発明の詳細な説明【技術分野】 【0001】 本発明は、建設用3Dプリンティング装置に関する。 続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】 【0002】 住宅の建設は、人類史上長く存続している問題であり、人々は様々な天災が発生したとしても、安全に、そして快適に暮らせる住み場を求め続けている。しかしながら、建設にかかるコストは増加傾向にあり、これによって、人々への経済的負担も増加傾向にある。そのため、このような経済的負担を軽減させるべく、近年急速に発展している3Dプリンティング技術を活用した建設用3Dプリンティング装置が提案されている(例えば、特許文献1、非特許文献1~2参照)。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0003】 特開2021-194790号公報 【非特許文献】 【0004】 Pan, Y., Zhang, Y. et al, “3D printing in construction: state of the art and applications” Int. Journal of Advanced Manufacturing Technology, vol. 115, pp. 1329-1348 (2021), https://doi.org/10.1007/s00170-021-07213-0 Nematollahi, B., Xia, M., & Sanjayan, J, “Current Progress of 3D Concrete Printing Technologies”, Proceedings of the 34th International Symposium On Automation And Robotics In Construction (IAARC), Taipei, Taiwan, 2017, pp. 260-267, https://doi.org/10.22260/ISARC2017/0035 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 上記のような従来の建設用3Dプリンティング装置は、主に伝統フレーム式、Z軸回しレール式、そして、アーム式という三種類に分けることができる。伝統フレーム式は、印刷できる容積が、枠の中に制限されているため、枠を建設物と同等のサイズにするか、或いは、別の場所で印刷したものを建設現場に運ぶしかないという問題があった。 【0006】 また、Z軸回しレール式とアーム式は、レールとアームの長さが固定されているため、X軸方向とY軸方向とZ軸方向が制限されているという問題があった。すなわち、X軸方向とY軸方向が制限されているということは広さが制限されているということであり、さらに、Z軸方向が制限されているということは高さが制限されているということである。そのため、結局のところ、印刷できる容積が制限されてしまうという問題があった。 【0007】 またさらには、上記のような従来の建設用3Dプリンティング装置は、大型機械であるため、装置自身を建設現場に持ち込むのは非常に困難を伴うという問題があった。特に道の狭い建設空間が少ない都市(例えば、東京等)では、この問題が顕著であるという問題があった。 【0008】 そこで、本発明は、上記問題に鑑み、印刷できる容積の制限を無くすことができると共に、小型化することができる建設用3Dプリンティング装置を提供することを目的としている。 【課題を解決するための手段】 【0009】 上記本発明の目的は、以下の手段によって達成される。なお、括弧内は、後述する実施形態の参照符号を付したものであるが、本発明はこれに限定されるものではない。 【0010】 請求項1に係る建設用3Dプリンティング装置は、自走可能な移動機構(3)と、 前記移動機構(3)に設けられ、鉛直上下方向に延びる支持部(支持棒30d)と、 前記支持部(支持棒30d)に沿って上昇可能な上昇機構(4)と、 前記上昇機構(4)に接続されている印刷機構(2)と、を有し、 前記印刷機構(2)は、前記上昇機構(4)の上昇に伴って上昇すると共に、建設構造物(K1)を構築可能な構築用ノズル(第1ノズル22)を有してなることを特徴としている。 (【0011】以降は省略されています) この特許をJ-PlatPatで参照する