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公開番号2024058221
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-25
出願番号2022165443
出願日2022-10-14
発明の名称穿孔ガイド機構
出願人株式会社呉英製作所
代理人弁理士法人磯野国際特許商標事務所
主分類B28D 7/02 20060101AFI20240418BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】排出管の位置を調整でき、ブッシュを偏心させることがない穿孔ガイド機構を提供すること。
【解決手段】潤滑水を循環させる潤滑水循環穿孔システムで使用される穿孔ドリル1の穿孔ガイド機構100は、穿孔ドリル1側に配置されて、回転シャフト2内に潤滑水を供給する給水管9が接続される供給口を有する供給ドラム8に対向すると共に、回転シャフトを挿通する筒状本体ガイド10と、筒状本体ガイドに係合機構120を介して軸線方向から着脱自在に取り付けられ、回転シャフトを挿通するガイド筒体20と、を備え、記ガイド筒体は、当該ガイド筒体の後端開口側に係合機構の一方を有し、筒状本体ガイドは、当該筒状本体ガイドの先端開口側に係合機構の他方を有し、係合機構は、ガイド筒体と前記筒状本体ガイドとを着脱自在に係合すると共に、係合状態を維持して、ガイド筒体を筒状本体ガイドの軸回りに変位自在とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
穿孔する刃先に連続する回転シャフト内の流路を介して潤滑水が供給されると共に、供給した潤滑水及び穿孔時に発生する削りかすが混じるスラッジを回収ろ過して再び前記潤滑水として循環させるシステムで使用される穿孔ドリルの穿孔ガイド機構において、
前記穿孔ガイド機構は、前記穿孔ドリル側に配置されて、前記回転シャフト内に潤滑水を供給する給水管が接続される供給口を有する供給ドラムに対向すると共に、前記回転シャフトを挿通する筒状本体ガイドと、
前記筒状本体ガイドに係合機構を介して軸線方向から着脱自在に取り付けられ、前記回転シャフトを挿通するガイド筒体と、を備え、
前記ガイド筒体は、外周面に前記スラッジを排出する排出管を接続すると共に、当該ガイド筒体の後端開口側に係合機構の一方を有し
前記筒状本体ガイドは、当該筒状本体ガイドの先端開口側に前記係合機構の他方を有し、
前記係合機構は、前記ガイド筒体と前記筒状本体ガイドとを着脱自在に係合すると共に、係合状態を維持して、前記ガイド筒体を前記筒状本体ガイドの軸回りに変位自在とする、穿孔ガイド機構。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記係合機構は、前記ガイド筒体の後端開口側となる筒内周面に断続して周方向に突出する第1弧状凸部を備えると共に、前記筒状本体ガイドの先端開口側となる筒外周面に断続して周方向に突出する第2弧状凸部とを備え、
前記第1弧状凸部及び前記第2弧状凸部の一方は、断続する隙間よりも大きくなるように周方向に連続する長さを有し、
前記第1弧状凸部及び前記第2弧状凸部の他方は、一方の前記断続する隙間よりも小さくなるように周方向に連続する長さを有する請求項1に記載の穿孔ガイド機構。
【請求項3】
前記筒状本体ガイドは、内周面に突出して周方向に当接周面を有し、
前記当接周面の一方の面に当接するリブ部、及び、内周面に雌ネジ部を有する第3支持管と、前記当接周面の他方の面に当接して前記雌ネジ部にねじ込まれる雄ネジ部を有する第2支持管と、前記第2支持管の内周面に支持される第1支持管と、前記第1支持管の一端側を支持するブッシュと、が前記回転シャフトを挿通して前記回転シャフトの同軸上に配置され、
前記ガイド筒体は、前記ブッシュを覆うように前記筒状本体ガイドに前記係合機構を介して係合されている請求項1に記載の穿孔ガイド機構。
【請求項4】
前記第2支持管は、前記ガイド筒体の内周面に形成した止水溝に配置される第1オーリングに当接する止水フランジ部と、前記第1支持管の外側周面に当接する第2オーリングを保持するように前記止水フランジ部から連続して形成される止水部と、を備える、請求項3に記載の穿孔ガイド機構。
【請求項5】
前記ガイド筒体は、内周面から縮径するように突出する縮径内周面を有し、
前記ブッシュは、前記縮径内周面に対面してブッシュ側周面が配置され、ブッシュフランジ部に対面して配置される前記第1支持管のフランジ部を、前記ブッシュフランジ部の先端側のブッシュ支持溝34によって連結し、前記回転シャフトと同軸上に固定される請求項3に記載の穿孔ガイド機構。
【請求項6】
前記筒状本体ガイドは、前記穿孔ドリルと当該筒状本体ガイドの間に配置され前記回転シャフトの長手方向に沿って案内する直線ガイドの保持部を備えると共に、前記直線ガイドで案内される当該筒状本体ガイドの移動範囲に亘って前記潤滑水の給水管が移動できるように配置したスライド用溝と、を備え、
前記スライド用溝は、前記給水管の外周面に接触するスライド側面を、前記スライド用溝の範囲内で備える請求項1に記載の穿孔ガイド機構。
【請求項7】
前記ガイド筒体は、前記回転シャフトの刃先を挿通させる共に、穿孔する作業面に当接する当接パッドを先端開口側に着脱自在に取り付ける係止凸部を先端開口側の内周面に有する請求項1に記載の穿孔ガイド機構。
【請求項8】
前記第3支持管は、円環状に形成される前記リブ部の少なくとも一箇所を直線状とした回止め部を備え、
前記筒状本体ガイドは、前記当接周面に当接する第3支持管のリブ部の回止め部に当接する回止片を内周面に備える請求項3に記載の穿孔ガイド機構。
【請求項9】
前記直線ガイドは、前記回転シャフトの長手方向に沿って配置される第1直線ガイドと、前記第1直線ガイドに沿って離隔して平行に配置される第2直線ガイドと、を備え、
前記筒状本体ガイドと、前記供給ドラムとの間にコイルスプリングを備え、前記コイルスプリングが前記筒状本体ガイドを常に前記ガイド筒体側に付勢する請求項6に記載の穿孔ガイド機構。
【請求項10】
前記筒状本体ガイド及び前記ガイド筒体は、樹脂材料で形成されている請求項1に記載の穿孔ガイド機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、穿孔する作業部分に潤滑水を供給して循環しながら穿孔する穿孔ドリルの穿孔ガイド機構に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、コンクリート、高強度コンクリート、タイル、石材等の被穿孔部材を穿孔する穿孔装置が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の穿孔装置は、被穿孔部材に潤滑水を供給して循環しながら穿孔することができる穿孔ガイド機構を穿孔ドリルに取り付けて作業が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-196151号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のような穿孔ガイド機構は、潤滑水を供給して先端側の排出管の部分からスラッジを回収するため、排出管が作業位置に対して下方を向くことが求められている。しかし、従来の穿孔ガイド機構は、先端部分の部品が本体の筒体の部品と一体であるため、排出管の位置を変えて作業ができる構成が求められている。
また、従来の穿孔ガイド機構は、回転シャフトを液密に回転自在に支持する支持部品(ブッシュ)が先端部分の外周面から挿通するネジにより押し込まれることで固定されている。
【0005】
本発明は、前記した要望に鑑みて案出されたものであり、排出管の位置を調整でき、ブッシュを偏心させることがない穿孔ガイド機構を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前記課題を解決するため、穿孔ガイド機構として、穿孔する刃先に連続する回転シャフト内の流路を介して潤滑水が供給されると共に、供給した潤滑水及び穿孔時に発生する削りかすが混じるスラッジを回収ろ過して再び前記潤滑水として循環させるシステムで使用される穿孔ドリルの穿孔ガイド機構において、前記穿孔ガイド機構は、前記穿孔ドリル側に配置されて、前記回転シャフト内に潤滑水を供給する給水管が接続される供給口を有する供給ドラムに対向すると共に、前記回転シャフトを挿通する筒状本体ガイドと、前記筒状本体ガイドに係合機構を介して軸線方向から着脱自在に取り付けられ、前記回転シャフトを挿通するガイド筒体と、を備え、前記ガイド筒体は、外周面に前記スラッジを排出する排出管を接続すると共に、当該ガイド筒体の後端開口側に係合機構の一方を有し前記筒状本体ガイドは、当該筒状本体ガイドの先端開口側に前記係合機構の他方を有し、前記係合機構は、前記ガイド筒体と前記筒状本体ガイドとを着脱自在に係合すると共に、係合状態を維持して、前記ガイド筒体を前記筒状本体ガイドの軸回りに変位自在とする、構成とした。
【発明の効果】
【0007】
本願発明に係る穿孔ガイド機構は、筒状本体ガイドとガイド本体とを係合機構を介して軸線方向から着脱自在とすることで、排出管の位置を回転自在に調節でき、作業性を改善することができる。また、穿孔ガイド機構は、筒状本体ガイドとガイド本体とが軸線方向から着脱自在とすることで、ブッシュを支持する構成を筒状本体ガイド及びガイド筒体の内側で行うことができ、ブッシュを偏芯させることなく所定の位置に保持し続けることによりスラッジの漏れを防止し安定して作業することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る穿孔ガイド機構及び潤滑水循環システムを示す模式図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイド、第3支持管、直線ガイドを例示する分解斜視図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイドを例示する斜視図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイドを例示する平面図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイドを後端開口から例示する背面図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイド、第2支持管、第2オーリング、第1支持管、ブッシュ、第1オーリング、ガイド筒体を例示する分解斜視図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構のガイド筒体を例示する斜視図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構のガイド筒体を後端開口から示す背面図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構のガイド筒体を先端開口から示す正面図である。
図8のX-Xにおける断面図である。
図8のXI-XIにおける断面図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構のガイド筒体及び当接パッドを例示する分解斜視図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構のガイド筒体にブッシュ、第1支持管、第2支持管を配置した状態を示す断面斜視図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイドとガイド筒体との係合機構を示す分解斜視図である。
実施形態に係る穿孔ガイド機構の筒状本体ガイドとガイド筒体とを係合すると供に、第2支持管と第3支持管とを当接周面を挟んで支持した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態における穿孔ガイド機構の一例について、潤滑水循環穿孔システムと共に図面を参照しながら以下に説明する。なお、各図において上下左右前後は、形式的に示すもので絶対的な方向を示すものではない。また、各構成において、一部を誇張して記載している場合がある。さらに、以下の説明では、設置面としてコンクリートに設置し、コンクリートの所定位置を穿孔開始面として穿孔する例として説明する。
【0010】
<潤滑水循環穿孔システム>
図1に示すように、潤滑水循環穿孔システム300は、潤滑水濾過循環装置200と、潤滑水濾過循環装置200から潤滑水の供給を受けて穿孔作業を行う穿孔ドリル1と、穿孔ドリル1をガイドする穿孔ガイド機構100とを備えている。なお、穿孔ガイド機構100は、作業者が直接、穿孔ドリル1のハンドルを操作することや、穿孔ドリル1を作業面に固定台及び真空ポンプを介して固定して作業することができるものである。なお、穿孔ドリル1を作業面に固定する場合には、固定台と、固定台を設置面Wに固定するための真空ポンプと、真空ポンプの電源を担う電源装置とを更に備えていることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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