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公開番号2024067806
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2022178147
出願日2022-11-07
発明の名称水硬性組成物の吹付装置
出願人花王株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B28B 1/32 20060101AFI20240510BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】対象表面に吹き付けられた水硬性組成物の付着力が高く、簡便な、水硬性組成物の吹付装置を提供する。
【解決手段】水硬性組成物を対象表面に吹き付ける水硬性組成物の吹付装置1であって、水硬性組成物を吸引する吸引口2aと、前記吸引口2aから吸引された水硬性組成物が吐出される吐出ノズル2bとを有する筒状の本体2と、前記本体2の側部に設けられ、当該本体2内部に、該本体2の内側面から前記吐出ノズル2b方向に向かって流れる圧縮空気を供給する入力部3と、を備え、吐出ノズル2bの先端の開口部の内径dに対する、吐出ノズル2bの先端と入力部3からの圧縮空気が流通する本体2の内側壁に形成された開口2cの端部との距離Lの割合L/dが、1.5以上5.0以下である、水硬性組成物の吹付装置1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
水硬性組成物を対象表面に吹き付ける水硬性組成物の吹付装置であって、
水硬性組成物を吸引する吸引口と、前記吸引口から吸引された水硬性組成物が吐出される吐出ノズルとを有する筒状の本体と、
前記本体の側部に設けられ、当該本体の内部に、該本体の内側面から前記吐出ノズル方向に向かって流れる圧縮空気を供給する入力部と、を備え、
前記吐出ノズルの先端の開口部の内径dに対する、前記吐出ノズルの先端と前記入力部からの圧縮空気が流通する前記本体の内側壁に形成された開口の端部との距離Lの割合L/dが、1.5以上5.0以下である、
水硬性組成物の吹付装置。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
吐出ノズルの先端の開口部の内径dが、1.0cm以上7.0cm以下である、請求項1に記載の水硬性組成物の吹付装置。
【請求項3】
前記入力部に圧縮空気を供給する空気圧縮機を備え、該空気圧縮機から供給される圧縮空気の圧力が、0.2MPa以上0.9MPa以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物の吹付装置。
【請求項4】
水硬性粉体と水を含む水硬性組成物を、請求項1~3の何れか1項に記載の水硬性組成物の吹付装置で、対象表面に吹き付ける、水硬性組成物の吹付方法。
【請求項5】
前記水硬性組成物は、粘土鉱物を含む、請求項4に記載の水硬性組成物の吹付方法。
【請求項6】
前記水硬性組成物は、高分子増粘剤を含む、請求項4又は5に記載の水硬性組成物の吹付方法。
【請求項7】
前記高分子増粘剤は、ポリアルキレンオキシド及びカルボキシ基を有する高分子化合物から選ばれる1種以上である、請求項6に記載の水硬性組成物の吹付方法。
【請求項8】
請求項1~3の何れか1項に記載の水硬性組成物の吹付装置と、前記吹付装置の吐出ノズルと対向して備えられ、該吹付装置から水硬性組成物が吹付けられる被吹付部材と、を備える、水硬性組成物の評価装置。
【請求項9】
前記被吹付部材を収容する箱を備え、該箱の一方の内壁に前記吹付部材が備えられ、前記内壁と対向する前記箱の側部に前記吹付装置が備えられる、請求項8に記載の水硬性組成物の評価装置。
【請求項10】
評価対象である水硬性組成物を、請求項1~3の何れか1項に記載の水硬性組成物の吹付装置を用いて、被吹付部材に吹き付ける、水硬性組成物の評価方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水硬性組成物の吹付装置、水硬性組成物の吹付方法、水硬性組成物の評価装置及び水硬性組成物の評価方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
トンネル掘削等露出した地山の崩落を防止するために、急結剤をコンクリートに配合した急結性コンクリートを用いた吹付工法が行われている。この工法のうち、湿式吹付工法と呼ばれるものは、通常、掘削工事現場に設置した、セメント、骨材及び水の計量混合プラントで吹付コンクリートを調製し、それをアジテータ車で運搬・吹付け機に移送する。そして、この吹付コンクリートと粉末急結剤を、吹付け機のポンプで吹付コンクリートを吐出口まで空気圧送するラインと、その途中に設けた合流管で粉末急結剤を他方から空気圧送するラインとで合流混合して、急結性吹付コンクリートとして地山面に所定の厚みになるまで吹き付ける工法である。
【0003】
特許文献1には、モルタル又はコンクリートである主材を搬送する吹付装置であって、撹拌手段により撹拌された主材を吐出可能な吐出口を有する撹拌混合容器と、吐出口に基端が接続された搬送管と、搬送管に設けられ、圧縮空気を利用して吐出口から主材を吸引し、搬送管の先端側に搬送するエジェクターとを備える搬送装置が開示されている。
特許文献2には、粘土鉱物と、アルカリ金属アルミン酸塩及び/又は水酸化アルミニウムとを含有してなるスランプ低減用吹付混和剤が開示されている。そして、スランプ低減用吹付混和剤と、配管内を空気搬送してなるセメントコンクリートとを施工箇所に吹付ける直前に合流混合し、吹付けてなる吹付方法が開示されている。
特許文献3には、リチウムベントナイトを含有してなる吹付け材料が開示されている。そして、水硬性組成物と水とを混合したコンクリートを空気圧送して急結剤を合流混合して吹付ける湿式吹付け工法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平11-276940号公報
特開2002-029799号公報
特開2001-206749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
吹付用水硬性組成物を対象表面に吹付ける吹付工法では、吹付けた水硬性組成物の一部が対象に付着せずに廃棄され、経済的に、環境上も好ましくないという問題があった。
また、材料ロスの低減や生産性向上の観点から、吹付け直後の吹付け面からの吹付用水硬性組成物のダレ防止が望まれている。
また、作業効率向上と経済性の観点から、可能な限り少ない設備で連続的に水硬性組成物を吹付けられる吹付装置が望まれている。
本発明は、対象表面に吹付けられた水硬性組成物の付着力が高く、簡便な、水硬性組成物の吹付装置、水硬性組成物の吹付方法、水硬性組成物の評価装置及び水硬性組成物の評価方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、水硬性組成物を対象表面に吹き付ける水硬性組成物の吹付装置であって、水硬性組成物を吸引する吸引口と、前記吸引口から吸引された水硬性組成物が吐出される吐出ノズルとを有する筒状の本体と、前記本体の側部に設けられ、当該本体の内部に、該本体の内側面から前記吐出ノズル方向に向かって流れる圧縮空気を供給する入力部と、を備え、前記吐出ノズルの先端の開口部の内径dに対する、前記吐出ノズルの先端と前記入力部からの圧縮空気が流通する前記本体の内側壁に形成された開口の端部との距離Lの割合L/dが、1.5以上5.0以下である、水硬性組成物の吹付装置に関する。
【0007】
また、本発明は、水硬性粉体と水を含む水硬性組成物を、前記の水硬性組成物の吹付装置で、対象表面に吹付ける、水硬性組成物の吹付方法に関する。
【0008】
また、本発明は、前記の水硬性組成物の吹付装置と、前記吹付装置の吐出ノズルと対向して備えられ、該吹付装置から水硬性組成物が吹き付けられる被吹付部材と、を備える、水硬性組成物の評価装置に関する。
【0009】
また、本発明は、評価対象である水硬性組成物を、前記の水硬性組成物の吹付装置を用いて、被吹付部材に吹付ける、水硬性組成物の評価方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、対象表面に吹付けられた水硬性組成物の付着力が高く、簡便な、水硬性組成物の吹付装置、水硬性組成物の吹付方法、水硬性組成物の評価装置及び水硬性組成物の評価方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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