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公開番号2023109546
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-08-08
出願番号2022011112
出願日2022-01-27
発明の名称コンクリートプラント
出願人大成建設株式会社
代理人個人,個人
主分類B28C 9/04 20060101AFI20230801BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】特車申請を不要にし、施工現場における占有面積を可及的に小さくでき、高いコンクリート供給量を有するコンクリートプラントを提供する。
【解決手段】運搬車両10と、運搬車両10の荷台11の上に搭載されて搬送される、コンクリートのプラントユニット20と、搬送時にはプラントユニット20に含まれず、コンクリート製造時にはプラントユニット20の構成要素となるミキサー50と、少なくともコンクリート製造時に、プラントユニット20の後方に設けられてミキサー50を支持するミキサー架台25とを有し、プラントユニット20は、骨材貯蔵装置31A,31Bと、粉体貯蔵装置35と、骨材搬送装置34A,34Bと、粉体搬送装置38と、各装置の駆動制御を実行する制御装置60とを少なくとも備え、運搬車両10は、公道走行時にミキサー50を搭載していないことにより、特車申請なく公道通行可能な総重量を有している。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
運搬車両と、
前記運搬車両の荷台の上に搭載されて該運搬車両にて搬送される、コンクリートのプラントユニットと、
搬送時には前記プラントユニットに含まれず、コンクリート製造時には前記プラントユニットの構成要素となるミキサーと、
少なくとも前記コンクリート製造時に、該プラントユニットの後方に設けられて該ミキサーを支持するミキサー架台とを有し、
前記プラントユニットは、骨材貯蔵装置と、粉体貯蔵装置と、骨材搬送装置と、粉体搬送装置と、各装置の駆動制御を実行する制御装置とを少なくとも備え、
前記運搬車両は、公道走行時に前記ミキサーを搭載していないことにより、特車申請なく公道通行可能な総重量を有していることを特徴とする、コンクリートプラント。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記ミキサー架台は、前記プラントユニットの後方に予め装備されており、
前記ミキサー架台が前記荷台に収容されている姿勢から、回動もしくはスライドして前記荷台の後方に張り出すことにより、前記ミキサーの支持姿勢を形成することを特徴とする、請求項1に記載のコンクリートプラント。
【請求項3】
前記ミキサー架台は、前記プラントユニットの後方に予め装備され、
前記プラントユニットが前記荷台の上にスライド自在に搭載されており、該プラントユニットの後方へのスライドに応じて前記ミキサー架台が前記荷台の後方に張り出すことにより、前記ミキサーの支持姿勢を形成することを特徴とする、請求項1に記載のコンクリートプラント。
【請求項4】
前記荷台の後方に張り出した前記ミキサー架台を支持する支持脚を備えていることを特徴とする、請求項2又は3に記載のコンクリートプラント。
【請求項5】
前記支持脚が車輪を備えていることを特徴とする、請求項4に記載のコンクリートプラント。
【請求項6】
前記コンクリートプラントの最上面は作業ステージとなっており、
前記作業ステージには、前記骨材貯蔵装置を構成する骨材投入口と、前記粉体貯蔵装置を構成する粉体投入口が開閉自在に設けられており、
前記作業ステージの周囲には手摺りが昇降自在もしくは取り付け自在に設けられていることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載のコンクリートプラント。
【請求項7】
前記プラントユニットには、ジャッキを備えている複数のアウトリガーが、自動的に、もしくは手動取り付けにより、張り出し自在となっており、
複数の前記アウトリガーが張り出して前記プラントユニットがジャッキアップされ、前記運搬車両が退避された際に、運搬時の前記プラントユニットの構成が維持された定置型のコンクリートプラントが形成されることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一項に記載のコンクリートプラント。
【請求項8】
前記プラントユニットには、ジャッキを備えている複数のアウトリガーが、自動的に、もしくは手動取り付けにより、張り出し自在となっており、
複数の前記アウトリガーが張り出して前記プラントユニットがジャッキアップされ、前記運搬車両が退避しており、
外付け骨材貯蔵装置と前記骨材投入口が外付け骨材搬送装置により繋がれ、外付け粉体貯蔵装置と前記粉体投入口が外付け粉体搬送装置により繋がれることにより、骨材貯蔵量と粉体貯蔵量が増大された定置型のコンクリートプラントが形成されることを特徴とする、請求項6に記載のコンクリートプラント。
【請求項9】
繊維貯蔵装置が繊維搬送装置を介して、前記ミキサーに対して混練材料を供給自在に接続されていることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一項に記載のコンクリートプラント。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートプラントに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)【背景技術】
【0002】
近年、コンクリートの高性能化と既存構造物の長寿命化や延命化のニーズの高まりから、既存構造物を例えば高性能コンクリートを用いて補修や補強する技術の開発が進んでいる。この既存構造物としては、道路橋における鉄筋コンクリート床版等が挙げられる。
この高性能コンクリートは、市中の生コンプラントで一般に供給されない特殊なコンクリートであり、補修や補強の技術が確立されているとしても、施工現場に対して特殊コンクリートを実際に供給できないといった大きな課題がある。ここで、本明細書において「高性能コンクリート」や「特殊コンクリート」、「高強度コンクリート」、「超高強度コンクリート」とは、例えば、高い圧縮強度、靱性、耐久性を有するコンクリートを意味しており、その一例として、特殊材料(セメントと混和剤を混合したプレミックス粉体、砂、繊維、水、混和剤等を使用した材料)を用いた、超高性能繊維補強コンクリートが挙げられる。
そこで、施工現場まで移動して施工現場にてコンクリートを製造する、移動式のコンクリートプラント(モバイルプラント)が適用される場合があるが、従来のモバイルプラントは通常のコンクリートの製造を対象としていることから、例えば超高強度コンクリート等の特殊コンクリートの製造(練り混ぜ)においては様々な課題が生じ得る。
まず、機動性はあるものの、ミキサーが小型であることから、高性能とされる二軸ミキサーとしては250L程度の規模のものしか搭載できず、旧型のパン型でも500Lが限界であるといったミキサー容量に関する課題が挙げられる。そのため、床版補修の際のコンクリート供給量を満足できず、複数台のモバイルプラントを併用した工事が余儀なくされるため、モバイルプラントの占有面積が大きくならざるを得ず、今度は道路を供用しながらの補修施工等が困難になる。
また、他の課題として、高性能コンクリートや特殊コンクリートは、粘性が高い場合が多く、ミキサーの練り性能が不足する傾向にあることが挙げられる。これらの材料は、練り混ぜの際にミキサーに高負荷が掛かることから、定格容量の5乃至7割程度に練り量を下げて練り混ぜるのが通常となることから、上記するミキサー容量の不足に加えて、練り量を落とすことに起因してさらに供給量不足に繋がる。
【0003】
そこで、ミキサーの練り混ぜ性能を高めるべく、特車申請(重量や大きさが規定値を超えるために、道路通行に際して受ける特別な許可申請)を行った上で、大型のモバイルプラントを輸送する方法が考えられるが、特車申請には手数と費用、及び許可までの日数がかかることに加えて、モバイルプラントの搬送に際して先導車や後行車等を要求されることが多く、著しいコストアップに繋がることから現実的な措置とは言い難い。
以上のことから、特車申請を不要にし、施工現場における占有面積を可及的に小さくでき、高いコンクリート供給量を有するコンクリートプラントが望まれる。
【0004】
ここで、特許文献1には、工事の進捗状況に合わせて安定した生コン供給を可能にした、生コンの製造システムが提案されている。この製造システムは、少なくとも原料の貯蔵工程、供給工程及び混練工程等から構成される一連の生コン製造システムにおいて、システムに必要な全ての工程が移動できるように、各工程に必要なそれぞれの設備をそれぞれの車両に搭載している。ここで、各工程に必要な設備を搭載した車両とは、車両に計量器を有した生コン原料供給装置とこれに連結された混練装置及び操作盤を設けたミキシングミキサー車、セメント貯蔵用のサイロを車両に設けたセメントサイロ車、貯水タンクを車両に設けた水タンクローリー車、及びコンベアを車両に設けたコンベア車である。
【0005】
一方、特許文献2には、騒音の問題を解消した移動式バッチャープラントが提案されている。この移動式バッチャープラントは、予め配合された粉体材料を貯蔵する粉体貯蔵装置、骨材を貯蔵する骨材貯蔵装置、水を貯蔵する水貯蔵装置、粉体材料と骨材と水を混合するミキシング装置、粉体搬送装置、骨材搬送装置、水供給装置、各装置の動作を制御する制御装置、各装置のうちの少なくとも一つを支持して車両に搭載可能に形成された支持構造、各装置及び支持構造のうちの少なくとも一つから発生する騒音を低減する騒音低減機構とを備えている。ここで、各装置は、中型トラックの荷台上に設置されるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平7-52141号公報
特開2020-142400号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載の生コンの製造システムは、各種装置がそれぞれに固有の車両に搭載され、施工現場では、複数の車両が横付けされた状態で製造システムを構築することから、自ずと専有面積が大きくなり、例えば上記する道路橋の床版等の補修施工等においては、道路を供用しながらの補修施工等が困難になることは否めない。
一方、特許文献2に記載の移動式バッチャープラントは、中型トラックの荷台上に設置される規模のものであることから、特車申請は不要であるものの、高いコンクリート供給量を有するプラントとは言い難い。
【0008】
本発明は、特車申請を不要にし、施工現場における占有面積を可及的に小さくでき、高いコンクリート供給量を有するコンクリートプラントを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成すべく、本発明によるコンクリートプラントの一態様は、
運搬車両と、
前記運搬車両の荷台の上に搭載されて該運搬車両にて搬送される、コンクリートのプラントユニットと、
搬送時には前記プラントユニットに含まれず、コンクリート製造時には前記プラントユニットの構成要素となるミキサーと、
少なくとも前記コンクリート製造時に、該プラントユニットの後方に設けられて該ミキサーを支持するミキサー架台とを有し、
前記プラントユニットは、骨材貯蔵装置と、粉体貯蔵装置と、骨材搬送装置と、粉体搬送装置と、各装置の駆動制御を実行する制御装置とを少なくとも備え、
前記運搬車両は、公道走行時に前記ミキサーを搭載していないことにより、特車申請なく公道通行可能な総重量を有していることを特徴とする。
【0010】
本態様によれば、運搬車両の荷台の上にコンクリートのプラントユニットが搭載されて搬送される際にミキサーがプラントユニットに含まれず、コンクリート製造時にミキサーがプラントユニットの構成要素となること、すなわち、運搬車両の搬送時にミキサーの重量を除外することにより、特車申請不要な車両重量範囲内におけるミキサー以外のプラントユニットの重量を可及的に大きくでき、かつ別搬送されるミキサーの重量も可及的に大きくすることができるため、特車申請を不要にしながら、高い練り混ぜ性能とコンクリート供給量を有するミキサーを適用でき、コンクリート供給量の高いコンクリートプラントを形成できる。
また、一台の運搬車両の荷台の上にコンクリートのプラントユニットが搭載されていることから、現地において、複数台の車両やプラントユニットが広い占有面積を占める恐れもなく、例えば道路橋の床版補修施工等においては、道路を供用しながらの補修施工を実現できるため、狭隘な施工現場や、コンクリート製造場所が随時変化する施工現場、比較的短時間にコンクリート打設が行われる施工現場等に好適となる。
さらに、コンクリート製造時に、プラントユニットの後方にミキサー架台が設けられて、別搬送されたミキサーがミキサー架台に設置されることにより、ミキサーを含むプラントユニットを臨機に形成することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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