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公開番号2024013612
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022115830
出願日2022-07-20
発明の名称成形体の製造方法
出願人日本碍子株式会社
代理人アクシス国際弁理士法人
主分類B28B 7/36 20060101AFI20240125BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】離型剤の塗布及び金型の洗浄を行わずに寸法精度が良好な成形体を製造できる方法を提供する。
【解決手段】凹部を有する金型を樹脂フィルム包装材で真空包装する金型包装工程と、真空包装された前記金型の前記凹部に、セラミックス粉末及び/又は金属粉末を含むスラリーを注入して固化させる注型固化工程とを含む成形体の製造方法とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
凹部を有する金型を樹脂フィルム包装材で真空包装する金型包装工程と、
真空包装された前記金型の前記凹部に、セラミックス粉末及び/又は金属粉末を含むスラリーを注入して固化させる注型固化工程と
を含む成形体の製造方法。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記注型固化工程後に、前記金型を真空包装した前記樹脂フィルム包装材内を復圧し、成形体を離型させる離型工程を更に含む、請求項1に記載の成形体の製造方法。
【請求項3】
前記注型固化工程において、前記スラリーを注入した後、前記金型の前記凹部の上方に蓋材を配置する、請求項1又は2に記載の成形体の製造方法。
【請求項4】
前記樹脂フィルム包装材が、熱可塑性、離型性、形状追従性及び耐薬品性を有する、請求項1又は2に記載の成形体の製造方法。
【請求項5】
前記樹脂フィルム包装材を構成する樹脂が、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリルスチレン樹脂、ABS樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリメチルメタクリレート樹脂及びポリエチレンテレフタレート樹脂から選択される1種以上である、請求項1又は2に記載の成形体の製造方法。
【請求項6】
前記注型固化工程において、前記金型の前記凹部を水平に維持する、請求項1又は2に記載の成形体の製造方法。
【請求項7】
前記スラリーが、反応剤、ゲル化剤及び分散媒を更に含む、請求項1又は2に記載の成形体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
成形体の製造方法として、鋳込み成形法の一種であるモールドキャスト法が知られている(例えば、特許文献1)。モールドキャスト法は、セラミックス粉末や金属粉末などの所定の粉末、反応剤、ゲル化剤などを含むスラリーを金型に注型し、金型内で固化(硬化)させることによって成形体を製造する方法である。
【0003】
モールドキャスト法では、従来、成形体を金型から離型し易くするために、金型の内壁面に離型剤を塗布することが行われている。また、成形体の離型後の金型には、スラリーの残留物や離型剤などが付着しているため、金型を洗浄液に浸漬させてブラッシングすることで洗浄する必要がある(例えば、特許文献2)。
【0004】
ここで、外径の寸法精度が要求される成形体を製造するための従来の成形プロセスを図8に示す。
図8に示されるように、まず、金型100の構成部品として下型110及び上型120を準備し、下型110及び上型120のそれぞれに離型剤130を塗布する(P1)。次に、下型110及び上型120を型組して金型100を作製する(P2)。次に、金型100にスラリー140を注型して固化(硬化)させる(P3)。その後、各型を離型させることによって成形体150を得ることができる(P4)。そして、離型後の下型110及び上型120は、次の成形体の製造を行うために洗浄される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-37658号公報
特開2020-131708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
モールドキャスト法によって成形体を製造するための従来の方法では、成形前に金型に対する離型剤の塗布、成形後に金型の洗浄が必要とされている。
しかしながら、離型剤の塗布は、塗りムラが発生して離型させ難いことがある。また、金型の洗浄は、金型の洗浄不足によって成形体に異物が混入することがある。そのため、組成の異なる製品を成形するのに同じ金型を使用し難い。また、離型剤の塗布及び金型の洗浄を行うための設備面積も大きくなる。特に、組成の異なる製品を成形する場合、製品毎に成形型を洗浄するための設備を設ける必要がある。また、離型剤の塗布及び金型の洗浄は、工程時間が長いため、成形体の生産性が低下する原因となる。さらに、離型剤の塗布及び金型の洗浄は、薬品の使用が必要であるため、製造コストや環境負荷への影響も大きい。
【0007】
本発明は、上記の課題を解決することを課題とし、特に、離型剤の塗布及び金型の洗浄を行わずに寸法精度が良好な成形体を製造できる方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、上記の課題を解決すべく鋭意研究を行った結果、凹部を有する金型を樹脂フィルム包装材で真空包装し、この真空包装した金型を用いて成形を行うことにより、離型剤の塗布及び金型の洗浄を省略することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、上記の課題は、以下の本発明によって解決されるものであり、本発明は以下の通りである。
【0009】
[1]凹部を有する金型を樹脂フィルム包装材で真空包装する金型包装工程と、
真空包装された前記金型の前記凹部に、セラミックス粉末及び/又は金属粉末を含むスラリーを注入して固化させる注型固化工程と
を含む成形体の製造方法。
【0010】
[2]前記注型固化工程後に、前記金型を真空包装した前記樹脂フィルム包装材内を復圧し、成形体を離型させる離型工程を更に含む、[1]に記載の成形体の製造方法。
(【0011】以降は省略されています)

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