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公開番号2023104068
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-07-28
出願番号2022004836
出願日2022-01-17
発明の名称ブレード取付治具
出願人株式会社オーシャンズ
代理人個人
主分類B28D 5/04 20060101AFI20230721BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】作業姿勢が不安定になることなく、かつ、作業の安全性やブレードの損傷等に悪影響が及ぶことなく、作業者が1人であっても安全で確実にブレードを取り付けることができるブレード取付治具を提供する。
【解決手段】切断装置の駆動軸側ホイール211及び従動軸側ホイール221に巻き掛けられるエンドレスベルト状のブレード230を取り付ける際に用いられるブレード取付治具300であって、前記切断装置に着脱可能に固定される治具本体と、上限位置と下限位置との間を上下方向にスライド移動可能に前記治具本体に支持された可動部と、前記可動部を前記上限位置に保持する第1保持手段305、312と、前記可動部を前記下限位置に保持する第2保持手段306a、306b等と、を備え、前記可動部は、退避位置と前記ブレードを支持するブレード受位置との間を揺動可能なブレード受部310を備える。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
切断装置の駆動軸側ホイール及び従動軸側ホイールに巻き掛けられるエンドレスベルト状のブレードを取り付ける際に用いられるブレード取付治具であって、
前記切断装置に着脱可能に固定される治具本体と、
上限位置と下限位置との間を上下方向にスライド移動可能に前記治具本体に支持された可動部と、
前記可動部を前記上限位置に保持する第1保持手段と、
前記可動部を前記下限位置に保持する第2保持手段と、を備え、
前記可動部は、退避位置と前記ブレードを支持するブレード受位置との間を揺動可能なブレード受部を備えるブレード取付治具。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
前記第1保持手段は、前記治具本体及び前記可動部のうち一方に固定されたラッチ部と、他方に固定され、前記ラッチ部が係合する係合部と、を備え、前記可動部が前記上限位置に位置した場合、前記ラッチ部が前記係合部に係合することにより、前記可動部を前記上限位置に保持する請求項1に記載のブレード取付治具。
【請求項3】
前記ラッチ部は、ワンタッチで前記係合部に対する係合を解除する機能を有する請求項2に記載のブレード取付治具。
【請求項4】
前記治具本体は、前記切断装置に着脱可能に固定される取付基部を備え、
さらに、前記取付基部を前記切断装置に着脱可能に固定する固定手段を備える請求項1から3のいずれか1項に記載のブレード取付治具。
【請求項5】
前記取付基部を、前記切断装置に位置決めするための位置決め機構をさらに備える請求項4に記載のブレード取付治具。
【請求項6】
前記固定手段は、前記取付基部及び前記切断装置の一方に固定された磁石又はワンタッチ錠を含む請求項4又は5に記載のブレード取付治具。
【請求項7】
前記第2保持手段は、前記可動部に設けられた鉛直方向に延びるスライドシャフトと、前記治具本体に設けられ、前記スライドシャフトにスライド移動可能に係合したスライダーと、前記スライドシャフトに固定位置を調整可能に固定されたストッパと、を備え、前記可動部が、前記下限位置に位置した場合、前記ストッパの下面が前記スライダーの上面に当接することにより、前記可動部を前記下限位置に保持する請求項1から6のいずれか1項に記載のブレード取付治具。
【請求項8】
前記ブレードの受け部材には、ブレード刃面保護部が固定されている請求項1から7のいずれか1項に記載のブレード取付治具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブレード取付治具、特に、半導体素子製造の素材である、シリコンインゴットを代表とする、円柱状の単結晶体を切断加工するエンドレスベルト状のブレードを有する切断装置におけるブレード取付(交換を含む)の際に用いられるブレード取付治具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
CZ法やFZ法等によって生成された単結晶シリコンインゴットは、その円筒外周部を平滑で一定の外径を有する状態にするための、円筒研削装置によって加工処理される。次いで、OF(オリエンテーションフラット)やノッチといった処理を付与された後、切断の工程に回される。この時に用いられるのが切断装置であり、この切断装置によりインゴットの両端部に残された生成時に出来る円錐状部分(トップ部コーンとボトム部コーン)を切断・排出処理を行ない、円筒部のみとする。その後に必要に応じて複数のブロックに切断したり、不要部分の切断排出や特定部位のサンプル切断・サンプル取出しなどを行う。
【0003】
ここで述べた切断装置の一般的な切断部分の構成は、2個のプーリーとブレードを有しており、プーリー間のブレードが張設された直線進行部分によってインゴットを切断する仕組みとなっている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
上述のブレードはエンドレスの帯状薄板鋼の素材下縁部に、ダイヤモンド砥粒を蒸着させたものを用いており、該ブレードを取り付ける際には2個のプーリーに巻き掛けつつもブレードを支えて、且つ前述のプーリー間の距離を徐々に離しながら張設しなければならない。この作業は作業人員や方法に手間が掛かるために、専用の治具を用いる場合もある(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2001-198917号公報
特開2009-190138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このような切断装置で扱おうとするワークの直径は、現在主流となっている300mm程度であり、対応する装置のブレードサイズは、概ね外周長で4m程度である。このサイズのブレードを2つのホイールにまたがって取り付けるには、ブレードをホイールに巻き掛ける様にして保持することと、ホイールの位置を移動調整することとを並行して行なわねばならない。そのため、この作業を行うために複数の人員が必要であり、当該作業を1人で行うことが難しいという課題がある。また、この作業を無理に1人で行おうとすれば、作業員の作業姿勢が不安定なものとなり、作業の安全性やブレードの損傷等に悪影響が及ぶという課題もある。
【0007】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、作業姿勢が不安定になることなく、かつ、作業の安全性やブレードの損傷等に悪影響が及ぶことなく、作業者が1人であっても安全で確実にブレードを取り付けることができるブレード取付治具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかるブレード取付治具は、
切断装置の駆動軸側ホイール及び従動軸側ホイールに巻き掛けられるエンドレスベルト状のブレードを取り付ける際に用いられるブレード取付治具であって、
前記切断装置に着脱可能に固定される治具本体と、
上限位置と下限位置との間を上下方向にスライド移動可能に前記治具本体に支持された可動部と、
前記可動部を前記上限位置に保持する第1保持手段と、
前記可動部を前記下限位置に保持する第2保持手段と、を備え、
前記可動部は、退避位置と前記ブレードを支持するブレード受位置との間を揺動可能なブレード受部を備える。
【0009】
このような構成により、作業姿勢が不安定になることなく、かつ、作業の安全性やブレードの損傷等に悪影響が及ぶことなく、作業者が1人であっても安全で確実にブレードを取り付けることができる。
【0010】
これは、退避位置とブレードを支持するブレード受位置との間を揺動可能なブレード受部により、ブレードを支持することができることによるものである。
(【0011】以降は省略されています)

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