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公開番号2023167908
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-11-24
出願番号2022079451
出願日2022-05-13
発明の名称構造部材の切断装置および構造部材の切断方法
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B28D 1/08 20060101AFI20231116BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】構造部材の切断可能幅を広げることができる構造部材の切断装置および構造部材の切断方法を提供する。
【解決手段】構造部材2を切断するワイヤーソー3と、ワイヤーソー3を無端ループ状に巻き掛け循環回動させる複数の第一ガイドプーリー4および複数の第二ガイドプーリー5と、複数の第二ガイドプーリー5を第一ガイドプーリー4に対して構造部材2の幅長に応じて構造部材2の幅方向に拡縮する拡縮機構7と、複数の第一ガイドプーリー4および複数の第二ガイドプーリー5を駆動させる駆動部6と、を備え、第一ガイドプーリー4は、ワイヤーソー3を循環回動させる駆動プーリー41と、ワイヤーソー3の長さを調整する巻取りプーリー42a、42bと、を備える。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
構造部材を切断するワイヤーソーと、
前記ワイヤーソーを無端ループ状に巻き掛け循環回動させる複数の第一ガイドプーリーおよび複数の第二ガイドプーリーと、
前記複数の第二ガイドプーリーを前記第一ガイドプーリーに対して前記構造部材の幅長に応じて前記構造部材の幅方向に拡縮する拡縮機構と、
前記複数の第一ガイドプーリーおよび前記複数の第二ガイドプーリーを駆動させる駆動部と、
を備え、
前記第一ガイドプーリーは、前記ワイヤーソーを循環回動させる駆動プーリーと、前記ワイヤーソーの長さを調整する巻取りプーリーと、を備える、
構造部材の切断装置。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
前記ワイヤーソーの切断高さを保持する複数の第三ガイドプーリーを備える、
請求項1に記載の構造部材の切断装置。
【請求項3】
前記複数の第三ガイドプーリーの位置を調整する位置調整機構を備える、
請求項2に記載の構造部材の切断装置。
【請求項4】
前記位置調整機構は、前記複数の第三ガイドプーリーの位置を前記構造部材の高さ方向及び幅方向に調整可能に構成されている、
請求項3に記載の構造部材の切断装置。
【請求項5】
前記第一ガイドプーリーと前記第二ガイドプーリーとの間に設けられる支持板と、
前記支持板に接続され、前記構造部材の表面に接地する支持キャスターと、
を備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の構造部材の切断装置。
【請求項6】
前記構造部材の切断位置の切断幅略中央に配置され、前記ワイヤーソーを前記構造部材の切断位置で緊張させる第四ガイドプーリーと、
前記駆動部に設けられ、前記第四ガイドプーリーを前記構造部材の切断方向に沿って移動させる移動機構と、
を備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載の構造部材の切断装置。
【請求項7】
構造部材を切断するワイヤーソーと、
前記ワイヤーソーを無端ループ状に巻き掛け循環回動させる複数の第一ガイドプーリーおよび複数の第二ガイドプーリーと、
前記複数の第二ガイドプーリーを前記第一ガイドプーリーに対して前記構造部材の幅長に応じて前記構造部材の幅方向に拡縮する拡縮機構と、
前記複数の第一ガイドプーリーおよび前記複数の第二ガイドプーリーを駆動させる駆動部と、
を備え、
前記第一ガイドプーリーは、前記ワイヤーソーを循環回動させる駆動プーリーと、前記ワイヤーソーの長さを調整する巻取りプーリーと、を備え、
前記ワイヤーソーの切断高さを保持する複数の第三ガイドプーリーと、前記複数の第三ガイドプーリーの位置を調整する位置調整機構と、を備え、
前記複数の第二ガイドプーリーを前記拡縮機構により前記構造部材の幅方向のスパン以上に拡幅し、
前記ワイヤーソーを前記構造部材の切断領域の先端に配置し、
前記複数の第三ガイドプーリーを前記構造部材の幅方向側方において前記構造部材の切断高さに配置し、
前記駆動部により前記複数の第一ガイドプーリーおよび前記複数の第二ガイドプーリーを駆動させて、前記ワイヤーソーを循環回動させ、
前記ワイヤーソーを前記切断装置側に引き寄せて切断方向に移動させることで前記構造部材を切断する、
構造部材の切断方法。
【請求項8】
前記構造部材の切断位置の切断幅略中央に配置され、前記ワイヤーソーを前記構造部材の切断位置で緊張させる第四ガイドプーリーと、
前記駆動部に設けられ、前記第四ガイドプーリーを前記構造部材の切断方向に沿って移動させる移動機構と、を備え、
前記構造部材は、複数の基礎梁を備え、
前記複数の第二ガイドプーリーを前記拡縮機構により前記複数の基礎梁を跨ぐように拡幅し、
前記ワイヤーソーを前記複数の基礎梁の切断領域の先端に配置し、
前記複数の第三ガイドプーリーを前記構造部材の幅方向側方において前記構造部材の切断高さに配置し、
前記第四ガイドプーリーを前記移動機構により前記複数の基礎梁の間および前記切断領域の幅方向中央に配置し、
前記駆動部により前記複数の第一ガイドプーリーおよび前記複数の第二ガイドプーリーを駆動させて、前記ワイヤーソーを循環回動させ、
前記ワイヤーソーを前記切断装置側に引き寄せて切断方向に移動させることで前記複数の基礎梁を同時に切断する、
請求項7に記載の構造部材の切断方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、構造部材の切断装置および構造部材の切断方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、SRC造やRC造の構造物を解体する方法として、地上に設置した大型の破砕重機を用いる方法や、破砕機やブレーカを作業階に複数配置して階上において構造物を破砕する方法が用いられてきた。この中でも基礎梁やマットスラブ等の基礎躯体の解体作業は、特に振動や騒音が大きく、以前より環境上の問題が大きい作業であった。
【0003】
上記の問題を解決する方法として、例えば特許文献1および特許文献2には、複数のプーリーに無端ループ状に巻き掛けられ循環回動するワイヤーソーにより、基礎梁やマットスラブ等を下面側で水平方向に切断することで解体する方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-111768号公報
特開2019-123168号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記の方法の場合、基礎梁やマットスラブ等の切断対象物の適用可能幅は最大約2,400mm程度であり、例えばその幅を超える複数の基礎梁のスパン等の条件によっては切断対象物からさらに切断領域を細分化して切断回数を増やして解体する必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、構造部材の切断可能幅を広げることができる構造部材の切断装置および構造部材の切断方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る構造部材の切断装置は、構造部材を切断するワイヤーソーと、前記ワイヤーソーを無端ループ状に巻き掛け循環回動させる複数の第一ガイドプーリーおよび複数の第二ガイドプーリーと、前記複数の第二ガイドプーリーを前記第一ガイドプーリーに対して前記構造部材の幅長に応じて前記構造部材の幅方向に拡縮する拡縮機構と、前記複数の第一ガイドプーリーおよび前記複数の第二ガイドプーリーを駆動させる駆動部と、を備え、前記第一ガイドプーリーは、前記ワイヤーソーを循環回動させる駆動プーリーと、前記ワイヤーソーの長さを調整する巻取りプーリーと、を備える。
【0008】
上記の構成により、構造部材の切断装置は、拡縮機構により複数の第二ガイドプーリーを複数の第一ガイドプーリーに対して構造部材の幅長に応じて構造部材の幅方向に拡縮できるため、構造部材の切断可能幅を広げることができる。例えば、構造部材が複数の基礎梁である場合、第二ガイドプーリーを拡縮機構により基礎梁を跨ぐように配置してワイヤーソーを循環回動させることで複数の基礎梁を同時に切断することができる。
【0009】
また、本発明に係る構造部材の切断装置は、前記ワイヤーソーの切断高さを保持する複数の第三ガイドプーリーを備えてもよい。
【0010】
上記の構成により、構造部材の切断装置は、ワイヤーソーの切断高さを複数の第三ガイドプーリーによって保持することにより、構造部材の切断時におけるワイヤーソーの撓みを抑制し、構造部材の下部の砕石層や地盤を切断することによるワイヤーソーの損傷を防ぐことができる。また、ワイヤーソーの切断高さを構造部材の下端に近い低い位置で保持することができるため、切断面と砕石層等との間に残ったコンクリートの斫り解体作業等の残部材の後処理を削減することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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