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公開番号2023132554
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-22
出願番号2022037936
出願日2022-03-11
発明の名称セメント混練物の流動性評価方法
出願人UBE三菱セメント株式会社
代理人個人
主分類B28C 7/00 20060101AFI20230914BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】実際にセメント混練物を製造する前に、製造するセメント混練物の流動性を評価できる方法を提供する。
【解決手段】この方法は、セメントと骨材とシリカフュームと水とを混練することにより製造されるセメント混練物の流動性を評価する方法であって、シリカフュームと水とを混合することにより試験液を作製する混合工程と、試験液に超音波を付与することにより、試験液に含まれるシリカフュームを分散させる超音波付与工程と、超音波を付与した後の試験液に含まれるシリカフュームの粒度分布を測定する測定工程と、粒度分布に基づいてセメント混練物の流動性を評価する評価工程とを備える。ここで、シリカフュームの比表面積は15.0m2/g以上45.0m2/g以下であり、シリカフュームの密度は1.50g/cm3以上2.30g/cm3以下であり、シリカフュームのかさ密度は0.15kg/L以上0.37kg/L以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
セメントと骨材とシリカフュームと水とを混練することにより製造されるセメント混練物の流動性を評価する方法であって、
前記シリカフュームと水とを混合することにより試験液を作製する混合工程と、
前記試験液に超音波を付与することにより、前記試験液に含まれる前記シリカフュームを分散させる超音波付与工程と、
前記超音波を付与した後の前記試験液に含まれる前記シリカフュームの粒度分布を測定する測定工程と、
前記粒度分布に基づいて前記セメント混練物の流動性を評価する評価工程とを備え、
前記シリカフュームの比表面積は15.0m
2
/g以上45.0m
2
/g以下であり、
前記シリカフュームの密度は1.50g/cm
3
以上2.30g/cm
3
以下であり、
前記シリカフュームのかさ密度は0.15kg/L以上0.37kg/L以下であることを特徴とするセメント混練物の流動性評価方法。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記評価工程では、
前記粒度分布における粒径1μm以下の割合が重量基準で30%以上である場合、前記セメント混練物の流動性を高いものであると評価し、
前記割合が重量基準で30%未満である場合、前記セメント混練物の流動性を低いものであると評価することを特徴とする請求項1に記載のセメント混練物の流動性評価方法。
【請求項3】
請求項2に記載の方法における前記評価工程で前記セメント混練物の流動性を高いものであると評価した場合、
セメントと、骨材と、水と、前記混合工程において前記試験液の作製に用いた前記シリカフュームと同一のロットに属するシリカフュームとを混練することにより、セメント混練物を製造することを特徴とするセメント混練物の製造方法。
【請求項4】
請求項2に記載の方法における前記評価工程で前記セメント混練物の流動性を高いものであると評価した場合における、前記混合工程において前記試験液の作製に用いた前記シリカフュームと同一のロットに属するシリカフュームを含むことを特徴とする混和材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、セメント混練物の流動性を評価する方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載のように、セメント、シリカフューム、骨材及び水を混練することにより、セメント混練物の一種であるコンクリートを製造することができる。
【0003】
ところで、コンクリートの製造現場においては、製造したコンクリートを出荷する前に、このコンクリートの流動性を測定する試験(例えば「JIS A 1150:2020」に規定されるスランプフロー試験)を実施している。この試験の結果がコンクリートの品質基準を満たさない場合、製造したコンクリートを出荷できずに廃棄することになり、このコンクリートの製造に要した費用及び時間が無駄になるという問題を生じる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平5-254899号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、実際にセメント混練物を製造する前に、製造するセメント混練物の流動性を評価できる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1項目に係るセメント混練物の流動性評価方法は、セメントと骨材とシリカフュームと水とを混練することにより製造されるセメント混練物の流動性を評価する方法であって、前記シリカフュームと水とを混合することにより試験液を作製する混合工程と、前記試験液に超音波を付与することにより、前記試験液に含まれる前記シリカフュームを分散させる超音波付与工程と、前記超音波を付与した後の前記試験液に含まれる前記シリカフュームの粒度分布を測定する測定工程と、前記粒度分布に基づいて前記セメント混練物の流動性を評価する評価工程とを備える。ここで、前記シリカフュームの比表面積は15.0m
2
/g以上45.0m
2
/g以下とされており、前記シリカフュームの密度は1.50g/cm
3
以上2.30g/cm
3
以下とされており、前記シリカフュームのかさ密度は0.15kg/L以上0.37kg/L以下とされている。
【0007】
本発明の第2項目に係るセメント混練物の流動性評価方法において、上記第1項目に係るセメント混練物の流動性評価方法における前記評価工程では、前記粒度分布における粒径1μm以下の割合が重量基準で30%以上である場合、前記セメント混練物の流動性を高いものであると評価し、前記割合が重量基準で30%未満である場合、前記セメント混練物の流動性を低いものであると評価する。
【0008】
本発明の第3項目に係るセメント混練物の製造方法は、上記第2項目に係る方法における前記評価工程で前記セメント混練物の流動性を高いものであると評価した場合、セメントと、骨材と、水と、前記混合工程において前記試験液の作製に用いた前記シリカフュームと同一のロットに属するシリカフュームとを混練することにより、セメント混練物を製造するものである。
【0009】
本発明の第4項目に係る混和材は、上記第2項目に係る方法における前記評価工程で前記セメント混練物の流動性を高いものであると評価した場合における、前記混合工程において前記試験液の作製に用いた前記シリカフュームと同一のロットに属するシリカフュームを含んでいる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の第1項目及び第2項目によれば、実際にセメント混練物(例えば、コンクリート)を製造する前に、製造するセメント混練物の流動性を評価することができる。本発明の第3項目によれば、高い流動性を有するセメント混練物を製造することができる。本発明の第4項目によれば、高い流動性を有するセメント混練物を製造可能な混和材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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