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公開番号2023119148
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-28
出願番号2022021838
出願日2022-02-16
発明の名称コンクリートスラリー処理装置
出願人モリ技巧株式会社
代理人個人
主分類B28C 7/16 20060101AFI20230821BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】コンクリートスラリー処理装置において、水槽から掻き揚げた砂、砂利、セメントからなる固形物を固結し易くするとともに固結強度を上昇させ、廃棄物としての処理コストを軽減させる。
【解決手段】水槽1の底面部に沈降した砂利,砂,セメントからなる固形物sを傾斜面部6に掻き揚げるようにしたコンクリートスラリー処理装置であって、掻き揚げられた固形物sを一時貯留させるための容器24を配設し、該容器24内に螺旋状の攪拌羽根26を設け、該攪拌羽根26を回転駆動し攪拌することにより砂利と砂とセメントを混合させた後、該固形物sを該容器24から排出させ固化させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートスラリーが入る水槽の底面部を略水平に形成し、該水槽に該底面部から斜め上方に連なる傾斜面部を形成し、無端状に形成したコンベヤチェーンに複数のレーキを適宜間隔で取着し、該レーキが前記水槽の底面部から傾斜面部に亘って移動するように該コンベヤチェーンを巡回動させることで、該水槽の底面部に沈降した砂利,砂,セメントからなる固形物を該傾斜面部に掻き揚げるとともに、該水槽に設けられた水切ゲートから該水槽の上澄水を排出させるようにしたコンクリートスラリー処理装置であって、
前記固形物を流入させるため上面が開放された横断面U字形の容器を長手方向が該傾斜面部の傾斜方向に対し直交するように略水平に配設し、該容器内に螺旋状の攪拌羽根を該容器のU字形底面に沿うように設け、該攪拌羽根を回転駆動し前記固形物を攪拌することにより砂利と砂とセメントを混合させた後、該固形物を該容器から排出させ固化させるようにしたことを特徴とするコンクリートスラリー処理装置。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記攪拌羽根は前記容器の中心に横架された回転軸に捩り方向が異なる一対の螺旋状の羽根部材を左右対称に設けてなり、その両羽根部材の中間に相当する前記容器の底面部位に開口を形成し、該開口に開閉シャッターを設けてなることを特徴とする請求項1に記載したコンクリートスラリー処理装置。
【請求項3】
前記容器に新たなセメントを添加するためのセメント投入用ホッパーを設けたことを特徴とする請求項1または2に記載したコンクリートスラリー処理装置。
【請求項4】
前記容器の開放上面の両端部と相対するようにセメント投入用ホッパーをそれぞれ設けるとともに、前記攪拌羽根は前記容器の中心に横架された回転軸に捩り方向が異なる一対の螺旋状の羽根部材を左右対称に設けてなり、その両羽根部材の中間に相当する前記容器の底面部位に開口を形成し、該開口に開閉シャッターを設けてなることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載したコンクリートスラリー処理装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートミキサー車のドラムから排出された、砂利、砂、セメントを含む廃水(コンクリートスラリーまたはセメントスラッジともいう)を処理するためのコンクリートスラリー処理装置に関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
一般に生コン工場では、生コンを配送して帰ってきたコンクリートミキサー車をそのドラム内に水を注入して洗浄する必要があり、その際にドラム内に残っていた生コン(戻りコンという)がドラムから多量に排出される。
下記特許文献1~3は、こうして排出されたコンクリートスラリーを処理するための装置を示すもので、これらのコンクリートスラリー処理装置は、コンクリートスラリーを投入する水槽の底面部を略水平に形成し、該水槽に該底面部から斜め上方に連なる傾斜面部を形成し、無端状に形成したコンベヤチェーンに複数のレーキを適宜間隔で取着し、該レーキが前記水槽の底面部から傾斜面部に亘って移動するように該コンベヤチェーンを低速度で巡回動させることで、該水槽の底面部に沈降した砂利,砂,セメントからなる固形物を該傾斜面部に掻き揚げて該傾斜面部の上端縁より外部に落下排出させるとともに、該水槽の側壁に設けられた水切ゲートから該水槽の上澄水を排出させるようにしたものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4277057号公報
特許第6456870号公報
特許第6643447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、この種のコンクリートスラリー処理装置は、水槽内でセメントが水和反応により固結するのを防ぐために、上記コンベヤチェーンを昼夜を問わず巡回駆動させておく必要がある。このため、水槽内底部に沈降しやすい砂利や砂が真っ先に傾斜面部に掻き揚げられて該傾斜面部の上端縁より外部に落下排出され、その後にセメント成分が掻き揚げられる。このため、砂利,砂とセメントとが分離した状態で排出され、このように分離していると、セメントの水和反応でこれらが固結し難くなり、たとえ固結しても強度の弱いものとなるおそれがあった。このように、固結強度が弱い状態であると、コンクリート製品に成形したり路盤材として再利用することができず、廃棄物として処理するのも容易でないので、廃棄コストも高くなるといった問題があった。
本発明はこのような問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
そのために本発明は、コンクリートスラリーが入る水槽の底面部を略水平に形成し、該水槽に該底面部から斜め上方に連なる傾斜面部を形成し、無端状に形成したコンベヤチェーンに複数のレーキを適宜間隔で取着し、該レーキが前記水槽の底面部から傾斜面部に亘って移動するように該コンベヤチェーンを巡回動させることで、該水槽の底面部に沈降した砂利,砂,セメントからなる固形物を該傾斜面部に掻き揚げるとともに、該水槽に設けられた水切ゲートから該水槽の上澄水を排出させるようにしたコンクリートスラリー処理装置であって、
前記固形物を流入させるため上面が開放された横断面U字形の容器を長手方向が該傾斜面部の傾斜方向に対し直交するように略水平に配設し、該容器内に螺旋状の攪拌羽根を該容器のU字形底面に沿うように設け、該攪拌羽根を回転駆動し前記固形物を攪拌することにより砂利と砂とセメントを混合させた後、該固形物を該容器から排出させ固化させるようにしたことを特徴とする。
【0006】
また本発明は上記コンクリートスラリー処理装置において、前記攪拌羽根は前記容器の中心に横架された回転軸に捩り方向が異なる一対の螺旋状の羽根部材を左右対称に設けてなり、その両羽根部材の中間に相当する前記容器の底面部位に開口を形成し、該開口に開閉シャッターを設けてなることを特徴とする。
【0007】
また本発明は上記コンクリートスラリー処理装置において、前記容器に新たなセメントを添加するためのセメント投入用ホッパーを設けたことを特徴とする。
【0008】
また本発明は上記コンクリートスラリー処理装置において、前記容器の開放上面の両端部と相対するようにセメント投入用ホッパーをそれぞれ設けるとともに、前記攪拌羽根は前記容器の中心に横架された回転軸に捩り方向が異なる一対の螺旋状の羽根部材を左右対称に設けてなり、その両羽根部材の中間に相当する前記容器の底面部位に開口を形成し、該開口に開閉シャッターを設けてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
水槽から掻き揚げた砂、砂利、セメントからなる固形物を攪拌羽根によって攪拌するので、固形物が固結し易くなり、固結強度も上昇する。このため廃棄物としての処理コストを軽減できる。
また、新たにセメントを添加することによっては、さらに必要な強度を確保することができ、コンクリート製品としての再利用を可能にし、処理コストをさらに軽減させる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態を示すコンクリートスラリー処理装置の外観側面図。
本発明の実施形態を示すコンクリートスラリー処理装置の縦断側面図。
図2の要部拡大図。
図3のA-A線断面図。
図4のB-B線断面矢視図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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