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公開番号
2024159454
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023214571
出願日
2023-12-20
発明の名称
歯科用硬化性組成物
出願人
株式会社トクヤマデンタル
代理人
主分類
A61K
6/19 20200101AFI20241031BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】 審美性や機械的強度に優れる硬化体を与えることができる歯科用硬化性組成物であって、ライニング用途等に適した高い流動性とX線造影性を有する、ハイフロー型フロアブルコンポジットレジンとして好的な歯科用硬化性組成物を提供する。
【解決手段】 酸性基を有しない重合性単量体(A):100質量部、電子顕微鏡観察画像解析で測定される平均一次粒子径が50nm~1μmであるシリカ系複合酸化物粉粒体からなる無機フィラー(B):140~290質量部、及びX線回折パターンにおける結晶性希土類金属フッ化物に由来する最大強度ピークの半値全幅が0.3°以上である結晶性希土類金属フッ化物粒子が凝集した凝集粒子からなる、レーザー回折・散乱法で測定される平均粒子径が5~30μmである粉粒体からなり、窒素吸着法にて測定した比表面積が10~30m
2
/gである、無機フィラー(C):5~60質量部を含有する歯科用硬化性組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
酸性基を有しない重合性単量体(A):100質量部、
電子顕微鏡観察画像解析で測定される平均一次粒子径が50nm~1μmであるシリカ系複合酸化物粉粒体からなる無機フィラー(B):140~290質量部、及び
X線回折パターンにおける結晶性希土類金属フッ化物に由来する最大強度ピークの半値全幅が0.3°以上である結晶性希土類金属フッ化物粒子が凝集した凝集粒子からなる、レーザー回折・散乱法で測定される平均粒子径が5~30μmである粉粒体からなり、窒素吸着法にて測定した比表面積が10~30m
2
/gである、無機フィラー(C):5~60質量部
を含有する、ことを特徴とする歯科用硬化性組成物。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
前記無機フィラー(B)及び前記無機フィラー(C)の合計質量に占める前記無機フィラー(C)の質量の割合が5~20質量%であり、且つ、酸性基を有する重合性単量体を含まない、請求項1に記載の歯科用硬化性組成物。
【請求項3】
請求項1に記載の歯科用硬化性組成物からなるライニング用フロアブルコンポジットレジン。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、歯科医療の分野において、天然歯の一部又は全体を代替し得る歯科材料、特に歯科用フロアブルコンポジットレジンとしてライニング用途等に好適に使用できる高流動性と高X線造影性を有する歯科用硬化性組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
歯科用硬化性組成物は、重合性単量体(モノマー)、無機フィラー、及び重合開始剤を主成分として含むものであり、中でもコンポジットレジン(以下、「CR」と略記することもある。)は歯の欠損やう蝕を除去した後の窩洞を修復するための材料として歯科治療において最も多用されている材料の一つである。
【0003】
無機フィラーは、コンポジットレジン硬化体の強度等の機械物性を高めるために配合されるものであるが、一般に、無機フィラーの配合量が多くなると硬化体強度は高くなる一方でペースト状体の流動性は低下することや、硬化体の審美性や表面滑沢性は配合する無機フィラーの粒子形態や屈折率の影響を受けることが知られている。コンポジットレジン(CR)においては、求められる諸物性に応じて無機フィラーの種類や配合量が適宜決定されている。また、歯科治療後におけるコンポジットレジンの充填部位と天然歯質部位とをレントゲンやCT撮影により判別するために必要なX線造影性を付与するためにX線造影材(或いは剤)を配合することも一般に行われている。
【0004】
CRに配合される無機フィラーとしては、硬化体の審美性(或いは透明性)などの観点や、シランカップリング剤による処理によりペースト性状等を制御することもできるといった理由からシリカ系粒子からなる粉粒体が使用されることが多い(特許文献1及び2参照)。また、X線造影材としては、X線造影性を高めるために配合量を増やしても硬化体の透明性を低下させ難いものも知られている(特許文献3参照)。
【0005】
また、このようなCRに関しては、近年、ニードルチップと呼ばれる、小さな孔を有するニードルを装着できるシリンジに充填し、前記ニードル先端から窩洞に直接ペーストを充填できるような流動性を有すると共に一定の硬化体強度や審美性を実現できるフロアブルコンポジットレジン(フロアブルCR)が開発され、より簡便に歯牙の修復が行えるという理由から、臨床現場でより多く使用されるようになっている。そして、上記フロアブルCRとしては、主として咬合面の再現が必要な症例に使用されるローフロータイプのものと、窩洞に薄くペーストを塗布するライニング(裏層)用(窩洞に開放する象牙細管開口部を封鎖し外部からの刺激が歯髄に伝わるのを防止するための層を形成する用途)に主として使用されるハイフロータイプのものが知られている。
【0006】
これらタイプのフロアブルCRにおいては、ニードルチップを装着したシリンジから流動性ペーストを吐出させる際にピストンに加える力を大きく増大させずに、微妙な力加減で吐出量を任意にコントールできるような良好な「稠度」を有すること、及び高流動性と硬化体が高強度であることの両立を図ることが望まれている。なお、「稠度」とは、流動性ペーストの硬さ(軟らかさ)を表す指標であり、荷重をかけたときの広がり易さによって評価されるものである。
【0007】
一方、その用途に応じてタイプ毎に求められるペースト性状は若干異なっている。すなわち、ローフロータイプにおいては、垂直面に塗布したときの垂れ易さとして評価される所謂「垂れ性」が低く、充填後に形状を整えてから硬化させるまでの間に変形しない良好な「賦形性」(静置時における自然流動により変形が起こり難く、形状を維持できる性質)を有することが求められている。一方、ハイフロータイプにおいては、適切な稠度を有することは重要であるものの、賦形性はさほど重要ではなく(「垂れ性」は上昇してもよく)、寧ろ水平面上で(無荷重の状態で)自然に延び広がるような高い「フロー性」が要求される。
【0008】
また、歯科治療後におけるコンポジットレジンの充填部位と天然歯質部位とをレントゲンやCT撮影により判別するために付与されるX線造影性の程度についても差があり、ライニングで形成されるコンポジットレジン硬化体層は薄いことから、ハイフロータイプにおいてはより高いX線造影性が求められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
国際公開第2014/083842号パンフレット
国際公開第2020/031444号パンフレット
国際公開第2023/042598号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、十分な強度の硬化体を与えることができ、しかも高いX線造影性及び高い「フロー性」、並びに「適切な稠度」を有する、ライニング用ハイフロータイプのフロアブルコンポジットレジンとして好適使用できる歯科用硬化性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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