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公開番号2024146241
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059025
出願日2023-03-31
発明の名称シリカ-チタニア複合酸化物粉末、および樹脂組成物
出願人株式会社トクヤマ
代理人
主分類C01B 33/18 20060101AFI20241004BHJP(無機化学)
要約【課題】 シリコーン樹脂やエポキシ樹脂の添加剤として好適に用いられるシリカ-チタニア複合酸化物粉末、すなわち、適度な屈折率と結晶型と比表面積を有し、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂の透明性維持と粘度特性調整の両者を付与できるシリカ-チタニア複合酸化物粉末、を提供する。
【解決手段】 以下の条件(1)~(3)を全て満足することを特徴とするシリカ-チタニア複合酸化物粉末。
(1)波長589nmでの屈折率が1.47~1.61
(2)結晶型が非晶質
(3)表面積が150~400m2/g
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の条件(1)~(3)を全て満足することを特徴とするシリカ-チタニア複合酸化物粉末。
(1)波長589nmでの屈折率が1.47~1.61
(2)結晶型が非晶質
(3)表面積が150~400m

/g
続きを表示(約 58 文字)【請求項2】
請求項1に記載のシリカ-チタニア複合酸化物粉末を含有することを特徴とする樹脂組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は新規なシリカ-チタニア複合酸化物粉末に関する。詳しくは、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等の透明性を維持しながら粘度特性を調整できる添加剤として好適に用いられるシリカ-チタニア複合酸化物粉末に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
屈折率が1.47~1.61の範囲にあるシリコーン樹脂やエポキシ樹脂はチクソ性や増粘性といった粘度特性を調整された後、LED等の光学素子の透明封止材として用いられる。
【0003】
樹脂の粘度特性調整においては、煙霧シリカ粉末が添加剤として用いられるが、煙霧シリカの屈折率は前記樹脂の屈折率と一致しておらず、透明性が維持できないため、光学用途には不適である課題があった。
【0004】
屈折率が前記樹脂に一致する添加剤として、シリカ-チタニア複合酸化物粉末がある(特許文献1、2)。しかし、従来の当該粉末は比表面積が小さいため、粉末を構成する粒子の粒子同士の相互作用や樹脂と粒子の相互作用が弱く、粘度調整効果が発現しない問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-036168号公報
特開2020-070223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂の添加剤として好適に用いられるシリカ-チタニア複合酸化物粉末、すなわち、適度な屈折率と結晶型と比表面積を有し、シリコーン樹脂やエポキシ樹脂の透明性維持と粘度特性調整の両者を付与できるシリカ-チタニア複合酸化物粉末、を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は上記課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、有機ケイ素化合物であるシロキサンと有機チタン化合物であるチタンアルコキシドとの混合ガスを、特定の条件で燃焼せしめることで、前記課題を達成したシリカ-チタニア複合酸化物粉末を得ることに成功し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は以下の条件を全て満足することを特徴とするシリカ-チタニア複合酸化物粉末である。
(1)波長589nmでの屈折率が1.47~1.61
(2)結晶型が非晶質
(3)比表面積が150~400m

/g
【発明の効果】
【0009】
本発明のシリカ-チタニア複合酸化物粉末は、屈折率が1.47~1.61で光学用途に用いられるシリコーン樹脂やエポキシ樹脂の範囲にあり、かつ、粒子内の組成が均一な非晶質であるため、これらの樹脂に添加したとき、樹脂の透明性を維持し、組成物として極めて高い透明性を発揮する。加えて、比表面積が150~400m

/gと高いため、粒子同士の相互作用や樹脂と粒子の相互作用が強く、樹脂に添加したとき、チクソ性や増粘性といった粘度調整効果が発現する。すなわち、本発明のシリカ-チタニア複合酸化物粉末は、光学用途の樹脂への添加剤、樹脂組成物として有用である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明のシリカ-チタニア複合酸化物粉末は、
(1)波長589nmでの屈折率が1.47~1.61
(2)結晶型が非結晶
(3)比表面積が150~400m

/g
の全てを満足することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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