TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2024014293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2022117006
出願日2022-07-22
発明の名称即時脱型型枠
出願人アスザック株式会社
代理人弁理士法人綿貫国際特許・商標事務所
主分類B28B 7/10 20060101AFI20240125BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】コンクリート製品の即時脱型型枠において、側板のどちら側からでも側板のロックを解除することが可能な即時脱型型枠の構成を提供すること。
【解決手段】底板10、底板10の上面において互いに接近・離反可能な第1側板32および第2側板34、底板10の上面において対向した状態で立設された第3側板36および第4側板38とで底板10の上面に上面開口の函状空間60を形成する側板部30、第1側板32と第2側板34を接近・離反動作させる側板駆動機構40、第3側板36と第4側板38の外表面に沿って第1側板32と第2側板34に掛け渡された状態で配設され、函状空間60を形成する型締め状態と函状空間60を開放可能にする開放可能状態を切り替える側板状態切替部50を具備し、第1回動板51および第2回動板52のいずれか一方の操作のみにおいて型締め状態および開放可能状態が切り替え可能である即時脱型型枠100である。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
底板と、前記底板の上面において互いに対向した状態で立設されていると共に接近・離反可能な第1側板および第2側板と、前記底板の上面において互いに対向した状態で立設された第3側板および第4側板とにより前記底板の上面において上面開口の直方体状の函状空間が形成可能な側板部と、前記第1側板および前記第2側板を接近・離反動作させる側板駆動機構と、前記第3側板および前記第4側板のそれぞれの外表面に沿って前記第1側板と前記第2側板とに掛け渡された状態で配設され、前記第1側板および前記第2側板の接近・離反動作を規制して前記側板部により前記函状空間を形成する型締め状態と、前記第1側板および前記第2側板の接近・離反動作を許容して前記側板部による前記函状空間を開放可能にする開放可能状態とを切り替えする側板状態切替部と、を具備し、
前記第1側板および前記第2側板の幅方向両端部において、前記第1側板および前記第2側板が接近・離反動作する方向と同一水平面内で直交する側面にはピンが立設されていて、
前記側板状態切替部は、前記ピンが挿通される長孔が形成されていると共に前記ピンを中心軸として回動可能な、前記第1側板に取り付けられた第1回動板および前記第2側板に取り付けられた第2回動板と、前記第1回動板および前記第2回動板における前記ピンと平行に取り付けられた連結ピンと、前記第1回動板および前記第2回動板における前記連結ピンに連結された第1フックおよび第2フックと、前記第1フックと前記第2フックとを連結するロッドとを有し、
作業者が前記側板状態切替部を操作し、前記第1回動板における前記連結ピンの位置を前記第1回動板における前記ピンの位置よりも外方側において前記ピンの位置よりも前記底板の側の位置にすること、および、前記第2回動板における前記連結ピンの位置を前記第2回動板における前記ピンの位置よりも外方側において前記ピンの位置よりも前記底板の側の位置にすることにより、前記型締め状態に設定可能であると共に、前記作業者が前記側板状態切替部を操作し、前記第1回動板における前記連結ピンの位置を前記第1回動板における前記ピンの位置よりも前記函状空間の前記上面開口の側の位置にすること、または、前記第2回動板における前記連結ピンの位置を前記第2回動板における前記ピンの位置よりも前記函状空間の前記上面開口の側の位置にすることにより、前記開放可能状態に設定可能であって、
前記ロッドは、前記第1回動板および前記第2回動板のいずれか一方の操作のみにおいて前記型締め状態および前記開放可能状態が切り替え可能な長さに形成されていて、
前記第1回動板には、前記開放可能状態において前記第2回動板の側で前記第1回動板の前記連結ピンの位置が前記第1回動板の前記ピンの位置よりも前記函状空間の前記上面開口の側の位置を維持するように前記第1回動板の回動を規制する第1ストッパが設けられ、
前記第2回動板には、前記開放可能状態において前記第1回動板の側で前記第2回動板の前記連結ピンの位置が前記第2回動板の前記ピンの位置よりも前記函状空間の前記上面開口の側の位置を維持するように前記第2回動板の回動を規制する第2ストッパが設けられていることを特徴とする即時脱型型枠。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記ロッドは、
前記第1フックから延びる第1ロッドと、前記第2フックから延びる第2ロッドと、前記第1ロッドおよび前記第2ロッドの先端部所要長さ範囲に形成されたねじ部に螺着されるターンバックルを有していることを特徴とする請求項1記載の即時脱型型枠。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は即時脱型型枠に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
コンクリートブロックに代表されるコンクリート製品を短時間で製造する際には、成形用空間を形成する型枠に水分量の少ないコンクリート材料が振動を加えられながら充填され、成形用空間内に充填されたコンクリート材料に圧力を加えた後、成形用空間からコンクリート製品を直ちに取り出すことを可能にした即時脱型型枠が知られている。このような即時脱型型枠としては、例えば特許文献1(特開平10-296711号公報)に開示されている構成が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-296711号公報(明細書段落0011-0018,図1および図6他)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されている即時脱型型枠は、成形品が内蔵された状態の即時脱型型枠をベルトコンベアで搬送しながらコンクリート製品を成形用空間から取り出す脱型作業をベルトコンベアの片側に配置された作業員のみで行う(即時脱型型枠の側板の一方側の面からコンクリート製品を取り出す)ことを可能にしている。近年、即時脱型型枠を用いたコンクリート製品の製造装置においては、成形用空間への材料投入からコンクリート製品の取り出しが行われ、コンクリートブロックのみをベルトコンベア等で搬出する形態が多く採用されている。このような製造装置における即時脱型型枠は、コンクリート製品の取り出し時において製造装置内で即時脱型型枠を上下反転させる方向に回転させる必要がある。
【0005】
このため、特許文献1に開示されている即時脱型を適用した場合、即時脱型型枠の回転後のロック操作部は製造装置の奥側になってしまい、作業者がロック操作部を操作することができない。このため、作業者は即時脱型型枠を回転させる前に側板のロックを解除する必要があるが、即時脱型型枠を回転させる前に側板のロックを解除すると、即時脱型型枠の回転中にコンクリート製品が破損し、製造歩留まりが低下するといった課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで本発明は、コンクリート製品の即時脱型型枠において、成形用空間を形成する側板部において互いに向かい合う側板のどちら側からでも側板のロック状態の解除およびロック状態の設定を切り替え操作することが可能な即時脱型型枠の提案を目的とする。
【0007】
すなわち本発明は、底板と、前記底板の上面において互いに対向した状態で立設されていると共に接近・離反可能な第1側板および第2側板と、前記底板の上面において互いに対向した状態で立設された第3側板および第4側板とにより前記底板の上面において上面開口の直方体状の函状空間が形成可能な側板部と、前記第1側板および前記第2側板を接近・離反動作させる側板駆動機構と、前記第3側板および前記第4側板のそれぞれの外表面に沿って前記第1側板と前記第2側板とに掛け渡された状態で配設され、前記第1側板および前記第2側板の接近・離反動作を規制して前記側板部により前記函状空間を形成する型締め状態と、前記第1側板および前記第2側板の接近・離反動作を許容して前記側板部による前記函状空間を開放可能にする開放可能状態とを切り替えする側板状態切替部と、を具備し、前記第1側板および前記第2側板の幅方向両端部において、前記第1側板および前記第2側板が接近・離反動作する方向と同一水平面内で直交する側面にはピンが立設されていて、前記側板状態切替部は、前記ピンが挿通される長孔が形成されていると共に前記ピンを中心軸として回動可能な、前記第1側板に取り付けられた第1回動板および前記第2側板に取り付けられた第2回動板と、前記第1回動板および前記第2回動板における前記ピンと平行に取り付けられた連結ピンと、前記第1回動板および前記第2回動板における前記連結ピンに連結された第1フックおよび第2フックと、前記第1フックと前記第2フックとを連結するロッドとを有し、作業者が前記側板状態切替部を操作し、前記第1回動板における前記連結ピンの位置を前記第1回動板における前記ピンの位置よりも外方側において前記ピンの位置よりも前記底板の側の位置にすること、および、前記第2回動板における前記連結ピンの位置を前記第2回動板における前記ピンの位置よりも外方側において前記ピンの位置よりも前記底板の側の位置にすることにより、前記型締め状態に設定可能であると共に、前記作業者が前記側板状態切替部を操作し、前記第1回動板における前記連結ピンの位置を前記第1回動板における前記ピンの位置よりも前記函状空間の前記上面開口の側の位置にすること、または、前記第2回動板における前記連結ピンの位置を前記第2回動板における前記ピンの位置よりも前記函状空間の前記上面開口の側の位置にすることにより、前記開放可能状態に設定可能であって、前記ロッドは、前記第1回動板および前記第2回動板のいずれか一方の操作のみにおいて前記型締め状態および前記開放可能状態が切り替え可能な長さに形成されていて、前記第1回動板には、前記開放可能状態において前記第2回動板の側で前記第1回動板の前記連結ピンの位置が前記第1回動板の前記ピンの位置よりも前記函状空間の前記上面開口の側の位置を維持するように前記第1回動板の回動を規制する第1ストッパが設けられ、前記第2回動板には、前記開放可能状態において前記第1回動板の側で前記第2回動板の前記連結ピンの位置が前記第2回動板の前記ピンの位置よりも前記函状空間の前記上面開口の側の位置を維持するように前記第2回動板の回動を規制する第2ストッパが設けられていることを特徴とする即時脱型型枠である。
【0008】
これにより、コンクリート製品の即時脱型型枠において、成形用空間を形成する側板部において互いに向かい合う側板のどちら側からでも側板のロック状態の解除およびロック状態の設定を切り替え操作することが可能になる。
【0009】
また、前記ロッドは、前記第1フックから延びる第1ロッドと、前記第2フックから延びる第2ロッドと、前記第1ロッドおよび前記第2ロッドの先端部所要長さ範囲に形成されたねじ部に螺着されるターンバックルを有していることが好ましい。
【0010】
これにより、ロッドの長さ調整がターンバックル部分で微調整することができるため、ロッドを構成する第1ロッドと第2ロッドの長さ調整を厳密に行う必要がなくなり、ロッドの製造コストを低減させると共に、ロッドの長さを微調整することが可能になる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

アスザック株式会社
即時脱型型枠
5か月前
共和ハーモテック株式会社
堤防保護構造およびその形成方法
3日前
株式会社トクヤマ
脱泡槽
4か月前
株式会社丸高工業
液体循環装置
5か月前
マックストン株式会社
パネル用型枠
1か月前
大成建設株式会社
コンクリートプラント
11か月前
大成建設株式会社
コンクリートプラント
11か月前
モリ技巧株式会社
コンクリートスラリー処理装置
10か月前
花王株式会社
水硬性組成物の吹付装置
1か月前
日本碍子株式会社
ハニカム構造体の製造方法
9か月前
第一カッター興業株式会社
集塵口
2か月前
株式会社マキタ
作業機
5か月前
株式会社マキタ
作業機
5か月前
株式会社石井超硬工具製作所
タイルカッター
1か月前
テクノス株式会社
ガイド装置
9か月前
学校法人立命館
建設用3Dプリンティング装置
5か月前
太平洋マテリアル株式会社
セルフレベリング材の製造方法。
9か月前
株式会社On-Co
石膏成形物の製造方法
5か月前
日本碍子株式会社
成形体の製造方法
5か月前
太平洋セメント株式会社
造形物の造形方法
9か月前
株式会社トクヤマ
セラミックグリーンシート積層体の製造方法
6か月前
大成建設株式会社
構造物
7か月前
株式会社アクティブ
接続部材
2か月前
ユニカ株式会社
吸塵ドリル
9か月前
花王株式会社
土木用添加剤供給装置
3か月前
日本ヒューム株式会社
円筒構造物の製造方法
8か月前
株式会社フジタ
プレキャストRC軸状部材の製造方法
4か月前
太平洋マテリアル株式会社
モルタル製造装置及びモルタル製造方法
8か月前
株式会社油研
セメント用水性離型剤
24日前
株式会社大林組
構造物形成システム及び構造物形成方法
8か月前
株式会社大林組
構造物形成方法及び構造物形成システム
9か月前
UBE三菱セメント株式会社
セメント混練物の流動性評価方法
9か月前
株式会社飯島アフターサービス
陶芸用ろくろ
9か月前
太平洋セメント株式会社
セメント組成物の製造方法
9か月前
太平洋セメント株式会社
付加製造装置用水硬性組成物
8か月前
株式会社呉英製作所
穿孔ガイド機構
2か月前
続きを見る