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公開番号2024016734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-07
出願番号2022119055
出願日2022-07-26
発明の名称石膏成形物の製造方法
出願人株式会社On-Co
代理人個人,個人,個人
主分類B28B 1/16 20060101AFI20240131BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】所望の意匠性表面を有する石膏成形物を得ることのできる石膏成形物の製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、カゼインを1質量部あたり1質量部以上20質量部以下の水に3時間以上6時間以下で浸漬した後、70℃以上90℃以下に加熱してアンモニア水をカゼイン1質量部あたり0.2質量部添加して希釈カゼインを生成する希釈カゼイン生成工程と、半水石膏100質量部に対して、消石灰10質量部以上100質量部以下、及び希釈カゼイン50質量部以上90質量部以下、を含む本体組成物を混練することによって本体混練組成物を得る混練工程と、本体混練組成物の表面に当該本体混練組成物とは組成の異なる意匠性表面材料を配置する配置工程と、意匠性表面材料が配置された本体混練組成物を所定形状に成形する成形工程と、成形された本体混練組成物を乾燥させて意匠性表面材料が表面に露出する石膏成形物を得る乾燥工程と、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
カゼインを、当該カゼイン1質量部あたり1質量部以上20質量部以下の水に3時間以上6時間以下浸漬した後、70℃以上90℃以下に加熱してアンモニア水をカゼイン1質量部あたり0.2質量部添加して希釈カゼインを生成する希釈カゼイン生成工程と、
半水石膏100質量部に対して、消石灰10質量部以上100質量部以下、及び前記希釈カゼイン50質量部以上90質量部以下、を含む本体組成物を混練することによって本体混練組成物を得る混練工程と、
前記本体混練組成物の表面に、当該本体混練組成物とは組成の異なる意匠性表面材料を配置する配置工程と、
前記意匠性表面材料が配置された本体混練組成物を所定形状に成形する成形工程と、
成形された本体混練組成物を乾燥させて前記意匠性表面材料が表面に露出した石膏成形物を得る乾燥工程と、
を含む
ことを特徴とする石膏成形物の製造方法。
続きを表示(約 94 文字)【請求項2】
前記半水石膏には、半水石膏全体のうち廃石膏を粉砕し、かつ焼成して得られた再生半水石膏が50質量%以上含まれる
請求項1に記載の石膏成形物の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、石膏を主材料とした組成物の表面に意匠性表面材料を配置した石膏成形物の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に開示されている塗材用石膏組成物のような、石膏を用いた組成物は種々知られている。
【0003】
また、消石灰(水酸化カルシウム)は漆喰の材料として知られ、古くから塗材として使用されてきた。
【0004】
さらに、カゼインは添加物として特許文献1等にも開示されており、これもまた従来から多く用いられてきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2017/099102号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
発明者らは、鋭意努力の結果、半水石膏、消石灰、及びカゼインの混合物に水を加えて混練することにより所望の粘度を有する混錬組成物を得ることに成功した。当該混練組成物は表面に配置した所定の材料(意匠性表面材料)が沈むことなく表面に付着したまま滞留する。これにより、当該混練組成物を所定の形状に成形した後乾燥させて得られる成形物(石膏成形物)にも当該意匠性表面材料が表面に露出したままであるため、所望の意匠性表面を有した石膏成形物を得ることができる。
【0007】
本発明は、所望の意匠性表面を有する石膏成形物を得ることのできる石膏成形物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、カゼインを、当該カゼイン1質量部あたり1質量部以上20質量部以下の水に3時間以上6時間以下浸漬した後、70℃以上90℃以下に加熱してアンモニア水をカゼイン1質量部あたり0.2質量部添加して希釈カゼインを生成する希釈カゼイン生成工程と、半水石膏100質量部に対して、消石灰10質量部以上100質量部以下、及び前記希釈カゼイン50質量部以上90質量部以下、を含む本体組成物を混練することによって本体混練組成物を得る混練工程と、前記本体混練組成物の表面に、当該本体混練組成物とは組成の異なる意匠性表面材料を配置する配置工程と、前記意匠性表面材料が配置された本体混練組成物を所定形状に成形する成形工程と、成形された本体混練組成物を乾燥させて前記意匠性表面材料が表面に露出した石膏成形物を得る乾燥工程と、を含むことを特徴とする石膏成形物の製造方法である。
【0009】
かかる構成にあっては、上記組成の本体組成物が所望の粘度を有するため、前記意匠性表面材料を所望の位置に配置して前記石膏成形物の表面を所望の意匠で彩ることができる。カゼインはカビが発生するおそれがあるが、消石灰が含まれるために殺菌作用が強く、カビの発生を効果的に防止することができる。
【0010】
また、前記石膏には、石膏全体のうち廃石膏を粉砕し焼成して得られた再生半水石膏が50質量%以上含まれる構成が提案される。
(【0011】以降は省略されています)

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