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公開番号2024064965
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2023082480
出願日2023-05-18
発明の名称繊維強化セメント板の製造方法
出願人株式会社ノザワ
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類B28B 1/52 20060101AFI20240507BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】 繊維強化セメント板の表面に良好な意匠性および良好な質感が得られるように、表面にエンボス模様に由来する平面状の模様を形成することができる製造方法を提供する。
【解決手段】 セメントと無機質材料と補強繊維とを含む原料を混合して繊維強化セメント板を形成し、繊維強化セメント板が未硬化の状態で表面にエンボス模様を付与した後、エンボス模様の凹部の最深部以下まで研削して表面を平面状に仕上げる。
【選択図】 図2
特許請求の範囲【請求項1】
セメントと無機質材料と補強繊維とを含む原料を混合して繊維強化セメント板を形成し、前記繊維強化セメント板が未硬化の状態で表面にエンボス模様を付与した後、前記エンボス模様の凹部の最深部以下まで研削して表面を平面状に仕上げる、繊維強化セメント板の製造方法。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記繊維強化セメント板の製造は、抄造、押し出し成形のいずれかである、請求項1に記載の繊維強化セメント板の製造方法。
【請求項3】
前記繊維強化セメント板の製造は、流し込み成形であり、前記エンボス模様の付与を、前記流し込み成形に用いる型枠で行う、請求項1に記載の繊維強化セメント板の製造方法。
【請求項4】
前記抄造において、前記エンボス模様の付与を、メーキングロールに取り付けたエンボス型で抄造後のメーキングロール積層時に行う、請求項2に記載の繊維強化セメント板の製造方法。
【請求項5】
前記押し出し成形において、前記エンボス模様の付与を、前記押し出し成形時に行う、請求項2に記載の繊維強化セメント板の製造方法。
【請求項6】
前記繊維強化セメント板を形成後、前記エンボス模様の付与を、前記繊維強化セメント板の表面にエンボス型板を用いてプレスすることによる型付け、またはエンボスローラーもしくはエンボスベルトを用いて押圧することによる型付けで付与する、請求項2に記載の繊維強化セメント板の製造方法。
【請求項7】
前記エンボス模様の付与を、前記繊維強化セメント板とエンボス型板とを交互に複数積層し、複数積層した前記繊維強化セメント板と前記エンボス型板との全体をプレスすることで付与する、請求項2に記載の繊維強化セメント板の製造方法。
【請求項8】
前記プレスによる前記エンボス模様の付与を、プレス圧が50乃至200kg/cm

で行う、請求項6または7に記載の繊維強化セメント板の製造方法。
【請求項9】
前記繊維強化セメント板の原料に顔料が含まれている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の繊維強化セメント板の製造方法。
【請求項10】
前記抄造において、前記原料のスラリーに顔料が含まれている、請求項2に記載の繊維強化セメント板の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本出願は、セメント系ボードなどの繊維強化セメント板の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、スレート板などの繊維強化セメント板の付加価値を高めるために、表面に塗装したり化粧シートを貼り付けて表面化粧をする場合がある。繊維強化セメント板の表面化粧においては、表面にポリエステル樹脂やジアクリルフタレート(DPA)樹脂を加工したり、アクリルウレタン塗料等の塗料を塗装したりする場合がある。また、繊維強化セメント板の表面に、突き板シート、オレフィンシート、ウレタンコート紙等の化粧シートをエチレン酢酸ビニル系等の接着剤で貼り付けたりする場合もある。しかし、繊維強化セメント板は、単体では不燃性能を保有しているものの、表面に塗装を行ったり化粧シートを貼り付けたりした場合には、不燃性能を損なうおそれがある。
【0003】
また、繊維セメント板等の無機質素材の建築材料においては、セメントの素材感を生かした仕上げも好まれる傾向にあり、表面に塗装を行わない仕上げも行われている。この場合、繊維セメント板等の表面に直接凹凸のエンボス模様を形成して、表面に凹凸の質感を出すことも行われている。しかし、エンボス模様を施した板材のエンボス模様はそれほど深くなく、素地のままで用いる場合には表面色が濃淡のほとんどないグレーであることから、エンボス模様による良好な意匠性および良好な質感を得ることは難しい。
【0004】
なお、この種の先行文献として、セメントと繊維材とを主材とする未硬化の基材層の上に化粧粒子入りの着色セメント層を形成し、プレス成形後に表面を研削するものがある(例えば、特許文献1参照)。この文献では、表面を研削することで、着色セメント層内に埋没していた化粧粒子の一部を露出させている。
【0005】
また、他の先行文献として、セメントと繊維材とを主材とする未硬化の基材層の上に着色セメント層を形成し、プレス成形で表面に凹凸模様を形成した後、凸部を研磨するものがある(例えば、特許文献2参照)。この文献では、凸部を研磨することで、着色セメント層を露出させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-034634号公報
特開平10-034635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上記特許文献1の場合、研削によって露出させる化粧粒子の量にばらつきが生じ、良好な意匠性および良好な質感を得ることが難しい場合がある。しかも、化粧粒子を用いることから、工程が複雑となり多くのコストが必要となる。
【0008】
また、上記特許文献2の場合、研磨して凸部に露出させた着色セメント層の色合いが一様となり、良好な意匠性および良好な質感を得ることが難しい場合がある。
【0009】
そこで、本出願は、繊維強化セメント板の表面に良好な意匠性および良好な質感が得られるように、表面にエンボス模様に由来する平面状の模様を形成することができる製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本出願の一態様に係る繊維強化セメント板の製造方法は、セメントと無機質材料と補強繊維とを含む原料を混合して繊維強化セメント板を形成し、前記繊維強化セメント板が未硬化の状態で表面にエンボス模様を付与した後、前記エンボス模様の凹部の最深部以下まで研削して表面を平面状に仕上げる。この明細書および特許請求の範囲の書類中における「エンボス模様」は、凹凸状の模様をいう。
(【0011】以降は省略されています)

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