添加剤供給管と、
前記コンテナの前記土木用添加剤を前記添加剤供給管を介して送液する送液実行部と、
前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を制御するコンピュータで構成された送液制御部と、
前記土木用添加剤の粘度関連情報を検知する粘度関連情報検知部と、
を備えた土木用添加剤供給装置で用いられるコンピュータプログラムであって、
前記送液制御部を構成するコンピュータに、
前記粘度関連情報検知部から前記土木用添加剤の前記粘度関連情報を取得する手順と、
前記取得した粘度関連情報に対応する粘度の前記土木用添加剤の設定量を送液するのに必要な前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液時間を計算する手順と、
前記送液実行部に前記土木用添加剤の送液を開始させる手順と、
前記土木用添加剤の送液を開始してから前記計算した送液時間が経過したとき、前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を停止させる手順と、
を実行させるコンピュータプログラム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、土木用添加剤供給装置及び土木用添加剤供給方法、並びにそれに用いるコンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
土木分野において、セメントミルクに分散剤等の土木用添加剤を加えることが知られている。例えば、特許文献1には、水及び分散剤を混合した分散剤溶液をセメントと混練してセメントミルクを作製することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-114065号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
土木用添加剤の添加供給は、通常、屋外で行われる。また、土木用添加剤の粘度は、気温の高い夏場は低くなる一方、気温の低い冬場は高くなる。そのため、土木用添加剤の供給量は、供給時間を一定として管理した場合、夏場の方が冬場よりも多くなる。
【0005】
本発明の課題は、気温によらず土木用添加剤の設定量を供給することができる土木用添加剤供給装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、土木用添加剤を貯留するコンテナと、前記コンテナから延びる添加剤供給管と、前記コンテナの前記土木用添加剤を前記添加剤供給管を介して送液する送液実行部と、前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を制御する送液制御部と、前記土木用添加剤の粘度関連情報を検知する粘度関連情報検知部とを備えた土木用添加剤供給装置であって、前記送液制御部は、前記粘度関連情報検知部から前記土木用添加剤の粘度関連情報を取得する粘度関連情報取得手段と、前記取得した粘度関連情報に対応する粘度の前記土木用添加剤の設定量を前記送液実行部により送液するのに必要な送液時間を計算する送液時間計算手段と、前記送液実行部に前記土木用添加剤の送液を開始させる送液開始手段と、前記土木用添加剤の送液を開始してから前記計算した送液時間が経過したとき、前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を停止させる送液停止手段とを有する。
【0007】
本発明は、コンテナに貯留された土木用添加剤を送液実行部により前記コンテナから延びる添加剤供給管を介して送液する土木用添加剤供給方法であって、前記土木用添加剤の粘度関連情報を取得し、前記取得した粘度関連情報に対応する粘度の前記土木用添加剤の設定量を送液するのに必要な前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液時間を計算し、前記送液実行部に前記土木用添加剤の送液を開始させ、前記土木用添加剤の送液を開始してから前記計算した送液時間が経過したとき、前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を停止させるものである。
【0008】
本発明は、土木用添加剤を貯留するコンテナと、前記コンテナから延びる添加剤供給管と、前記コンテナの前記土木用添加剤を前記添加剤供給管を介して送液する送液実行部と、前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を制御するコンピュータで構成された送液制御部と、前記土木用添加剤の粘度関連情報を検知する粘度関連情報検知部とを備えた土木用添加剤供給装置で用いられるコンピュータプログラムであって、前記送液制御部を構成するコンピュータに、前記粘度関連情報検知部から前記土木用添加剤の前記粘度関連情報を取得する手順と、前記取得した粘度関連情報に対応する粘度の前記土木用添加剤の設定量を送液するのに必要な前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液時間を計算する手順と、前記送液実行部に前記土木用添加剤の送液を開始させる手順と、前記土木用添加剤の送液を開始してから前記計算した送液時間が経過したとき、前記送液実行部による前記土木用添加剤の送液を停止させる手順とを実行させるものである。
【0009】
本発明は、本発明のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、土木用添加剤の粘度関連情報を取得し、その粘度関連情報に対応する粘度の土木用添加剤の設定量を送液するのに必要な送液時間を計算するので、土木用添加剤の粘度が送液時間に反映されるため、気温によらず土木用添加剤の設定量を供給することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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