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公開番号2023148511
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-13
出願番号2022056582
出願日2022-03-30
発明の名称モルタル製造装置及びモルタル製造方法
出願人太平洋マテリアル株式会社
代理人
主分類B28C 7/02 20060101AFI20231005BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】長距離圧送しても安定した品質の様々な軟度のモルタルを連続して調製することができるモルタル製造装置及びモルタル製造方法を提供すること。
【解決手段】粉体材料を圧送して供給する粉体材料供給部及び第一の液体を圧送して供給する第一の液体供給部を圧送方向に対してこの順で備え、圧送しながら粉体材料に第一の液体を添加混合してモルタルを調製するモルタル供給部と、モルタルを攪拌混合する攪拌機構を備えた貯蔵装置と、を備えるモルタル製造装置。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
粉体材料を圧送して供給する粉体材料供給部及び第一の液体を圧送して供給する第一の液体供給部を圧送方向に対してこの順で備え、圧送しながら前記粉体材料に前記第一の液体を添加混合してモルタルを調製するモルタル供給部と、前記モルタルを攪拌混合する攪拌機構を備えた貯蔵装置と、を備えるモルタル製造装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記第一の液体供給部が環状部材である、請求項1に記載のモルタル製造装置。
【請求項3】
前記貯蔵装置に、第二の液体を供給する第二の液体供給部を更に備える、請求項1又は2に記載のモルタル製造装置。
【請求項4】
前記第一の液体及び前記第二の液体の供給量の合計が、前記粉体材料100質量部に対して10~30質量部であり、前記第一の液体及び前記第二の液体の供給量の合計に対する前記第一の液体の供給量の質量比([前記第一の液体の供給量]/[前記第一の液体及び前記第二の液体の供給量の合計])が0.51~0.9である、請求項3に記載のモルタル製造装置。
【請求項5】
圧送される粉体材料に対して第一の液体を圧送しながら添加混合してモルタルを調製し、前記モルタルを圧送供給する第一の工程と、
撹拌機構を備える貯蔵装置に前記モルタルを供給し、前記撹拌機構により前記モルタルを混練する第二の工程と、を含む、モルタル製造方法。
【請求項6】
前記第二の工程において、第二の液体を貯蔵装置に供給し、前記モルタルと前記第二の液体を混錬する、請求項5に記載のモルタル製造方法。
【請求項7】
前記第一の液体の供給量が前記第二の液体の供給量よりも多い、請求項5又は6に記載のモルタル製造方法
【請求項8】
前記第一の液体及び前記第二の液体の供給量の合計が、前記粉体材料100質量部に対して10~30質量部であり、前記第一の液体及び前記第二の液体の供給量の合計に対する前記第一の液体の供給量の質量比([前記第一の液体の供給量]/[前記第一の液体及び前記第二の液体の供給量の合計])が0.51~0.9である、請求項6又は7に記載のモルタル製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モルタル製造装置及びモルタル製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリート構造物におけるモルタル施工では、新築及び改修工事において用途に応じ、様々な機械設備を用いた充填工法や吹付工法等の施工方法によって工事がなされている。しかしながら、暗渠、水路、狭いトンネル、交通制限のかかる道路等の特殊作業環境においては、対象となるモルタル打設箇所付近に練混ぜプラント及び材料置き場が設けることができず、離れた場所に練混ぜプラントを設置し、ポンプ等を利用して長距離圧送によるモルタル打設を強いられる場合がある。
【0003】
予め練混ぜたモルタルをポンプにより湿式圧送する従来の手法では、圧送距離の制限に関わる条件として、使用するポンプの圧送能力、ホースの耐圧能力、モルタルの粘性等が関与する。また機材使用後にはミキサ、及び圧送ホースの内部にモルタルが付着し、洗浄作業が伴うことから、作業の利便性に課題があった。
【0004】
近年では長距離圧送の手法として、モルタルを練混せず乾式の状態で圧送する手法があり、主に吹付工法として利用されている(例えば、特許文献1)。吹付工法に適用される理由としては、粉体部を圧縮空気による気流にのせて送り出し、液体と合流後、そのまま施工対象面に圧縮空気を利用し吹付施工できる点にある。また乾式圧送では圧送ホース内の清掃が不要であり、作業効率に優れる利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-283335号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、乾式吹付工法においては、使用するモルタル性状が柔らかい場合ノズル先からダレが発生する点、吹付時にモルタルのリバウンドが発生する点、粉体と液体を安定して混合しにくい点といった課題もあり、使用するモルタルの施工軟度には制限があった。また、長距離圧送工法においては、安定した品質のモルタルを連続して調製できることも求められる。
【0007】
したがって、本発明は、長距離圧送しても安定した品質の様々な軟度のモルタルを連続して調製することができるモルタル製造装置及びモルタル製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者が上記課題について鋭意検討した結果、モルタルの圧送過程と圧送後の貯蔵装置の2段階でモルタルを混合することで、長距離圧送が可能であり、且つ品質の安定したモルタルを製造できることを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]粉体材料を圧送して供給する粉体材料供給部及び第一の液体を圧送して供給する第一の液体供給部を圧送方向に対してこの順で備え、圧送しながら粉体材料に第一の液体を添加混合してモルタルを調製するモルタル供給部と、モルタルを攪拌混合する攪拌機構を備えた貯蔵装置と、を備えるモルタル製造装置。
[2]第一の液体供給部が環状部材である、[1]に記載のモルタル製造装置。
[3]貯蔵装置に、第二の液体を供給する第二の液体供給部を更に備える、[1]又は[2]に記載のモルタル製造装置。
[4]第一の液体及び第二の液体の供給量の合計が、粉体材料100質量部に対して10~30質量部であり、第一の液体及び第二の液体の供給量の合計に対する第一の液体の供給量の質量比([第一の液体の供給量]/[第一の液体及び第二の液体の供給量の合計])が0.51~0.9である、[3]に記載のモルタル製造装置。
[5]圧送される粉体材料に対して第一の液体を圧送しながら添加混合してモルタルを調製し、モルタルを圧送供給する第一の工程と、撹拌機構を備える貯蔵装置にモルタルを供給し、撹拌機構によりモルタルを混練する第二の工程と、を含む、モルタル製造方法。
[6]第二の工程において、第二の液体を貯蔵装置に供給し、モルタルと第二の液体を混錬する、[5]に記載のモルタル製造方法。
「7」第一の液体の供給量が第二の液体の供給量よりも多い、[5]又は[6]に記載のモルタル製造方法
[8]第一の液体及び第二の液体の供給量の合計が、粉体材料100質量部に対して10~30質量部であり、第一の液体及び前記第二の液体の供給量の合計に対する第一の液体の供給量の質量比([第一の液体の供給量]/[第一の液体及び第二の液体の供給量の合計])が0.51~0.9である、[6]又は「7」に記載のモルタル製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、長距離圧送しても安定した品質の様々な軟度のモルタルを連続して調製することができるモルタル製造装置及びモルタル製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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