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公開番号2024145837
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-15
出願番号2023058362
出願日2023-03-31
発明の名称タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ用ゴム材料
出願人株式会社トクヤマ
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類C08L 21/00 20060101AFI20241004BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】低燃費性、耐摩耗性および耐熱老化性に優れたタイヤ用ゴム材料と、その製造に適したタイヤ用ゴム組成物とを提供すること。
【解決手段】ジエン系ゴムと、表面シラノール基密度が3個/nm2以下であるフュームドシリカと、シランカップリング剤と、ジオールと、を含み、シランカップリング剤の含有量が、フュームドシリカの1g当たりのBET比表面積に対して、0.50μmol/m2以上3.9μmol/m2以下であり、ジオールの含有量が、フュームドシリカの1g当たりのBET比表面積に対して、3μmol/m2以上14μmol/m2以下であるタイヤ用ゴム組成物である。
特許請求の範囲【請求項1】
ジエン系ゴムと、表面シラノール基密度が3個/nm
2
以下であるフュームドシリカと、シランカップリング剤と、ジオールと、を含み、
前記シランカップリング剤の含有量が、前記フュームドシリカの1g当たりのBET比表面積に対して、0.50μmol/m
2
以上3.9μmol/m
2
以下であり、
前記ジオールの含有量が、前記フュームドシリカの1g当たりのBET比表面積に対して、3μmol/m
2
以上14μmol/m
2
以下であるタイヤ用ゴム組成物。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記シランカップリング剤が、スルフィド系シランカップリング剤である請求項1に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項3】
前記ジエン系ゴム100質量部に対して、前記フュームドシリカを10質量部以上70質量部以下含む請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項4】
前記フュームドシリカのBET比表面積が180m
2
/g以上500m
2
/g以下である請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項5】
前記フュームドシリカが未処理のフュームドシリカである請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物。
【請求項6】
請求項1または2に記載のタイヤ用ゴム組成物を加硫してなるタイヤ用ゴム材料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤ用ゴム組成物およびタイヤ用ゴム材料に関する。具体的には、特に低燃費性、耐摩耗性および耐熱老化性に優れるタイヤ用ゴム材料および当該タイヤ用ゴム材料の製造に好適な組成物に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
自動車のタイヤには、低燃費性であることに加えて、長寿命であることが求められる。長寿命を実現するには、タイヤの耐摩耗性や耐熱老化性を向上させる必要がある。耐摩耗性を向上させるために、タイヤ用ゴム組成物には、補強用充填剤としてカーボンブラックが配合されてきた。
【0003】
一方、低燃費性の改善には湿式シリカが有効であることが知られているが、湿式シリカを配合した場合の耐摩耗性は、カーボンブラックを配合した場合の耐摩耗性に劣る。そのため、湿式シリカを補強用充填剤として用いた場合、カーボンブラックの配合量の一部を湿式シリカが置換することになり、カーボンブラックの配合量が相対的に減少するため、タイヤ用ゴム材料の耐摩耗性の低下が免れないことが知られている。
【0004】
特許文献1には、耐摩耗性を低下させることなく低燃費性およびウェットグリップ性に優れるタイヤ用ゴム材料を得る目的で、ゴム成分と、充填剤としてのカーボンブラックおよび湿式シリカに加えて、無機化合物粉体を含むタイヤ用ゴム材料が提案されている。
【0005】
また、特許文献2には、湿式シリカの一部を乾式シリカで置換することが提案されている。特許文献2には、乾式シリカは、湿式シリカよりも低燃費性を改善し、ゴム硬度の低下を抑制できることが記載されている。
【0006】
また、特許文献3には、耐熱老化性を向上させるために、有機酸コバルトまたはコバルト錯体、フェノール誘導体、環状ポリスルフィドおよび多価メチロールメラミンを所定量配合したタイヤ用ゴム組成物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-213353号公報
特開2016-104840号公報
特開2021-172733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1から3に記載されているタイヤ用ゴム材料は、低燃費性、耐摩耗性および耐熱老化性を両立できる材料ではないという問題があった。
【0009】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、低燃費性、耐摩耗性および耐熱老化性に優れたタイヤ用ゴム材料と、その製造に適したタイヤ用ゴム組成物とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者らは、タイヤ用ゴム組成物の充填剤として、フュームドシリカを配合し、さらに、フュームドシリカの比表面積に応じて、所定の添加剤の含有量を制御することにより、低燃費性、耐摩耗性および耐熱老化性に優れたタイヤ用ゴム材料が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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