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公開番号2023131466
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-22
出願番号2022036249
出願日2022-03-09
発明の名称セルフレベリング材の製造方法。
出願人太平洋マテリアル株式会社
代理人
主分類B28C 7/04 20060101AFI20230914BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】生コンクリート工場におけるセルフレベリング材の製造において、高温環境下でも十分な可使時間を有し、且つ、水セメント比の増加による圧縮強度の低下を引き起こさないセルフレベリング材の製造方法を提供すること。
【解決手段】セメント及び細骨材を含む粉体を混錬し、粉体組成物を調製する第一の混錬工程と、第一の混錬工程後に、粉体組成物100質量部に対し、4~25質量部の水を加えて混錬する第二の混錬工程と、第二の混錬工程後に、減水剤、及び、粉体組成物100質量部に対し、3~20質量部の水加えて混錬する第三の混錬工程と、を備えるセルフレベリング材の製造方法。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
セメント及び細骨材を含む粉体を混錬し、粉体組成物を調製する第一の混錬工程と、
前記第一の混錬工程後に、前記粉体組成物100質量部に対し、4~25質量部の水を加えて混錬する第二の混錬工程と、前記第二の混錬工程後に、減水剤、及び、前記粉体組成物100質量部に対し、3~20質量部の水加えて混錬する第三の混錬工程と、を備えるセルフレベリング材の製造方法。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記粉体組成物が、ポゾラン物質及び石膏類を含む、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記減水剤が、ポリカルボン酸系減水剤である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記第二の混錬過程及び前記第三の混錬過程で添加する水の合計量が、前記粉体組成物100質量部に対し、15~30質量部である、請求項1~3のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項5】
前記減水剤の添加量が、前記粉体組成物100質量部に対し、固形分換算で0.01~1.5質量部である、請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法。
【請求項6】
前記第二の混錬工程で添加する水と前記第三の混錬工程で添加する水の質量割合([前記第二の混錬工程で添加する水の質量]/[前記第三の混錬工程で添加する水の質量])が、0.3~5である、請求項1~5のいずれか一項に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セルフレベリング材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
セメント系セルフレベリング材(SL材)は、セメント及び細骨材を基材とし、各種混和材を配合したものに水を添加して混練したスラリー状の混練物である。SL材は、そのスラリー特有の高流動性を利用して平滑な床面を形成するものである。
【0003】
SL材の製造方法としては、専用プラントにてモルタル材料及び水を高速撹拌して製造するもの、又は、生コンミキサーにてモルタル材料を乾式混合、その後所定量の水を加えて1次混合(固練り)し、更に所定量の水を加えて2次混合(本練り)を行い製造する方法がある。これらの方式で製造したSL材は生SL材とも呼ばれ、プラントから施工現場にアジテーター車で運搬される。
【0004】
特許文献1には、生コン用ミキサに混練水の一部とモルタル材料とを投入し、攪拌混合した後、残りの混練水を投入して混練することを特徴とするセルフレベリング材の混練方法が記載されている。特許文献2には、Mg
2+
、Fe
3+
及びNi
2+
から選ばれた金属イオンと硝酸イオンとを供給する物質よりなることを特徴とするセメント系セルフレベリング材用凝結開始剤を用いたセルフレベリング材の製造方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平6-320527号公報
特開平9-156976号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、生SL材には30℃以上になるような夏場等の高温環境下において、運搬中にセメントの水和反応進行により流動性が低下し、施工終了までに可使時間を十分に確保できないという問題があった。生SL材の可使時間を確保するためには、高性能減水剤や水の増量、又は専用プラントでの高速攪拌による製造を行う等の対応がされてきた。しかしながら、これらの対応は水セメント比の増加による圧縮強度の低下、又は単価の上昇や多額の設備投資が必要になるという課題があった。
【0007】
したがって、本発明では、生コンクリート工場におけるセルフレベリング材の製造において、高温環境下でも十分な可使時間を有し、且つ、水セメント比の増加による圧縮強度の低下を引き起こさないセルフレベリング材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は上記課題について鋭意検討した結果、各混錬工程における水量と減水剤を入れる時期を調整することで、高温環境下でも十分な可使時間を有し、且つ、水セメント比の増加による圧縮強度の低下を引き起こさないセルフレベリング材を製造することができることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]セメント及び細骨材を含む粉体を混錬し、粉体組成物を調製する第一の混錬工程と、第一の混錬工程後に、粉体組成物100質量部に対し、4~25質量部の水を加えて混錬する第二の混錬工程と、第二の混錬工程後に、減水剤、及び、粉体組成物100質量部に対し、3~20質量部の水加えて混錬する第三の混錬工程と、を備えるセルフレベリング材の製造方法。
[2]粉体組成物が、ポゾラン物質及び石膏類を含む、[1]に記載の製造方法。
[3]減水剤が、ポリカルボン酸系減水剤である、[1]又は[2]に記載の製造方法。
[4]第二の混錬過程及び第三の混錬過程で添加する水の合計量が、粉体組成物100質量部に対し、15~30質量部である、[1]~[3]のいずれかに記載の製造方法。
[5]減水剤の添加量が、粉体組成物100質量部に対し、固形分換算で0.01~1.5質量部である、[1]~[4]のいずれかに記載の製造方法。
[6]第二の混錬工程で添加する水と第三の混錬工程で添加する水の質量割合([第二の混錬工程で添加する水の質量]/[第三の混錬工程で添加する水の質量])が、0.3~5である、[1]~[5]のいずれかに記載の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、生コンクリート工場におけるセルフレベリング材の製造において、高温環境下でも十分な可使時間を有し、且つ、水セメント比の増加による圧縮強度の低下を引き起こさないセルフレベリング材の製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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