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公開番号2023180796
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-21
出願番号2022094381
出願日2022-06-10
発明の名称コンクリートスラリー処理装置における水切ゲート
出願人モリ技巧株式会社
代理人個人
主分類B28C 7/16 20060101AFI20231214BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】セメントスラッジ(コンクリートスラリー)の廃棄を容易にするためのコンクリートスラリー処理装置における水切ゲートについて、常に必要とする濾過性能を維持することができるようにする。
【解決手段】コンクリートスラリーが貯留される水槽1の一側に複数本のパイプ5a~5iを横架状に段積みし、該コンクリートスラリーの水分を各パイプ間の隙間から流出させるコンクリートスラリー処理装置における水切ゲートであって、該各パイプは角筒状のパイプ5a,5c,5e,5g,5iと円筒状のパイプ5b,5d,5f,5hとを交互に段積みすることにより、円筒状のパイプの外周面を角筒状のパイプの平坦面に当接させてなる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリートスラリーが貯留される水槽の一側に複数本のパイプを横架状に段積みし、該コンクリートスラリーの水分を各パイプ間の隙間から流出させるコンクリートスラリー処理装置における水切ゲートであって、該各パイプは角筒状のパイプと円筒状のパイプとを交互に段積みすることにより、円筒状のパイプの外周面を角筒状のパイプの平坦面に当接させてなることを特徴とするコンクリートスラリー処理装置における水切ゲート。
続きを表示(約 170 文字)【請求項2】
コンクリートスラリーが貯留される水槽の一側に、円筒状のパイプと、平坦面を有する長手板状部材とを交互に段積みすることで、該パイプの外周面を該長手板状部材の平坦面に当接させ、該パイプと該長手板状部材の隙間から前記コンクリートスラリーの水分を流出させるようにしたことを特徴とするコンクリートスラリー処理装置における水切ゲート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートミキサー車のドラムから排出された、砂利、砂、セメントを含む廃水(コンクリートスラリーまたはセメントスラッジともいう)を処理するためのコンクリートスラリー処理装置における水切ゲートの構造に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
一般に生コン工場では、生コンを配送して帰ってきたコンクリートミキサー車をそのドラム内に水を注入して洗浄する必要があり、その際にドラム内に残っていた生コン(戻りコンという)がドラムから多量に排出される。
下記特許文献1、2には、こうして排出されたコンクリートスラリーを処理するための装置が示され、そのコンクリートスラリー処理装置は、コンクリートスラリーを投入する水槽の底面部を略水平に形成し、該水槽に該底面部から斜め上方に連なる傾斜面部を形成し、無端状に形成したコンベヤチェーンに複数のレーキを適宜間隔で取着し、該レーキが前記水槽の底面部から傾斜面部に亘って移動するように該コンベヤチェーンを低速度で巡回動させることで、該水槽の底面部に沈降した砂利,砂,セメントからなる固形物を該傾斜面部に掻き揚げて該傾斜面部の上端縁より外部に落下排出させるとともに、該水槽の側壁に設けられた水切ゲートから該水槽の上澄水を排出させるようにしたものである。
【0003】
なお、下記特許文献3には、複数本の円筒状のパイプを横架状に段積みし、該各パイプ間の僅かな隙間から前記水槽の上澄水を排出させるとともに、必要に応じて該パイプを自転させて該各パイプ間の隙間を拡大させることにより、該隙間が目詰まりするのが解消されるようにした水切ゲートが示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4277057号公報
特許第6456870号公報
特許第5638487号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記水切ゲートでは、水圧等によりパイプが外方に弓形に変形するとパイプ間の隙間が部分的に拡がるため水槽内の固形物まで流出させてしまうおそれがある。
そこで、本発明はパイプが水圧等により多少変形したとしても隙間が大きくなるおそれをなくし、常なる濾過性能を向上させることにより、上記のような問題点を解消しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのために本発明は、コンクリートスラリーが貯留される水槽の一側に複数本のパイプを横架状に段積みし、該コンクリートスラリーの水分を各パイプ間の隙間から流出させるコンクリートスラリー処理装置における水切ゲートであって、該各パイプは角筒状のパイプと円筒状のパイプとを交互に段積みすることにより、円筒状のパイプの外周面を角筒状のパイプの平坦面に当接させてなることを特徴とする。
また本発明に係るコンクリートスラリー処理装置における水切ゲートは、コンクリートスラリーが貯留される水槽の一側に、円筒状のパイプと、平坦面を有する長手板状部材とを交互に段積みすることで、該パイプの外周面を該長手板状部材の平坦面に当接させ、該パイプと該長手板状部材の隙間から前記コンクリートスラリーの水分を流出させるようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
角筒状のパイプまたは長手板状部材の平坦面と円筒状のパイプの外周面とが当接する部位の僅かな隙間からコンクリートスラリーの水分を流出させるようにしたことで、円筒状のパイプが水圧等により多少変形したとしても、隙間が無用に拡がり水槽内の固形物を流出させるようなことがない。このため常に必要とする濾過性能を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係るコンクリートスラリー処理装置の縦断面図。
図1に示したコンクリートスラリー処理装置における水切ゲートの側面図。
図2のA-A線断面図。
図3の要部の作動状態を示した断面図。
本発明に係る水切ゲートの要部の横断面図。
【 実施例】
【0009】
次に本発明に係るコンクリートスラリー処理装置の実施例1を図1~図4とともに説明する。図1に示す水槽1は、水平な底板1aとフレーム1bと側板1cから平面視で長方形の箱状に形成され、その上面はコンクリートミキサー車等からセメントスラッジを投入し得るように開放されている。3は該水槽1の長手方向の一側面に設けられた水切ゲートで、該水切ゲート3は、図2,図3にも示したように、H型鋼からなる支柱4a,4bを適宜間隔で固設し、該支柱4a,4b間に両端部を遊嵌することにより複数本の直線状のパイプ5a~5iを横架状に段積してなる。なお、最下段のパイプ5aは角筒状、その上のパイプ5bは円筒状、またその上のパイプ5cは角筒状、さらにその上のパイプ5dは円筒状、その上のパイプ5eは角筒状、パイプ5fは円筒状、その上のパイプ5gは角筒状、さらにその上のパイプ5hは円筒状、最上段のパイプ5iは角筒状のものであり、このように角筒状のパイプと円筒状のパイプとを交互に段積みすることにより、円筒状のパイプ5b,5d,5f,5hの外周面を角筒状のパイプ5a,5c,5e,5g,5iの平坦面に当接させてなる。このように複数本のパイプ5a~5iを横架状に段積して水切ゲート3を形成することにより、該各パイプ5a~5iどうしが接触する僅かな隙間からセメントスラッジ中の水分が流出する一方、セメントスラッジ中の多くの固形分は該隙間を通過することなく堰きとめられる。
【0010】
6は最上段のパイプ5iの上に設けた加圧力調整手段で、フレーム1bの一部に形成した透孔に上部を遊嵌することにより棒材7を鉛直に支持し、該棒材7を下方に付勢するコイルバネ8を設けるとともに、該棒材7の下端部にパイプ5i上に横架する横架材9を設け、該横架材9を介してパイプ5iを適宜圧力で下方に押圧している。これにより各パイプ5a~5iどうしが圧着され、水圧に対し該各パイプ5a~5i間の隙間が適当な大きさに維持・形成されるようにしている。
(【0011】以降は省略されています)

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