TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2023103612
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-27
出願番号2022004231
出願日2022-01-14
発明の名称削孔システム
出願人株式会社奥村組
代理人個人
主分類B28D 1/14 20060101AFI20230720BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】削孔装置を自動的に削孔対象である構造物に沿って移動可能にする。
【解決手段】構造物Sを削孔するハンマドリル1を備えた削孔装置A1と、削孔装置A1の構造物Sに沿った移動を案内する案内手段A2からなる。削孔装置A1は、ハンマドリル1が搭載された昇降テーブル14を備えた昇降用マスト12と、昇降用マスト12が搭載され、ピニオンギア27が出力軸28aに取り付けられたギヤードモータ28が設置されたシャーシ20と、シャーシ20に取り付けられ、削孔装置A1を移動可能に支持する複数のキャスタ26とを備える。案内手段A2は、構造物Sに沿って敷設されたガイドレール33と、ガイドレール33に沿って取り付けられ、ピニオンギア27と噛み合うラックギア34とを備える。削孔装置A1が、ギヤードモータ28によりガイドレール33に案内されながら、キャスタ26の回転で構造物Sに沿って移動する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
削孔対象である構造物に対して進退移動可能に設けられた削孔機を備えた削孔装置、および当該削孔装置の前記構造物に沿った移動を案内する案内手段を有する削孔システムであって、
前記削孔装置は、
前記削孔機が搭載されて昇降用モータで昇降する昇降部材が取り付けられた昇降用柱と、
前記昇降用柱が搭載されるとともに、ピニオンギアが出力軸に取り付けられた走行用モータが設置されたシャーシと、
前記シャーシに取り付けられ、前記削孔装置を移動可能に支持する複数のキャスタとを備えており、
前記案内手段は、
前記構造物に沿って敷設されたガイドレールと、
前記ガイドレールの延伸方向に沿って取り付けられ、前記ピニオンギアと噛み合うラックギアとを備えており、
前記削孔装置が、前記走行用モータにより前記ピニオンギアおよび前記ラックギアを介して前記ガイドレールに案内されながら、前記キャスタの回転で前記構造物に沿って移動する、
ことを特徴とする削孔システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記削孔装置の移動量を検出する検出手段をさらに有する、
ことを特徴とする請求項1記載の削孔システム。
【請求項3】
前記検出手段に基づいて前記削孔装置が予め設定された移動位置となるように前記走行モータの回転を制御する制御手段をさらに有する、
ことを特徴とする請求項2記載の削孔システム。
【請求項4】
前記走行用モータには、動力源であるモータとしてサーボモータが用いられ、
前記検出手段は、前記削孔装置の移動に伴って回転するロータリエンコーダ、および前記削孔装置の移動距離を計測する距離計の少なくとも何れかである、
ことを特徴とする請求項2または3記載の削孔システム。
【請求項5】
前記走行用モータには、動力源であるモータとしてステッピングモータが用いられ、
前記検出手段は、前記走行用モータに入力されるパルス信号を生成するコントローラ、および前記削孔装置の移動距離を計測する距離計の少なくとも何れかである、
ことを特徴とする請求項2または3記載の削孔システム。
【請求項6】
前記走行用モータは、動力源であるモータと減速機とが一体化され、前記モータの回転を前記減速機により減速して回転力を前記出力軸に伝達するギヤードモータである、
ことを特徴とする請求項1~5の何れか一項に記載の削孔システム。
【請求項7】
前記シャーシには、前記ラックギアと前記ピニオンギアとが噛み合った状態を保持する保持部材が取り付けられている、
ことを特徴とする請求項1~6の何れか一項に記載の削孔システム。
【請求項8】
前記ガイドレールは、相互に平行に配置された2本のレールで構成され、
前記保持部材は、2本の前記レールの間に配置され、前記削孔装置の移動に伴ってそれぞれの前記レールに接触して回転する一対の保持ローラである、
ことを特徴とする請求項7記載の削孔システム。
【請求項9】
前記ラックギアは、前記ガイドレールの側部に沿って取り付けられ、
前記ピニオンギアは、下方に突出した前記走行用モータの前記出力軸に取り付けられている、
ことを特徴とする請求項1~8の何れか一項に記載の削孔システム。
【請求項10】
前記削孔機に設けられた電源スイッチを空圧で操作する操作部材を駆動するとともに前記削孔機を進退移動させるエアシリンダを駆動するエアコンプレッサと、
前記削孔機による削孔で発生した粉塵を吸引する集塵機と、
前記制御手段の搭載された制御盤が収納された筐体部とをさらに有する、
ことを特徴とする請求項3記載の削孔システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート製の構造物を削孔する削孔装置を備えた削孔システムに関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリート製の躯体で構成された道路、橋梁、ダム、堤防などの既設の構造物では、耐力の維持や補強を目的として、躯体の側面や上下面に対し、配筋を行ってさらにコンクリートを打設する工法、すなわち増し打ち工法が行われている。
【0003】
増し打ち工法では、構造物に所定間隔で削孔してあと施工アンカー(せん断補強筋)を埋め込んで定着材を充填し、当該あと施工アンカーと連結するようにして増し打ちを行う領域に鉄筋を配置する。その後、型枠を取り付けてコンクリートを打設している。
【0004】
なお、コンクリートの増し打ちをして既設の構造物を補強する技術については、例えば特許文献1(特開2018-131848号公報)が知られている。
【0005】
ここで、増し打ち工法では、あと施工アンカーを埋め込むために既設の構造物を削孔する削孔機が用いられる。具体的な削孔機としては、回転しながら打撃を加えて削孔するハンマドリルや、細かく振動しながら回転して削孔する振動ドリルなどが知られている。
【0006】
そして、削孔作業において、現場の作業者は、重量物である削孔機のハンドルおよびサイドハンドルを両手でしっかりと保持した上で、ハンドルに配置されたトリガを指で引いて電源を入れ、削孔位置にビットの先端を当てて掘り進める。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2018-131848号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
増し打ち工法では、多数のあと施工アンカーを埋め込むために、構造物に何千、何万という孔を開けなければならない。すると、削孔機を用いた人力での作業は重労働となり、結果として作業効率が悪化することになる。そのため、穿孔作業の機械化、自動化が期待されていた。
【0009】
そこで、作業者の負担を軽減しつつコンクリート製の構造物を削孔することのできる装置として、前述した削孔機を昇降可能且つ進退可能に設置した削孔装置を構成し、設置された削孔機でコンクリートに連続削孔を行うようにすることが考えられる。
【0010】
ここで、削孔装置で削孔する場合は、削孔対象である構造物に沿って削孔装置を移動させる必要がある。そのためには、削孔装置にキャスタを取り付けておき、所定位置での削孔が終了したならば、人力で削孔装置を構造物に沿って次の削孔位置に移動させる構造を採用することが考えられる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社奥村組
爆薬装填方法
1か月前
株式会社奥村組
補強部材の設計方法
1日前
株式会社奥村組
補強部材の設計方法
1日前
株式会社パスコ
施工管理装置、施工管理方法及び施工管理プログラム
今日
西松建設株式会社
盛土形状特定システム及び法面補間方法
14日前
株式会社トクヤマ
脱泡槽
3か月前
株式会社奥村組
削孔システム
11か月前
株式会社丸高工業
液体循環装置
5か月前
マックストン株式会社
パネル用型枠
1か月前
株式会社HPC沖縄
ハイブリッドコンクリート
12か月前
株式会社オーシャンズ
ブレード取付治具
11か月前
有限会社渋谷建材
コンクリートの製造方法
12か月前
大成建設株式会社
コンクリートプラント
11か月前
大成建設株式会社
コンクリートプラント
11か月前
モリ技巧株式会社
コンクリートスラリー処理装置
10か月前
株式会社マキタ
作業機
5か月前
花王株式会社
水硬性組成物の吹付装置
1か月前
日本碍子株式会社
ハニカム構造体の製造方法
9か月前
株式会社石井超硬工具製作所
タイルカッター
1か月前
第一カッター興業株式会社
集塵口
2か月前
株式会社マキタ
作業機
5か月前
株式会社マキタ
作業機
11か月前
テクノス株式会社
ガイド装置
9か月前
学校法人立命館
建設用3Dプリンティング装置
5か月前
太平洋マテリアル株式会社
セルフレベリング材の製造方法。
9か月前
大成建設株式会社
構造物
7か月前
株式会社On-Co
石膏成形物の製造方法
4か月前
太平洋セメント株式会社
造形物の造形方法
9か月前
日本碍子株式会社
成形体の製造方法
5か月前
株式会社トクヤマ
セラミックグリーンシート積層体の製造方法
6か月前
株式会社アクティブ
接続部材
2か月前
ユニカ株式会社
吸塵ドリル
9か月前
日本ヒューム株式会社
円筒構造物の製造方法
8か月前
花王株式会社
土木用添加剤供給装置
3か月前
株式会社フジタ
プレキャストRC軸状部材の製造方法
4か月前
太平洋マテリアル株式会社
モルタル製造装置及びモルタル製造方法
8か月前
続きを見る