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公開番号2024146572
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023059555
出願日2023-03-31
発明の名称水硬性組成物及び該水硬性組成物を含むモルタル、生コンクリート
出願人株式会社トクヤマ
代理人
主分類C04B 28/04 20060101AFI20241004BHJP(セメント;コンクリート;人造石;セラミックス;耐火物)
要約【課題】 普通ポルトランドセメントに含まれる鉛の溶出を抑制し、なおかつセメント製造時に排出される二酸化炭素排出量を抑制する水硬性組成物が求められている。また、他方では近年の竹材の利用減、林業の衰退による森林の荒廃によって、土砂崩壊、生物多様性の低下を招く「竹害」が深刻化しており、竹害対策して、竹の新たな活用方法を見出していく必要がある。
【解決手段】 普通ポルトランドセメント、竹炭微粉末を含む水硬性組成物であって、前記普通ポルトランドセメント100質量部に対して、前記竹炭微粉末の割合が10質量部以上70質量部以下であることを特徴とする水硬性組成物。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
普通ポルトランドセメント、竹炭微粉末を含む水硬性組成物であって、前記普通ポルトランドセメント100質量部に対する前記竹炭微粉末の割合が10質量部以上70質量部以下の範囲内であることを特徴とする水硬性組成物。
続きを表示(約 98 文字)【請求項2】
請求項1に記載の水硬性組成物、骨材、及び水を含むモルタル。
【請求項3】
請求項1に記載の水硬性組成物、骨材、水及び化学混和剤を含む生コンクリート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、普通ポルトランドセメント及び竹炭微粉末を含む水硬性組成物及び当該水硬性組成物を含むモルタル、コンクリートに関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
河川や湖沼,海域における水環境の悪化に伴い、近年では様々な直接的・間接的な水質浄化・水環境修復技術の開発が行われている。これら技術の多くは、産業副産物の循環利用という社会的要請を重視し、浚渫土(ヘドロ)を固化した覆砂材による直接的な底質改善や、セメント系材料を利用したブロックを沈設し、藻場の再生による間接的な水質浄化・生態系の回復を図っている。中でも無機系結合材であるセメントは、ハンドリングも容易であることから、任意の寸法の粒状体を製造する上で便利であり、かつ硬化後は長期に渡り化学的な安定状態を保つことができる。
【0003】
しかしながら、セメント系材料を水環境中にて使用する場合、重金属類をはじめとする各種有害物質の溶出に注意する必要がある。普通ポルトランドセメントにおいて、環告46号による重金属の溶出試験を行った際に、鉛が環境基準を超える値を示すことがしばしば報告されており、比較的水に溶出しやすい成分であると指摘されている。(非特許文献1)
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
土木学会 コンクリート委員会 微量成分溶出に関する調査研究小委員会編、コンクリートからの微量成分溶出に関する現状と課題、2003年5月30日発行、第26頁左欄
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記非特許文献1から、鉛の水への溶出を抑制する水硬性組成物を提供することが課題となる。
【0006】
一方で、温室効果ガスの排出抑制が要求されているなか、セメント系材料の製造時においては多量の二酸化炭素が排出されており、セメント量削減などによる二酸化炭素排出量の削減が求められている。
【0007】
また他方では、近年の竹材の利用減、林業の衰退による森林の荒廃によって、土砂崩壊、生物多様性の低下を招く「竹害」が深刻化している。竹の利用を増やすことが「竹害対策」となるため、竹の新たな活用方法を見出していく必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねてきた。その結果、竹炭微粉末を使用することで、普通ポルトランドセメントに含まれる鉛の水への溶出を抑制する水硬性組成物が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、第一の本発明は、普通ポルトランドセメント、竹炭微粉末を含む水硬性組成物であって、前記普通ポルトランドセメント100質量部に対する前記竹炭微粉末の割合が10質量部以上70質量部以下である水硬性組成物である。
【0010】
第二の本発明は、上記水硬性組成物、細骨材及び水を含むモルタルである。
(【0011】以降は省略されています)

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