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公開番号2023183686
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-28
出願番号2022097334
出願日2022-06-16
発明の名称セラミックグリーンシート積層体の製造方法
出願人株式会社トクヤマ
代理人
主分類B28B 11/00 20060101AFI20231221BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】セラミックグリーンシートを接着液により接着する作業において、接着されたセラミックグリーンシート間での気泡の発生を防止でき、且つ、確実な接着を行うことが可能なセラミックグリーンシート積層体の製造方法を提供する。
【解決手段】水平方向に対向し、それぞれの対向面が下方に回転するする2本のローラー2-a、2-b間に、上方より少なくとも2枚のセラミックグリーンシート1-a、1-bを供給し、上記ローラー間に供給されるセラミックグリーンシートによって形成される谷部に、接着液の溜3を形成することにより、上記グリーンシート間に接着液を供給し、前記ローラーの下方よりセラミックグリーンシート積層体を取り出す方法である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水平方向に対向し、それぞれの対向面が下方に回転するする2本のローラー間に、上方より少なくとも2枚のセラミックグリーンシートを供給し、下方より積層されたセラミックグリーンシートを取り出すに際し、上記ローラー間に供給されるセラミックグリーンシートによって形成される谷部に、接着液の溜を形成したことを特徴とするセラミックグリーンシート積層体の製造方法。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
接着液が、セラミックグリーンシートの固形分と同質の成分を含むスラリーである請求項1記載のセラミックグリーンシート積層体の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2によって得られたセラミックグリーンシートを脱脂、焼成する、セラミック焼結体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セラミックグリーンシート積層体の新規な製造方法に関する。詳しくは、セラミックグリーンシートを接着液により接着する作業において、接着されたセラミックグリーンシート間での気泡の発生を防止でき、且つ、確実な接着を行うことが可能なセラミックグリーンシート積層体の製造方法を提供するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
窒化アルミニウム、窒化ケイ素等の窒化物セラミック、アルミナ等の酸化物セラミックなどのセラミックの焼結体を製造する方法として、上記セラミックの粉末(以下、セラミック粉末という。)を有機バインダーにより所望の形状に成形したグリーン体を脱脂、焼成する方法が一般に採用される。
【0003】
上記グリーン体がシート状である、セラミックグリーンシートの製造方法として、ドクターブレード法が代表的な方法として挙げられる。この方法は、移動するキャストフィルムとブレードとの隙間より、セラミック粉末、有機バインダーを含むスラリーをキャストフィルム上に一定の厚みで供給後、溶媒を飛ばしてセラミックグリーンシートを得る方法であり、精度良く、大面積のセラミックグリーンシートを生産することが可能である。
【0004】
しかしながら、ドクターブレード法により製造できるセラミックグリーンシートの厚みは、スラリーの粘度等の関係で、約1mm程度が限界であり、それ以上の厚みを有するシートを精度よく製造することが困難であった。
【0005】
そのため、例えば、電鉄制御系基板等の用途において要求される数mm程度の厚みを有するセラミックグリーンシートの製造においては、例えば、前記ドクターブレード法によって製造された比較的薄いセラミックグリーンシートを積層して所望の厚みのセラミックグリーンシートを製造する方法が考えられる。
【0006】
上記セラミックグリーンシート積層体の製造方法として、セラミックグリーンシートの表面に接着剤を塗工し、上記塗工面にもう一方のセラミックグリーンシートを重ねた状態でローラー間を通してプレスすることにより積層する方法が一般に知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
しかしながら、上記方法によれば、セラミックグリーンシートに塗布した接着剤の厚みムラやセラミックグリーンシートの接合速度に起因してセラミックグリーンシート間に気泡が噛みこまれることで、積層体を焼成して得られるセラミック焼結体中にボイドとして残り、強度の低下や絶縁耐性の低下等を招くことが懸念される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平2-219603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
従って、本発明の目的は、セラミックグリーンシートを接着液により接着するセラミックグリーンシート積層体の製造方法において、接着されたセラミックグリーンシート間での気泡の発生が防止でき、且つ、確実な接着を行うことが可能なセラミックグリーンシート積層体の製造方法を提供する
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討を重ねた結果、前記セラミックグリーンシートをプレスするためのローラーを水平方向に対向させて設け、上記ローラーに積層されるセラミックグリーンシートを上方から供給し、その際、セラミックグリーンシートがローラーにて合わさる谷部に接着液の溜を形成して、シート間に接着液を供給することにより、接合部分を接着液による気密状態としつつ、セラミックグリーンシート間に接着液を確実に供給でき、前記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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