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公開番号2023134004
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-09-27
出願番号2022039316
出願日2022-03-14
発明の名称吸塵ドリル
出願人ユニカ株式会社
代理人弁理士法人坂本国際特許商標事務所
主分類B28D 1/14 20060101AFI20230920BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】穴あけの開始時からの加工屑を外部に漏らさず吸引し、小径ドリルにより施工する場合でも吸塵経路の詰りが発生しにくく施工性が良好な吸塵ドリルを提供する。
【解決手段】被加工物Mを加工するドリルチップ11と、先端にドリルチップ11が固定され外径がドリルチップ11より小さいリード部12と、を備えるドリル本体10と、吸塵カバー20と、を有し、吸塵カバー20は、設置面25と、非設置面26と、設置面25と非設置面26を繋いで貫通しドリルチップ11が通過する通過孔30と、通過孔30と外部を接続し吸引手段50に接続される接続孔31と、を有する本体21と、非設置面26に設けられ孔23aを備え気密性を有する材料で形成される第1弾性体23と、を有し、ドリル本体10は、吸塵カバー20の外側に第1開口部16及びリード部12の先端に第2開口部17を備える給気通路18を有する吸塵ドリル1を提供する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
被加工物を加工して加工屑を吸引手段により吸引する吸塵ドリルであって、
前記被加工物を加工するドリルチップと、先端に前記ドリルチップが固定され外径が前記ドリルチップの外径より小さいリード部と、を備えるドリル本体と、
吸塵カバーと、を有し、
前記吸塵カバーは、
前記被加工物に設置される設置面と、前記設置面の反対側に設けられる非設置面と、前記設置面と前記非設置面を繋いで貫通し前記ドリルチップが通過する通過孔と、前記通過孔と前記吸塵カバーの外部を接続し前記吸引手段に接続される接続孔と、を有する本体と、
前記非設置面に設けられ、前記ドリル本体が通る孔を備え、気密性を有する材料で形成される第1弾性体と、を有し、
前記ドリル本体は、前記吸塵カバーの外側に配置される第1開口部及び前記リード部の先端に設けられる第2開口部を備える給気通路を有する、吸塵ドリル。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記第1弾性体が備える前記孔の内径は、前記ドリルチップの外径以下である、
請求項1に記載の吸塵ドリル。
【請求項3】
前記第1弾性体が備える前記孔の内径は、前記リード部の外径以下である、
請求項1又は請求項2に記載の吸塵ドリル。
【請求項4】
前記接続孔は、最小となる断面の断面積が前記給気通路において最小となる断面の断面積以上である、
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の吸塵ドリル。
【請求項5】
前記リード部は、先端に前記ドリルチップが固定される第1リード部と、前記第1リード部の後端に連接され前記第1リード部の外径より小さい外径の第2リード部と、を有する、
請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の吸塵ドリル。
【請求項6】
前記第1弾性体が備える前記孔の内径は、前記第2リード部の外径以下である、
請求項5に記載の吸塵ドリル。
【請求項7】
前記吸塵カバーは、前記設置面に設けられ、前記ドリルチップの外径より大きな内径の孔を備え、気密性を有する材料で形成される第2弾性体を有する、
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の吸塵ドリル。
【請求項8】
前記第1開口部は、給気手段に接続され、前記給気手段により前記第1開口部から前記給気通路の中に給気される、
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の吸塵ドリル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸塵ドリルに関するものである。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートに対するアンカーの施工では、施工前にコンクリートドリルで加工した下穴の清掃を行う必要があるが、これが不十分である場合、アンカーの引張強度の低下につながるため、下穴清掃は重要な作業となる。この下穴清掃の工程の簡略化のため、ドリルの内部に設けた吸引孔を通路として吸塵するコンクリートドリル(以下、内部吸塵型の吸塵ドリル)が用いられることがある。
特許文献1には、コンクリート等に対してアンカー施工用の下穴を加工する際に、発生する切粉や粉塵等の加工屑を加工と同時に回収可能な内部吸塵型の吸塵ドリルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-158538号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記のような従来技術では、吸引孔の吸塵口は刃先に配置されているが、構造上、穿孔開始時に刃先チップの最外周付近で発生し周囲に飛散するコンクリート等の小片を遮るものがないため、吸引による回収が難しいとの問題があった。また、ドリル本体の内部を経路として加工屑を回収する構造上、小径サイズのドリルにおいては途中の経路や先端での加工屑の詰りが発生しやすいという問題があった。更に、防水塗装面のような可撓性や弾力のある素材面に対し、下地のコンクリートに一度に穿孔を行おうとすると、それらの塗装素材が比較的大きな切片状に毟れることが多いため、吸引孔の吸塵口で詰まる可能性が高くなるとの問題があった。
【0005】
そこで、本開示は、穴あけの開始時から終了時までの加工屑を外部に漏らさず吸引し、小径ドリルにより施工する場合や被加工物の表面に可撓性の高い素材が配置されている場合でも吸塵経路の詰りが発生しにくく、アンカー下穴の施工性が良好な吸塵ドリルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記目的を達成するために以下によって把握される。
(1)本発明の吸塵ドリルは、被加工物を加工して加工屑を吸引手段により吸引する吸塵ドリルであって、前記被加工物を加工するドリルチップと、先端に前記ドリルチップが固定され外径が前記ドリルチップの外径より小さいリード部と、を備えるドリル本体と、吸塵カバーと、を有し、前記吸塵カバーは、前記被加工物に設置される設置面と、前記設置面の反対側に設けられる非設置面と、前記設置面と前記非設置面を繋いで貫通し前記ドリルチップが通過する通過孔と、前記通過孔と前記吸塵カバーの外部を接続し前記吸引手段に接続される接続孔と、を有する本体と、前記非設置面に設けられ、前記ドリル本体が通る孔を備え、気密性を有する材料で形成される第1弾性体と、を有し、前記ドリル本体は、前記吸塵カバーの外側に配置される第1開口部及び前記リード部の先端に設けられる第2開口部を備える給気通路を有する。
(2)上記(1)において、前記第1弾性体が備える前記孔の内径は、前記ドリルチップの外径以下である。
(3)上記(1)又は(2)において、前記第1弾性体が備える前記孔の内径は、前記リード部の外径以下である。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記接続孔は、最小となる断面の断面積が前記給気通路において最小となる断面の断面積以上である。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記リード部は、先端に前記ドリルチップが固定される第1リード部と、前記第1リード部の後端に連接され前記第1リード部の外径より小さい外径の第2リード部と、を有する。
(6)上記(5)において、前記第1弾性体が備える前記孔の内径は、前記第2リード部の外径以下である。
(7)上記(1)から(6)のいずれかにおいて、前記吸塵カバーは、前記設置面に設けられ、前記ドリルチップの外径より大きな内径の孔を備え、気密性を有する材料で形成される第2弾性体を有する。
(8)上記(1)から(7)のいずれかにおいて、前記第1開口部は、給気手段に接続され、前記給気手段により前記第1開口部から前記給気通路の中に給気される。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、穴あけの開始時から終了時までの加工屑を外部に漏らさず吸引し、小径ドリルにより施工する場合や被加工物の表面に可撓性の高い素材が配置されている場合でも吸塵経路の詰りが発生しにくく、アンカー下穴の施工性が良好な吸塵ドリルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る吸塵ドリルの概要を示す図である。
本発明の実施形態に係る吸塵ドリルによる加工状態を示す図である。
本発明の実施形態に係る吸塵ドリルの変形例による加工状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら各実施形態について詳細に説明する。
なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号又は符号を付している。
【0010】
図1は、本発明の実施形態に係る吸塵ドリル1の概要を示す図である。
図1を用いて、本発明の実施形態に係る吸塵ドリル1を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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